会期は64日間。12月3日(金)まで。臨時国会は2回延長が可能ですから、秋から冬までずっと熟議の国会をやりながら、年末を迎えそうな気配です。
64日間には、祝日が3日間入りますから、「営業日」は43日間となります。来週から合計9週間の当初会期となります。
そして、最重要法案は、補正予算案になりそうです。岡田克也幹事長は30日の定例記者会見で「現在の経済情勢の中で、補正が遅れるということはあってはいけない」として、民主党は「国会運営は誠心誠意行う」ので、他党には「大局的見地に立って賛成して欲しい」と呼び掛けました。
また、補正予算案の提出は会期冒頭ではなく、10月中旬になりそうです。ということは、総理の所信表明への衆参本会議での代表質問→衆参予算委での予算の実施に関する調査があり、ここら辺で、補正予算案が提出されると→衆参本会議での野田佳彦財務大臣の財政演説→衆参本会議での代表質問→衆参予算委での補正予算の審議ということで、初めの1ヶ月が終わってしまうのではないか?との私の危惧を岡田幹事長に質問したところ、「国民生活に直結する補正予算案なので、国会議員ですから補正予算と一般法案は並行して審議して欲しい」と述べました。各常任・特別委員会の理事らに、全閣僚出席でない審議日程の寸暇を惜しんで、大臣の所信表明・一般質疑などをやるように働きかけた発言だと私は思います。
昨年の秋の臨時国会は当初、「会期36日間」ということで、この短さに私以外にも複数の記者が嫌な予感がしたそうです。案の定、「与党慣れしていない与党(民主党)と野党慣れしていない野党(自民党)」が強行採決したり、審議拒否したりして、国民新党代表で閣僚だった亀井静香さんが一人大暴れした印象だけが残った国会でした。第45回衆院選政権交代チルドレン143人のデビューはほろ苦い物となりましたが、その多くが「国会とはこんなものなんだ」と思い込みだして、私も記者の友達に「相手は国会議員でも、ちょっと前の民主党と今の姿が様変わりしてしまったのを知っているのは僕らなんだから、ハッキリ言おう」と呼び掛けて、12月から洗脳を解くために、記者というよりも国民として何人かが立ち上がってくれました。
きょう、国会議員会館に行って、私は記者章がないので、セキュリティチェックを受けて入館するのですが、参議院議員会館では17分も待ちました。昨年来の臨時国会、通常国会で法案や請願の処理が遅れており、さらに6月中旬から3ヶ月半の国会休戦があったということで、「ぜひ秋の臨時国会で遅れているこの法案を成立させてください」と各議員事務所を戸別訪問するみなさんでごった返していました。Law-maker 法律工場である国会が待ったなしの状況になっている気がしました。
とにかく補正予算です。それと、野党・自民党は仙谷由人官房長官をねらってくるんじゃないかな~と感じますので、仙谷ガードが大事です。
「ねじれ国会」ではなく「ねばり国会」にしましょう。熟議の政治で日本を前に進めるためにしっかりていねいに確認しながら進んで欲しいです。ここ数日の官房長官会見では仙谷さんが自分の至らなさを一部認めており、クリーンでオープンな熟議の政治が根付きだしたんだと、前向きにとらえています。先輩議員でも、何か勘違いしていたら、しっかり指さし確認して、前に進んで欲しいと思います。