【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

第177通常国会は2011年1月21日(金)召集案浮上 私も賛成

2010年12月18日 23時05分31秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意
[写真]民主党の鉢呂吉雄・国会対策委員長

 時事通信の報道では、政府・与党は、第177通常国会を2011年1月21日(金)に召集するアイディアで調整に入ったそうです。大前提として、おそらく今年度予算の第2次補正はないと思われます。仮に21日(金)の召集日に、菅直人首相の施政方針演説、前原誠司外相の外交演説、野田佳彦・財務大臣の財務演説、海江田万里経財相の経済演説の政府4演説をできれば、週明けの24日(月)~26日(水)に衆参代表質問を経て、最速で、1月28日(金)から、衆・予算委で平成23年度総予算の審議に入れるのではないでしょうか。審議入りが多少遅れても、30日ルール適用に心の余裕を持つことが出来ます。とくに3月24日に都知事選などが告示されますので、できれば民主党が圧倒的過半数を占める衆・本会議を2月21日の週に通過させておいた方が、30日ルールからして安心です。

 統一地方選に向けて気勢を上げる民主党大会を1月13日(木)に広い会場の幕張メッセで済ませます。通常国会召集直後の1月23日(日)には、野党・自民党が半年前後の通常国会で、与党を追い込むべく勢いを付けます。二大政党にとっても、よい流れになります。

 このほか、1月14日(金)、1月17日(月)という案もあるようですが、これは弱気ですし、かえってダラダラしてしまうでしょう。野党もQTや、本予算案審議入り前の予算委集中審議を求めてくるかも知れません。

 なお、これは民主党にとっては不利な話ですが、通常国会冒頭に、平成20年度決算の是認(認定)も衆参本会議でしてほしいものですが、衆・決算行政監視委員長の大村秀章さんが辞めてしまったので、事務的な手続きが必要となります。

 第177通常国会は、参院選などのお尻がありませんから、会期をドーンと延長して、200日間くらい、みっちりやってほしいと考えます。とはいえ、菅総理が閣僚委員会で指示した、閣法を50本程度に絞るようにという作戦は、大いに賛成です。

 とにもかくにも、政権の実績は法律をつくることです。

時事ドットコム:通常国会、来月21日に召集=政府・民主が調整

政府・民主党は17日、2011年度予算案と関連法案が焦点となる次期通常国会について、来年1月21日に召集する方向で調整に入った。複数の政府・民主党関係者が明らかにした。
 通常国会の召集日をめぐり、政府・民主党内には予算案の審議日程に余裕を持たせるため、同月14日か17日とする案も浮上。しかし、予算案が今月24日に閣議決定される見通しとなり、予算書の印刷に要する時間を考慮すると、1月中旬の召集は難しいとの判断に傾いた。先の臨時国会で仙谷由人官房長官らの問責決議が可決されたことから、野党の出方を見極める狙いもあるとみられる。 
 ただ、「ねじれ国会」の下で法案審議の停滞が予想されることから、予算書の刷り上がりを待たず17日に召集し、菅直人首相の施政方針演説や各党代表質問を行うべきだとの意見も残っている。また、民主党内では小沢一郎元代表の国会招致問題で混乱が続き、挙党態勢構築のため通常国会前の内閣改造を求める声が出ている。このため、党内情勢次第で召集日が左右される可能性もある。(2010/12/17-23:55)