法務省東地検特捜部が3日午後、陸山会への強制捜査を始めたことに対して民主党幹部からは堂々とした対応が続いています。しかし、全国の総支部長は「動揺」も「情報公開」しています。
おそらく6日付朝刊から、“マスコミ世論”の形勢も逆転しそうな情勢です。土日(7・8日)には世論調査が行われ、週明け(9日以降)に発表されます。世論調査は水物ですから、私もまだ慎重に結果を見守りたいところですが、おそらく来週には「国策捜査に負けるな、民主党」という世論(Pubilc Opinion)が醸成される見通しができてきました。
頑張れる総支部長は頑張り、心が細くなった総支部長はじっくり休んでいいと私は思います。
まずは堂々たる岡田克也さんのブログから。
(一部引用はじめ)
我が党の小沢代表の第一秘書が逮捕され、皆様に様々なご心配をおかけしていますことを、副代表としても大変申し訳なく思っています。
ただ、今日テレビも入った記者会見の場で、代表は自らの潔白を明言されました。私たちとしては、その明確に説明をされた代表の発言を前提に、しっかりと協力していくことが大事だと思っています。いま大事なことは、右往左往しないことだと思います。
いろんな意見があると思います。党の中では様々な議論も必要でしょう。しかし、今回のこういう試練を、外に対してはお互いしっかりとまとまりながら乗り越えていく。そのことが、民主党に対するさらなる信頼感の高まりにつながっていくだろうと思っています。(一部引用おわり)
3月4日の衆院本会議(「定額給付金法案」再議決)の直前に開かれた民主党代議士会。
鳩山幹事長が衆院議員に報告しました。
鳩山さんは、
「小沢代表は記者会見40分間で説明責任を果たした」
「代表は一円たりとも見逃さず、オープンにし、ディスクロージャー(情報公開)している」
「今回の問題も大久保秘書が『(両団体の実体が)西松建設だ』という認識を持っていれば、政党支部を利用したはずだ」
「小沢代表は午前中の役員会で『もしも企業に対する利益・便益の対価だったら汚職・収賄の容疑で(自ら甘んじて)捜査を受ける』と言っていた」
「検察側に政治的な動きを感じる。検察こそ説明責任を果たすべきだ」
と報告しました。
代議士会は全体的に冷静でした。いや、「冷静を保とう」という現職議員の矜持を感じました。
この後、玄葉光一郎・議院運営委員会筆頭理事が本会議の手順を説明。「両院協議会開催を求める動議」を提出し、その趣旨弁明(提案理由説明)のため登壇する
高山智司さん・議運委員があいさつに立ちました。
高山さんは、マイクの前で「いやー昨日はビックリしまして、本当にどうなるかと思いながらどしゃ降りの雪を見ていましたが、今日はご覧の通り、見事に晴れましたので、晴れの本会議で堂々と演説したいと思います!」
とっさに先輩議員から「なんだ何を言い出すかと思ったよ」と声があがり、この日初めて笑いが起きました。
定額給付金法案そのものへの反対討論に立つ近藤洋介・議運委員が、「きょうみなさんを代表して壇上に立たせていただきますが、私、こう見えても気が小さい男でございまして・・・」と切り出すと、「その通り!」「知ってるぞ!」というヤジで大爆笑。和やかに衆院本会議場へと移動していきました。
本会議場では、小沢グループ「一新会」の若手数人や官僚出身の政策通の中堅に少し疲れが見られましたが、全体としてはいつも通りでした。
◇
それよりも大事なのは、新人の総支部長です。
玉木雄一郎さん(香川2区)は3日付ブログで、「小沢代表の第一秘書が逮捕された。正直、大きなショックを受けた」と述べました。こういう風にハッキリ言える人はまだ安心だと思います。
大久保秘書が総支部巡りをしていた東北ブロックでは、大久保さんを知っている総支部長が多いと思いますが、どうでしょうか。
京野君子さん(秋田3区)は4日付ブログで「昨夜はショックに打ちのめされたが、一夜明けて、ともかく代表を信じて、今が頑張りどきと思った。浪人生活に入ってから、今回が三度目の激震だ。一度目は、メール問題。二度目は、大連立構想後の、辞任問題。そして今回の強制捜査。そのつど、党が一丸となって切り抜けて来た」
「心配してくださるドライバー、ご自宅から、出て来て、声を掛けて下さる方々、実に多くの熱い激励を受けた。今回の事件で、政権交代が遠のきはしないか、と心配する方々がこんなにもいらっしゃるのかと、感無量であった」とのことです。
来週には世論は大きく味方してくれると予測しています。大久保秘書の拘置期限は来週土曜日まで。取り調べの状況は分かりませんが、それまでに起訴されるかどうか決まると思います。仮に再逮捕された場合は、「別件逮捕」という問題も浮上しますが、それは今は言及しません。拘置期限の3月14日には、政府が海自をソマリアへ「海上警備行動」に基づき派遣する予定ですので、世論は流動的になるでしょう。さらに拘置期限を3月24日まで延長すると、2009年度予算の「30日規定」まで残り5日間になります。仮に参院民主党が採決しなかったり、両院協議会が長引いたりすれば、政府は世論が流動的な中、年度末ギリギリに衆院での再議決(過半数)に臨むという賭けに出る必要がでてきます。
私は楽観的にみています。まあ、小沢代表との2連ポスターも3月10日から張らなければいけないわけでもないし、剥がすだけで張り替えなければいけないわけでもないでしょう。
ただ歩くだけで気分が晴れることもあるし、ここはだんまりを決め込む、すなわち休むという選択肢もあるでしょう。
まあ、大丈夫ですよ(^_^)
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