【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

ミニ集会か? 戸別訪問か? 小野塚勝俊さん、森山浩行さんの活動

2009年05月04日 13時17分02秒 | 森山浩行 大阪16区

[写真]埼玉8区の小野塚勝俊さんのミニ集会=小野塚事務所のブログから

 コアメンバーでも勘違いしている人がいますが、日常活動での「戸別訪問」全く合法です。

 公職選挙法(公選法)を“翻訳”すると、

 衆院選公示後(立候補届出後)は、
 ①候補者だろうと支援者だろうと、選挙に関して、投票を求める目的で戸別訪問をしてはならない。
 ②選挙運動のため、戸別に、演説会の開催や街頭演説などの期日を告知したり、候補者の名前や政党・政治団体の名前を言い歩くことはできない。

 (公選法138条、条文の正式な表現は別途、ご確認下さい)。


 衆院選の選挙運動は公示日に届出をしてから始まると判例にあります。ただ、「解散後~公示日」はどうするかという問題がありますので、みなさんがお手伝いする総支部の判断を仰いでください。

 選挙期間中も、地元の人がお声をかけて、玄関先前まで出てきていただき、候補者と路上で会うことはできます。

 前哨戦において、戸別訪問はまったく合法であるどころか、積極的にやるべきです。

 総支部長のブログで「あいさつ回り」「後援会訪問」という表現を使っているのは、「公示後の戸別訪問禁止」との誤解を避けるためであって、前哨戦の戸別訪問は全く合法です。ただし「投票してください」はNGワード「事前運動」になります。

 「民主党の○○です、ごあいさつにあがりました」
 「後援会のパンフレットをお届けにあがりました」
 「近く集会がありますのでよろしければご出席下さい」

 積極的にやってやってやりまくらねばなりません。

 先日、民主党埼玉8区総支部の小野塚勝俊(おのづか・まさとし)さんの事務所を抜き打ち訪問しました。「4月16日」でしたから、新年度→連休ということで、お忙しかった方はぜひ下のエントリーでそのもようをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/36b998bb24231f2014a8117eb1e8c76a

 当日は“川上”で戸別訪問をしていた関係でお会いできなかった小野塚さんから、翌日昼休みに電話をもらいました。しっかりした人物です。

 
[写真]小野塚勝俊(小野塚まさとし)さん

 埼玉8区は所沢市、三芳町、旧大井町(ふじみ野市の一部)で構成。三芳町・旧大井町といった川上は、地主さんが多く、(小野塚さんは「地の方(じのかた)」という表現をしていましたが)、政治に関心が強い。これまでは自民党支持者が多かったのですが「ひっくり返せる」と小野塚さんは見込んでいます。日程が終日自由になる日は、自分でクルマを運転して行き帰り1時間かけて通っています。コインパーキングに駐車したり、スーパで買い物をしたついでに回っています。

 「ミニ集会はやっているんですか?」との私の質問に小野塚さんは「以前からちょこちょこやっていますが、集まり具合を考えて最近はやったりやらなかったりです。やはり1時間~2時間で10人とお話しするよりも、その時間分、戸別訪問した方がじっくり話せるので」とのこと。日銀マンの小野塚さん、その計算高さに私の声は多少怪訝に・・・。そしたら、小野塚さん「もちろん、世話人さんから『人を集めたから来いよ』と言われたミニ集会は行きますよ!実際4月25日にも一件やりますよ!」とのことでした。

小野塚さんのブログをみたら、4月25日のミニ集会の報告が載っていました。
http://blog.goo.ne.jp/onozukablog/e/1f1262005c27c0a6770488154ee950bd

 たしかに戸別訪問で総支部長と一対一で話し合う方が、主権者にとってもいいでしょう。要は戸別訪問とミニ集会のハイブリッド(混合型)ということで、小野塚さんは合計二十数回・数百人のミニ集会の実績があるそうです。

