【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

2月28日(火)の予算審議入りで合意、参議院予算委員会基本的質疑、松山、榛葉両国会対策委員長

2017年02月22日 23時59分05秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

(このエントリーの初投稿日時は23日午前8時で、22日付にバックデートしました)

[画像]松山政司さん(左)と榛葉賀津也さん(右)、松山さんは2016年1月8日、榛葉さんは2013年8月9日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 報道によると、自民党の松山政司(まつやままさじ、福岡県2019年改選)、民進党の榛葉賀津也(しんばかづや)両参議院国会対策委員長は、来週火曜日、2017年2月28日に参議院予算委員会基本的質疑を開くことで合意しました。22日、国会内で参議院国会対策委員長会談を開きました。新聞各紙が報じました。

 松山さんは宏池会、榛葉さんは自誓会所属で、ともに、党内では非主流派であることから、参議院での徹底審議を選んだとみることもできそうです。

 衆議院で詰めの攻防が続く中で、参で既に審議入りの日程を固めたことで、昨年末のIRカジノ施設法修正騒ぎから続く、参での自・民蜜月ムードと、衆側との温度差きがこれからも続きそうです。

この記事の本文は以上です。

(C)2017  宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
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あれから8年、経団連初の民主党大会来賓「平成の無血革命だと有頂天の人危ないと感じた」

2017年02月22日 18時38分59秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

 2009年1月18日の民主党大会で来賓としてあいさつした、大橋光夫さんの回顧録が2月の日経新聞「私の履歴書」で連載されています。

 大橋さんはその第21回となる、きょう、2017年2月22日の誌面で、日本経済団体連合会(経団連)を代表して、初めて野党・民主党大会に出席した経緯を明かしました。

 大橋さんはきょうの「履歴書」で、「野党の民主党から御手洗会長に招待状が来た。野党の大会に経団連会長が出た例はない。「大橋さん、頼む」と御手洗さんに言われた。党大会の実行委員長は元蔵相の藤井裕久さん。幼稚園から高校まで同窓で彼が3年先輩だ。「俺が頼むんだからとにかく来てくれよ」の一言で断るすべはなくなった」。

 党大会のようすは、当ブログ内エントリーから抜粋引用します=このエントリー末尾に全文転載=。

[当ブログ内から関連エントリーの抜粋引用はじめ]

 大橋さんは「そこに座っている藤井裕久最高顧問とは70年来の先輩後輩」と自己紹介。さらに昭和電工本社が会場に近いと強調し、「メルパルクは昭和電工のなわばりで、他社は気兼ねして使わない」とし、この会議に来たことの正統性をくりかえし強調しました。

[抜粋引用おわり]

 大橋さんはその年の政権交代について、きょうの誌面で、「民主党は与党になった。国民が全幅の信頼を置いての政権交代ではなく、自民党の自壊作用の副産物だった。藤井氏は財務相に就き、経団連との懇談会で、「既存の路線を3分の1変えれば十分だ」と話した。中には「この政権交代は平成の無血革命だ」と有頂天の人もいた。これは危ないと思った」と振り返りました。

 名指しは避けながらも、平成の無血革命だと有頂天だった人は、鳩山由紀夫首相(民主党代表)らを批判しました。

 藤井さんは、細川内閣と羽田内閣で蔵相をつとめ、新進党の結党から解党まで参画。鳩山さんは細川内閣で官房副長官をつとめましたが、羽田内閣では連立離脱し、自ら野党になりました。

 大橋さんは「強い存在感の野党がいないと与党にも国家にも良くない。再起を民進党に求めたい」とする一方、「政党への寄付は社会貢献の一環ともいえるが、業界団体が中心になるべきだと考えている」とし、「経団連の在り方も再考する時期が来た」ともしました。 

 大橋光夫さんの実父は、大橋武夫さん。議会制度百年史(衆議院・参議院編・大蔵省印刷局発行)の「衆議院議員名鑑」によると、大橋武夫さんは第24回衆院選から第33回衆院選まで連続10回当選。第3次吉田内閣で国務大臣、第2次・第3次池田内閣で労相、第1次佐藤内閣で運輸相をつとめました。

[当ブログ内エントリーから全文引用はじめ]

来賓の経団連幹部が民主党大会で「国民の生活が第一。に全く同感」と述べる

2009年01月18日 18時47分38秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

 2009年の民主党大会が18日、東京の「メルパルク」(郵便貯金会館)で開かれ、来賓として経団連政治対策委員長の大橋光夫さんが祝辞を述べました。

 大橋さんは昭和電工の会長。1908年創業、旧安田財閥系の老舗メーカー。石油化学製品やアルミニウムなどをつくっていて、連結の売上高は1兆円を超える大企業です。

 大橋さんは「そこに座っている藤井裕久最高顧問とは70年来の先輩後輩」と自己紹介。同郷の幼なじみという意味でしょう。さらに昭和電工本社が会場に近いと強調し、「メルパルクは昭和電工のなわばりで、他社は気兼ねして使わない」とし、この会議に来たことの正統性をくりかえし強調しましたが、大丈夫ですよ、大橋さん。民主党は開かれた政党ですから。

経団連「国民の生活が第一。に全く同感」民主党大会 

 大橋さんは「国民の生活が第一。という精神に全く同感であります」と述べて、民主党との政策懇談の場を持ちたいと提案しました。

 「民主党・経団連政策責任者会合仮称)」は近く第1回協議を持ち、労働、雇用、経済、産業政策における重大な政策決定の場となりそうです。

 私は8年半、経団連のお隣の会社(日本経済新聞社)に勤めていました。とはいえ、経団連のことはよく分かりませんが、まさか経団連さんほどのお方が、民主党に口だけ出すってことはありませんよね(^_^)v?

