先日、松山市駅の高島屋のふれあいギャラリーに書道の展示の手伝いに行った後で、ジュンク堂に本を見に立ち寄った。
そこで『物理学史への道』(こぶし書房)を買って帰った。一昨日は読む時間がまったくなく、昨夜ようやくその一部を読んだ。
辻哲夫は広重 徹の僚友であり、物理学史家と考えられている。それで広重の武谷批判について辻がどういう判断をしているかが私には関心事であった。
これに直接触れたところはなかった。武谷は自分が批判されると過剰に反批判を展開するというところがあるので、それには巻き込まれたくないという意図もあろうか。
もっとも広重 徹は論争的であったというのは結構一般に受け入れられた評価のようであるので、広重 徹と武谷とは論争では戦闘的という点で、結構似た性質をもっていたということかもしれない。
私のペンネームの一つに香山 徹があるが、実は若いころに広重の書『戦後日本の科学運動』(中央公論社)に触発されて、自分でつけたペンネームである。