 一方、僕のカリスマ、大阪16区総支部長の森山浩行は堺市議、府議の経験がありますから、メリハリの利いた活動をしていかないと、スタッフやコアメンバーがだらけます。だらけたら、当落線上で競り合う対抗馬の北側一雄・公明党幹事長に逆転されてしまいます。

 
[写真]北側・公明党幹事長(左)とたたかう森山浩行さん(右)

 森山さんは関テレ報道局&営業局での勤務経験があるアイディアマン、今回は小学校区ごとの「動員なしの連続ミニ集会(座談会)」です。

 森山さんのブログに報告が載っています。

第1回座談会

【追記 2009-6-24】

 この先の記事が消えてしまいました。けっして創価学会の嫌がらせではありませんから、ご安心ください。文章を手直しした際に、うっかりして消してしまったようです。googleのキャッシュにも残っていません。残念!くどいけど、創価学会とは関係なく、私のミスですので、大阪16区の方、ご安心ください!! 


政治資金収支報告書を読み解くブログが登場「地獄への階段」さん

2009年05月04日 02時51分15秒 | その他
 4月1日から、総務省の収支公開室のホームページが、PDFでダウンロードでき、格段に見やすくなったことはお知らせしたとおりです。

 私はかねてから、総務省内にある収支公開室に通い自民党をはじめとする各党本部、政治資金管理団体(陸山会など)、政治団体(清和政策研究会など)のファイル(政治資金収支報告書)を読んできました。

 収支公開室は図書館のような机があるので、中川秀直衆院議員の「秀政会」と町村派こと「清和政策研究会」、プロレスラーの「神取忍参院議員の団体」のファイルを重ねてみて、そのお金の流れをみたりして、楽しみました。

 とはいえ、このような楽しみは、東京に住んでいて、平日時間に余裕がある人でなければできません。

 私は主権者の代表として政治資金規正法のお目付役を買って出ているわけではなく、政治家と政治家のつながりを探る上で重宝してきました。2007年11月の民主党に対する“政治テロ”未遂事件の首謀者に気づき、他の全メディアに先がけて、当ブログに書くことができたのは、収支公開室で読んだあるファイルの不可思議さに気付いていたからです。どう不可思議かということが気になるでしょうが、メモはとってありますが、それを引っ張り出してくるのが面倒なので、勘弁して下さい。間違えると、抗議される可能性がありますから。

 ちなみに当ブログではここまで、民主党政治改革推進本部(岡田克也本部長)の「企業・団体献金廃止」の動きを扱ってきませんでした。実は、私は「報告書に載った企業・団体名から、政治の流れを読む」というメソード(方法論)を使っていて、おそらく同じメソードを持つ政治ブロガーは他にいないでしょうが、そのメソードが使えなくなることに若干の違和感を持っていたからです。とはいえ、「企業・団体献金の廃止」は決まったことですし、(法律の施行日は意見集約中)第45回総選挙での二大政党のかけひきでは断然民主党が有利になりますから、今は賛成しています。

 さて、一度ご紹介しましたが、あらためて。

 政治資金収支報告書をキャプチャーして、記事にしてくれているブログがあります。

 地 獄 へ の 階 段

 やってらっしゃるのは「おんぶに抱っこマン」さんという方で、まあどんな人なのかさっぱり知らないわけですが、その辺はネット社会の面白いところです。リアル社会とネット社会の境界線を間違える人が急増していますが、ネット社会ではこういう毒味のあるブログは楽しいですよね。

↓「地獄への階段」の収支報告書カテゴリーへの直接リンクです。
http://blogs.yahoo.co.jp/voteshop/folder/60653.html

 ぜひ、みなさん、「地獄への階段」を気軽に読んでください。おんぶに抱っこマンさんは文章も軽妙ですし、数字が羅列してあるわけではないので食わず嫌いではもったいないですよ。

 というわけで、当ブログは「地獄への階段」におんぶに抱っこして、第45回総選挙の準備に集中します。