妻の友人の耳石が動くので、めまいがするという話を聞いた。
それで妻が朝食後にタブレットで検索をすると半規管と耳石の説明があった。
それによると3つの半規管で回転加速度や直線加速度を感知しているらしい。初歩の物理学を知らなくては初歩の医学的知識も理解できない例の一つである。
詳しくはわからないが、空間のベクトルを3つの方向に分けてそれぞれの成分ごとの加速度とか方向を感知しているらしい。
ベクトルを3つの成分に分けてとか書かれているので、簡単なベクトルについても理解が必要である。これらは難しいものではないし、医師を目指すくらいの鋭敏な頭の持ち主ならば誰でも理解するであろう。
それはともかくとして初歩の物理とかベクトルの理解が必要な分野の例をここでも知ったわけである。
ただ、その説明の中で一つ言葉の使い方がわからないところがあった。それは「回転加速度を受容し」とか「直線加速度を受容し」とあった。
この「受容する」という言い方は「感知し」という意味かとも思われたが、日常用語と違うように感じられた。専門用語的な言い方なのかもしれないが、改善の余地があるように思われた。
もっとも妻によれば、法律用語なども「思量する」などというあまり日常生活で使わない言葉があるという。
物理学の分野でも「仕事」という言葉は日常生活で使う、「仕事」とは違った別の独特の使い方をするので、あまり他分野のことをいい難いが、それでも日常用語とあまり違った使い方をするのはよくない。