宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【国民民主党】王者・山形と気勢を上げる16議員、玉木代表は総選挙「現職全員当選」を目標、組織は「東京中心に拡大」、自民党との連立「まだそこまで考えられない」

2020年12月18日 21時35分53秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)
[写真]爽やかな新風を吹かせたうえで代表選でのノーサイドを誓い合う、伊藤孝恵参議院議員と玉木雄一郎代表、きょう2020年12月18日、東京・永田町の全国町村会館で、宮崎信行撮影。

 自由を意味する白い翼に、青い羽根が生えたように、私には感じられました。

 およそ100日前に結党した新しい国民民主党は、きょう2020年12月18日(金)全国町村会館で臨時党大会を開きました。

 一騎打ちとなった代表選は、現職衆参議員票では、玉木雄一郎候補8票・伊藤孝恵候補8名と分けましたが、総支部長は玉木さん12票・伊藤さん1票、地方議員は玉木19ポイント・伊藤4ポイント、一般党員・サポーター玉木18ポイント・伊藤5ポイントとなり、合計65ポイント対29ポイントで玉木さんが圧勝し、向こう3年間の任期を得ました。必ず第49回衆院選を迎えることになります。


 上の写真のように、ソーシャルディスタンスをとったうえで、全国会議員と総支部長が一堂に会しました。


[写真]小林正夫選挙管理委員長(電力総連組織内)と玉木代表、同。



 山形県では、多くの議員が立憲ではなく国民に参加し「国民の牙城・山形」を象徴するかのように、山形2区に公認された総支部長(野党統一候補として自民現職にのぞむ情勢)が音頭を取って気勢を上げました。



 この後、スタッフにうながされ、伊藤さんと玉木代表がポーズをとり、代表選のノーサイドを誓いました。

 記者会見では、玉木代表は、党勢の拡大は「大都市である東京における地元活動を強化する」と語り、全国への拡大よりも、東京での深堀りを優先することにしました。次期衆院選は「現職全員の当選」を最優先することを強調。自民党との連立論は「衆院選の議席数も分からない現在はそこまで考えられない。まずは我が党の立ち位置をしっかりと示し、現職の全員当選で足元を固める」としました。


[写真]国民民主党のマスコット「こくみんうさぎ」を机上に置いて記者会見する玉木代表、同。

 当ニュースサイトは、9月上旬に、旧・国民民主党の事務局長と経理局事務部長も、新・立憲民主党に加わるとスクープし、立憲・国民の関係者に全国的に大きな影響を与えた、と評価されています。きょうの大会も、新しく10月に採用された若手女性職員や、かつて参議院国対に居た人がこの間どこにいたのか分かりませんが呼び寄せられたようで、イベンター会社社員もいるかもしれませんが、記者会見は3名のスタッフで執り行われました。国会議員の政策担当秘書が党本部負担を一部肩代わりする状態は数週間で解消されたようです。

 

 党大会後には、小選挙区で連続当選を重ねる、前原誠司さん(京都2区)、玉木代表の最側近である岸本周平さん(和歌山1区)らが話し合うなど、小選挙区当選衆議院議員と参議院比例代表組織内議員で構成する同党の厚みをみせました。

 夜明け前が一番暗いと言われます。基盤が厚い16名の国会議員が構成する国民民主党の希望の夜明けは、ほら、もうすぐそこです。

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玉木雄一郎さんが国民民主党代表に当選も伊藤孝恵さんと現職衆参議員票は引き分ける

2020年12月18日 15時06分00秒 | 2020年夏秋政局 菅自民 枝野立憲 新体制に
 国民民主党は党大会を開き、玉木雄一郎さんを代表に引き続き選びました。ただ、現職衆参議員である党員16人は、伊藤孝恵さんが8、玉木さんが8で並びました。今後の党運営に課題を残しました。

 以上です。
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自民党が「安倍晋三前首相」の国会出席に柔軟な姿勢に転じる

2020年12月18日 00時34分34秒 | 第203回臨時国会(2020年10月下旬)菅首相初答弁
[写真]安倍前首相、3年前の2017年、茨城県内で、宮崎信行撮影。

 昨夜遅く時事通信は、自民党が安倍晋三前首相の「桜を見る会」の「前夜祭」をめぐる国会招致に柔軟な姿勢に転じたと報じました。直告を受けた東京地検特捜部が近く公設第一秘書を略式起訴する見通しで、内閣支持率の急落にあわてる自民党内で、安倍さんの影響力を維持したい思惑と一致したのかもしれません。


[写真]安倍前首相、国会内自民党総裁室で、2年前の2018年、宮崎信行撮影。

 過去の自民党総裁では、中曽根康弘さん、竹下登さんが、首相退陣後にリクルート事件で証人喚問に応じました。その後、中曽根元首相は国際政治などで党内外に、竹下元首相は党内の後継総裁選びで、一定の影響力を死ぬまで維持し続けました。

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