【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政権交代論者の馬場伸幸さんが日本維新の会の新代表に、「自称8番キャッチャー」に、松井一郎さんは統一教会がらみもあってか即日離党・統一地方選で政界引退へ

2022年08月27日 23時05分26秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
[写真]日本維新の会の松井一郎前代表と馬場伸幸新代表、3か月前の2022年5月29日、大阪府堺市内で宮崎信行撮影。

 日本維新の会の新しい代表にきょう令和4年2022年8月27日(土)、馬場伸幸さんががつきました。馬場さんは堺市議から当選4回で1期目から国会対策委員長をしていました。

 馬場伸幸・吉村洋文共同代表体制となりますが、国会議員は馬場さんですから、馬場さん主導になります。また、一部の憶測と違い、馬場さんは政権交代派ですので、自民党との連立や引き抜きはせずに、維新が全国に候補者を立てて自民に次ぐ議席を得ることをめざす「馬場・石井苗子路線」を第50回衆院選で打ち出すとみられます。馬場代表の求心力は黄金の3年間で、「大阪府・大阪市組」も含めて維持されるとみるのが自然だと考えます。

 松井一郎さんは第20回統一地方選を前にして辞任し、離党し、政界引退します。

 当ニュースサイトが4か月前に次のような記事を書いており、当サイトで維新ネタでは珍しい大ヒットページビューとなっていました。松井さんの前倒し退任をのぞけば、この予想の通りでした。

 日本維新の会共同代表の馬場伸幸さん「創始者・松井一郎に結党メンバーが従うから」大阪維新の12年間のガバナンスのコツを話す、「次の代表は誰になるか分からないが合議制で世代交代をスムーズできる人」と色気 - 【ニュースサイト】宮崎信行の国会傍聴記

 馬場さんは自らを「8番キャッチャー」と例えました。馬場さんは大阪府・大阪市議の経験がなく、松井さんからはわずか1歳年下に過ぎないものの、吉村さんとは11歳離れています。


[写真]「8番キャッチャーだ」と語る馬場伸幸さん、今から4か月前の2022年4月、東京都内の共同通信きさらぎ会で、宮崎信行撮影。

 プロ野球では、西武ライオンズで、伊東勤捕手が8番キャッチャーを19年間(現役生活22年間)連続で続けたことがあります。馬場さんと吉村さんが11歳違いなので、8番キャッチャー馬場長期政権もありそうです。


[写真]馬場新代表の選挙区大阪17区を潜行取材する筆者。

 松井さんが早期に辞めた理由ですが、広い意味での統一教会の関係が指摘されています。松井さんは高校の途中から、九州にわたって高校・大学を出ていますが、この学校法人の初代理事長が笹川良一さん。そして、府議の父とは別に、一郎さんがつくった大阪の電気工事会社が住之江競艇の内装電気工事を請けおっていました。笹川さんが出身地大阪の住之江に、東京本部から一郎さんをよろしくと声をかけていたことは確実。笹川財団、国際勝共連合、統一教会を一つの組織とみるのは無理がありますが、何らかのかかわりは否定しようがないことから、きょう離党したとの観測はほぼ間違いないでしょう。

 ここ14年間、関西準キー局地上波テレビの問題がありますが、正常化バイアスから、維新のことを見くびったり、小ばかにする態度をとったりした立憲民主党、自治労などの関係者を私は深く軽蔑しています。育ちの悪さは隠せないとはこのことです。

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