民主党代表選の立ち合い演説会が4日に東京・新宿、5日に大阪・梅田で開かれましたが、この2つの演説会で、小沢一郎さんの陣営が、聴衆を大量動員していた可能性が高いことが分かりました。
[画像]「民主党代表選挙遊説参加および動員のお願い」と題した文書
当ブログが独自に入手した上記文書は、2010年9月1日付で、「小沢一郎総決起大会実行委員」が「各位」に宛てて、「民主党代表選挙遊説参加および動員のお願い」としています。
そして、代表選の遊説日程が決まったと示し、「直面する政治課題、経済・財政問題を打破できるのは真のリーダーである小沢一郎氏しかおりません」としたうえで、「議員各位の遊説参加はもちろんのこと、各位の支持者・支援者への動員のお声がけを宜しくお願いします」としたうえで、遊説への出欠と「動員いただける人数○人」と記して、ファックスで2人の衆院議員事務所(2人とも通称・小沢ガールズ)に送るよう求めています。
もちろん街頭演説会の日程が決まったら、支援者に連絡して、お出かけいただくのは、選挙の基本です。とはいえ、民主党代表選は国会議員・地方議員・党員・サポーターに投票権が限られた選挙です。その中で、熱心な支援者や、ビラ配り・交通整理要員にとどまらず、聴衆を組織的に動員するのは、戦術としておかしい、と私には感じられます。
私はどちらの遊説会場にも行っておりませんから現場のようすは分からないし、あるいは、菅陣営本部でも同様な動きがあったのかもしれません。でも、これだけ暑いのに、代表選の遊説会場に組織的に聴衆を動員するというのは、秘書も消耗するし、あまり効果がないように思います。
民主党:【代表選挙】東京新宿駅西口で立会演説会 約3500人の聴衆を前に小沢、 菅両候補が熱い訴え
代表選挙の立会演説会が4日午後炎天下の東京新宿駅で行われ、約3500人の聴衆が小沢一郎、菅直人両候補の日本を根本から変えようとの熱い訴えに耳を傾けた。
開始1時間以上前から、500人近い聴衆が演説会開始を待ち、小沢、菅両候補が登場すると、割れんばかりの拍手が響いた。また、選挙公報を自ら受け取る人も多く、代表選挙への関心の高さをうかがわせた。
両候補は持ち時間15分を使い切り、政治主導、円高対策、雇用などをテーマに、日本を根本から変える必要性を訴えた。
演説会は、津島恭一中央選管委員が進行を務め、川上義博中央選管委員が両候補を紹介し、「民主党がんばろう」で締めくくられた。