Fussballzitateから。
Jeder, der in Halbfinale steht,
hat das Zeug, Weltmeisiter zu werden. (F. Lahm)
準決勝に進んだものは誰でも世界選手権で優勝するものをもっている。
(イェダー、デア イン ハルプフィナーレ シュテート、ハット ダス
ツォイク、 ヴェルトマイスター ツー ヴェアデン)
ちょっとドイツ語の文法的説明を以下に書いておこう。
主語はJederである。関係文等を除いて文章を簡単にして見ると
Jeder hat das Zeug. 「誰でもものをもっている」
となる。「どういうもの」をもっているかというとWeltmeister zu werden 「世界選手権を勝ち取るわざ(もの)」をもつ。そこまでを書くと
Jeder hat das Zeug, Weltmeister zu werden.
となる。誰でもJederと書いたが、「どういう誰でも」なのか。
これは「準決勝に勝ち進んだものは」である。それを関係代名詞derでつないだ副文der in Halbfinale stehtと書いている。これで全文が出来上がっている。
この関係文は関係代名詞derと動詞stehtとが枠をつくっている。この枠を( )で示すと
(der) in Halbfinale (steht)となっている。この部分の直訳は「準決勝にいるものは」であろう。こういう副文章(この場合には関係文)では定動詞後置で文末に動詞がある。
ドイツ語では文章の2番目の要素は定動詞(主語に対応して変化する動詞)はである。だから主語は詳しく言えば、Jeder, der in Halbfinale steht,である。
こういうところがドイツ語が難しく感じられるところである。しかし、この文章はその構造が難しい部類ではないだろう。
(注)副文章での定動詞後置はドイツ語の特色であるが、英語でもその名残が残っている。もっともその規則は不十分であり、疑問文でも間接疑問文になると主語・動詞の順に並ぶという文法規則を高校の英文法で学んだが、あれの親戚のような規則である。