物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

感心した記事

2014-05-21 12:54:24 | 数学

何年も『数学教室』(国土社)という雑誌を購読しているが、あまり感心する記事には出会わない。だからもう購読を止めようかと思っているくらいである。

ところが久しぶりに最新の6月号に興味深い記事を見た。「数学という名の自由の翼」の連載の第3回で下町壽男さんという岩手の方が書かれた記事である。

平面上のある点から、ある直線に下ろした垂線の距離、これを普通にはある点からその直線への距離という。

これを与える式を求めるところからはじまって、それから曲面に、その曲面の偏微分に、さらに積分へ、それも重積分や体積にいたるという筋道をスケッチしたものであり、その広がりのあることの説明に感心をした。

あまりにも感心したので、前の号4月号と5月号を見て見たが、これらはそれほど感心はしなかった。

だから、この6月号の記事は下町さんのとっておきのネタではなかろうか。これからも楽しい記事が掲載されれば、いいのだが。

参考までにタイトルを書いておくと「点と直線の距離から出発して」である。


Ho capito

2014-05-21 11:36:29 | 外国語

Ho capitoというのは「分かりました」というイタリア語である。フランス語なら j'ai compri(e) とでもいうところだろうか。(e)は女性がいう場合である。

この場合j'ai compri(e)はジェ コンプリで女性の場合にeが余分ついても発音は変わらない。

ところで今日言いたいことはHo capitoについてではない。

この数週間ドイツ語の文法用語の「冠飾句」をドイツ語でどういうかが疑問であった。

昨夜、この冠飾句という語をインターネットで検索したら、この語に対応したドイツ語を記述したサイトに出くわした。

「ドイツっ子」という優れたサイトである。そこに説明があった。ずばり冠飾句はdas Linksattributとあった。

das Attributであるから、この語は中性名詞である。Attributとは「付加語」の意味である。

これは説明がちょっと必要だが、ドイツ語ではある名詞を修飾する語句はその名詞の前にも後にもおけるが、英語では一語の現在分詞とか過去分詞なら名詞の前におけるが、2語以上からなる句では必ず名詞の後ろにしか置けない。

ところがドイツ語では名詞の前にも後にもどちらにもおける。そして前における形容詞語句を「冠飾句」(これは日本人のドイツ語学者がつけた文法用語であろうか)という。そしてこれは名詞の左側におく付加語であるから、Linksattributというとあった。

ちなみに、名詞の右側についた形容詞の付加語はRechtsattributという。