[写真]宮崎岳志さん、2017年2月3日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【衆議院予算委員会 平成29年2017年2月3日(金)】
平成29年度予算案の審議は4日目で、そのうち、基本的質疑は3日目・最終日。
全閣僚出席のもと、自民党の山下貴司さんは、「野党のみなさんから質問があったが、私からも文科省の天下り問題について質問したい」とし、野党が取り上げている、天下り、共謀罪(組織犯罪処罰法改正案)についての質疑を、自民党が取り込みました。山下さんは「議員立法では野党の民進党、共産党にもお世話になりました。もちろん、維新の会にもお世話になったし、友党・公明党にもお世話になった」と、円満審議の地ならしをしました。2012年初当選組では山下さんがリードしだしているようにも思えますが、政務官にはまだなっていないようです。派閥の関係かもしれないし、長期展望から「お先にどうぞ」作戦をとっているのかもしれません。
民進党の金子恵美さんは福島第二原発の廃炉を要求。世耕経産相は「東電が対応する」とかわしました。金子さんは、与党参議院議員だった2011年当時から、第二原発の廃炉を求めていたと思います。今国会にでる、福島復興再生特別措置法改正案では、県産野菜の買い叩きが疑われる大手集荷業者への実態調査なども入ってくるようで、金子さんにとって、長い国会となりそうです。
山尾志桜里さんも共謀罪を質問。
民進党の宮崎岳志さんは「初めて総理に質問する」と語りました。安倍首相は「委員からはいつも不規則な質問をいただいているが、こうして面と向かって質問を受けるのは初めてなので、誠意をもって、誠実に答えたい」と語りました。
宮崎岳志さんは本会議の野次将軍なので、赤いネクタイとあわせて、「暴言王」「日本のトランプ」と呼ばれており、自らは「最も質疑をよく聞いている衆議院議員だ」と演説しています。宮崎さんは冒頭、「私の祖父は岸商工大臣の部下で親友だった、と話していた」とのエピソードを披露しましたが、安倍首相には真っ向から、文科省天下りをただしました。
共産党の清水忠史さんは、秋の国会からの勢いのまま、IRカジノ実施法案(今秋提出)について質問。維新の河野正美さんは医師でもあり、ギャンブル依存症対策をもとめるかっこうで、大阪夢洲IRをアシストしました。
浜田委員長は基本的質疑の終局を宣言。この後の理事会で、週明け6日月曜日の午前9時から質疑をすることを決めました。月曜日は麻生財務大臣+要求大臣の一般的質疑、火曜日は、総理+麻生財務相+要求大臣の天下り問題の集中審議がある見通し。来週後半は、安倍首相トランプ大統領の首脳会談があり、歴史的な局面も予感されています。
【参議院】
ありませんでした。
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