 世界を代表するニッポン企業の矜持が試されています。

[当ブログ内エントリーから全文引用おわり]

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[きょうの国会]予算審議は14日目で分科会開催、予算・税制とも衆議院通過の機は熟しつつある印象

2017年02月22日 17時40分39秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

【衆議院予算委員会 平成29年2017年2月22日(水)】

 平成29年度予算案は、14日目(そのうち一般質疑4日、集中審議3日)。

 分科会となりました。

 第一分科会ないし第八分科会が、午前8時から、午後5時前後まで開かれました。 あす午前9時から昼前後まで、8つとも開かれる見通し。

 午前8時ちょうどに、第六分科会(農水省)の野中厚主査(埼玉12区、2期、自民党平成研究会)からスタート。第一分科会(内閣など)では、皇室費の説明で、宮内庁長官が、「(三笠宮)崇仁親王の薨去で、年1500億円減る」と説明。第四分科会(文部科学省など)では、話題になっている、文科省天下り問題をめぐって、松野博一大臣とのやり取りが相次ぎました。午前8時半過ぎには、第三分科会(財務省など)で、自民党の神田憲次さんが「麻生大臣は午前9時から7時間コースで野党だけの質疑があると聞いている」とし、冒頭で、麻生太郎大臣に財政金融委員会に備えて退席してほしいとアシストしました。

 第八分科会は、国土交通予算。石井啓一大臣を赤羽一嘉主査が支える公明党コンビに。自民党10期生の金子一義さんは「私は自民党住宅調査会会長だ。自民党の国土交通部会は人が入るが、空き家対策が議題だと、部屋から人があふれそうだ」と語り、空き家バンクの推進を促しました。

 第一分科会(内閣府など)では、自民党の中村裕之さんが「北海道ニセコ町では、ベッドメイクや掃除など、ホテル・コンドミニアムの時給が1300円を超えている」と紹介し、正規社員を中心とする連合と使用者側との賃金改定に頼らず、非正規の待遇改善を要求。加藤勝信働き方改革担当相が「欧州は、正規非正規が、100対99くらいのなのに、日本は100対60くらいだ」とし、日本は非正規率が低いとしながらも、善処を確約しました。

 第六分科会(農水省など)では、民進党の鷲尾英一郎さん(新潟2区=佐渡島含む)が「農地の流動化をめぐっては、高齢で田んぼを手放しても、直接払いが無いと、手放しても引き受ける担い手がいないのではないか」とし、今国会の対決案件となると思われる、収入保険法案(未提出)の先取りがありました。

 第六分科会では、自民党内のかけひきもひられ、新潟3区比例の2期生、斎藤洋明さんは「自民党の平成29年度税制改正大綱で、「平成30年に成案を得る」となった、森林環境税。市町村が主体となって林業整備をするために必要な税であり、ぜひ実現してほしい」と語り、林野庁長官が「重要な施策であり、税制改正大綱で示された論点の点検を進める」と応じました。

 久しぶりに2日間(1日半)開催となった分科会ですが、地元の質問は少なかったようです。第47期衆議院は、自民公維の1期生が少なく、共の1期生だけが多い構成。これを反映したということかもしれません。

【衆議院財務金融委員会 平成29年2017年2月22日(水)】

 「所得税法など平成29年度税制改正法案」(193閣法6号)。閣法のみの審議となりました。

 野党のみ7時間コースとなりました。

 民進党の福田昭夫さんは「社会保険料との考慮も必要だ」と強調。民進党の木内孝胤さんは「日米経済対話では、フランク・ドット金融強化法(融資総量の上限を設ける)を日本に求めてくるのではないか」と問い、麻生副総理もその見立てに同調しました。

 共産党の宮本徹さんは「富裕税をフローでもストックでも設けるべきだ」とし、麻生大臣は「株の配当の税率を引き上げたばかりだ」と理解を求めました。共産党の宮本岳志さんは、「日米経済対話は止めるべきだ」と訴えました。

 今次税制改正法案は、比較的小ぶりな改正であり、議論は深まらないというか、煮詰まったというか、熟してきたという印象を、私は持ちました。民進党対案(193衆法2号)はぜひ審議入りしてほしいところです。次回は24日金曜日午前9時から。

 週明けに、予算案と一体的に税制改正法案も処理されるムードが漂ってきました。

【参議院国際経済・外交に関する調査会】

 アジア太平洋の平和について、大橋参考人らと、2時間半強のやりとりをしました。

【参議院国民生活・経済に関する調査会】

 格差の無い経済社会について、樋口美雄さんらと3時間前後の質疑がありました。

【参議院資源エネルギーに関する調査会】 

 新しい時代の我が国のエネルギーについて、大学院研究科委員長らと2時間半強議論。金子原二郎会長が「今後の参考にしたい」とお礼をして、散会しました。


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