ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

デジタル庁関連5法案が修正可決、野党「デジタル化改革は賛成だが個人情報保護に懸念」と語る

2021年04月02日 12時13分31秒 | 第204通常国会令和3年2021年
(12:15投稿の暫定版で24:05最終更新)

[写真]当ニュースサイトの筆者・宮崎信行。

 菅義偉首相が総裁選で訴えた「デジタル庁」「縦割り排除」「2050年カーボンニュートラル」のうち、「デジタル庁」が衆議院委員会を通過しました。

【衆議院内閣委員会 令和3年2021年4月2日(金)】

 前回は総務省不信任案提出で先送りになった質疑10分がありました。

 「デジタル庁など改革関連5法案」(204閣法26号乃至30号)の修正案は、5法案につき「自公立」「自公維」「立国」など様々な修正案が出ました。おおむね「身体障害者」を「身体・知的・精神障害者」に広げたり、マイナンバーの通帳の紐づけに関してなどについてでした。結論とすれば、修正議決すべきだとの委員会審査報告書をまとめることになり、議了しました。

 この後、一般質疑。

 理由は分からないのですが、自民党の滋賀4区当選1回の小寺裕雄さんが名札を付けていました。


[画像]衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 「子ども子育て支援法及び児童手当法改悪法案」(204閣法14号)が坂本大臣から趣旨説明されました。質疑は次回。児童手当の所得制限を複雑にするものなので、改悪法案としばらく呼びます。

●参議院本会議は定例日ですが、ありません。

【衆議院本会議 同日】

 短時間で「RCEP」(204条約1号)の趣旨説明と代表質問で、審議が始まりました。

【衆議院外務委員会 同日】

 まず大臣が条約承認案につけた文書の間違いを謝罪。続いて、一般質疑。岡田克也さんがバイデン新大統領下での日米同盟を問いました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 厚生労働省老健局老人福祉課長による送別会問題は医系技官である課長の官房付更迭でおさまったようです。

 一回飛ばした「医療法の地域病床削減の改正案(204閣法17号)とその修正案と、野党提出「対案」(204衆法1号)が審議。

【衆議院環境委員会 同日】

 「自然公園法改正案」(204閣法48号)の対政府質疑。質疑終局、採決され、可決しました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「特定都市河川被害対策法など改正案」(204閣法18号)の審議。現行路線の加速化の法案。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 遅れていた大臣所信に対する質疑が済みました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「少年法など改正案」(204閣法35号)の審議。公選法・民法の成年18歳の施行にあわせるもので、成立が待たれます。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 加藤勝信官房長官から法律案・条約承認案の再点検の報告と各党の質疑。正午から本会議開会前の1時間弱の間に審議。

●衆議院文部科学委員会は文化財保護法改正案を審議していますがきょうの定例日の開催は見送られました。

●参議院は本会議も委員会もありませんでした。 

●来週の予定

 月曜日は参議院決算委員会の全般質疑なので、菅首相入りテレビ国会中継。

 火曜日の衆議院本会議は「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律案」(204閣法31号)の武田総務大臣の趣旨説明と代表質問。デジタル法案の採決もあるので「デジタル国会」の様相です。

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