【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

安住淳・新国対委員長さっそうとあいさつし「対決型」、東京新聞「安倍晋三氏個人葬の儀仗隊は岸信夫前防衛大臣命令だ」とスクープ

2022年08月29日 23時32分44秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
 月曜日の午前中から、金曜日の正午ごろに泉健太代表の提案が承認された、安住淳・新国会対策委員長=アニメ風画像の元の写真は3年前=が動き「対決型」への転向をさっそうと宣言しました。

 きょう令和4年2022年8月29日(月)、国会閉会中の月曜午前としては珍しく、自民党の国対委員長室に高木毅委員長をたずねてあいさつし、国葬の予算に関する議院運営委員会などを念頭にした国会審議に、岸田文雄首相が出席するよう求めました。もちろん「第210回国会召集要求書」は提出済みですので、月曜朝に第一委員室で審議があってもいいのが野党が提案する国会日程です。

 東京新聞はきょうの1面の準トップで、安倍晋三さんの個人葬に陸上自衛隊儀仗隊が参列したのは、岸信夫防衛大臣の命令だったとする、陸自・幕僚監部の話をスクープしました。命令したのは安倍さんの実弟の岸信夫大臣。現在は安倍・岸田両氏と同期ながらも傍流の浜田靖一さんが2度目の防衛大臣になりましたので、陸幕も前大臣らに気兼ねする必要がなく、話したと考えられます。但し、宮下一郎さんら防衛庁長官経験者3名の個人葬に参列した経緯があり、首相は自衛隊法の最高指揮官ですので、トップから外したやや控えめな論調となりました。

 既に国葬の決定は閣議決定し、首相は内閣府設置法が根拠だと主張。予備費からの歳出2・5億円も閣議決定しながら、各府省庁に弔意を表すことを求める閣議了解は見送られるなど迷走しています。

 安倍一族の個人葬私物化と、自民党の国葬私物化が大きな世論の反発を浴びそうです。葬式の私物化の批判という衰退国家らしい展開がここ数週間続いています。

 立憲民主党は月曜午後も野党合同ヒアリングで国葬問題を詰めました。

 今後の日程として、黄金の3年間といわれます。但し、岸田さんがそれに言及したことはありません。宏池会会長の岸田さんにとって2年1か月後の自民党総裁選が気になるはずです。

 一方、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党の野党指導者が黄金の3年間だと言えます。安住さんは選挙に強いので、さっそく月曜朝から動く姿勢を見せたのだと思います。


[写真]西村明宏環境大臣と森下千里支部長、先々月22日、宮城県で、宮崎信行撮影。

 またしても区割り変更になる宮城5区では、安住さんに対して森下千里さんが支部長に留任しています。先々月の第26回参議院議員通常選挙では、初日の岸田首相来援直前に「候補者とともに石巻から仙台まで上がってきました」とアピールしました。ちなみに、「仙台に上がる」という表現は宮城県内ではあまり使われていない表現のようです。それはさておき、行って来いで1万票で当落は入れ替わる程度です。

 第49回衆院選で自民、立憲、維新とも当選1回生は大量に誕生していますので、第20回統一地方選を経て、強烈な変化が表面化する第50回衆院選に日本の政治は向かうことになります。

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