産業界は最近になって残業代なしの雇用者をつくろうとしている。
これはどういうことなのか。別に労働組合とかその連合組織である連合でなくともこれはちょっとおかしいのではないかと思ってしまう。
厚生労働省がこの産業界からの提案を認める見込みが強まったと新聞が書いている。別にそういう労使の取り決めをしなくても実際問題として会社に勤めている人は会社のために24時間を使っているものである。
それが幹部社員だろうと高級専門職であろうとなかろうといまの日本の会社はそういうものである。
それを改めて法律的に成文化するというような提案をするということの神経を疑ってしまう。
経済同友会の代表だかがそういう法律を提案するらしい。そんなことを提案しなければ、どうにもならないようなら、資本主義というか、市場経済など止めてしまえと思ってしまう。自分たちを奴隷以下におとしめるものである。
第一、現在の法律で守られているのは自分たちではないのか。
雇用者をその人が死ぬほど働かせるブラック企業のことが取りざたされたが、そのブラック企業を公認するようなものである。