宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

小沢代表「高速無料なら租税特措法延長も」と受け取れる趣旨の発言 フジ「報道2001」

2007年11月18日 17時31分11秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 小沢さんってフジの黒岩記者がお気に入りなんでしょうね。

 日曜日の「報道2001」に“大連立騒動”(別名・雨降って地固まる事件)以来、TV初出演。

 随分楽しそうな饒舌でした。

 後半は統一会派を組む新党日本の田中康夫代表と共演しました。康夫さんの政策に耳を傾けつつ、小沢ヴィジョンを語りました。

【道路特定財源=租税特措法延長が焦点 通常国会の争点示唆】



 既に紹介しましたが、揮発油税暫定税率(2倍に増税)を定めた部分が来年3月に期限切れになります。この「租税特措法」が延長できないと、政府・自民党は政権運営が困難になると下町の太陽は読んでいます。

予算関連法案についての小沢さんの発言↓

「予算執行のための法律は国民生活にとって必要なものは賛成するが、考え方の違うものは反対せざるを得ない。そこで自民党の立場からどうするかは分からない」

○田中康夫の持論「高速道路の無料化」に賛同を示す




 小沢さんは田中代表の政策も踏まえ、

「基本的に道路特定財源は必要ない。同時に、私たちは高速道路を無料にしたい。高速道路を無料にし、(道路特定財源を原則)一般財源化するなら、その時は(暫定税率の維持を)考えていい」


 と言いました。

 これだと、「高速道路無料化」を条件に「租税特措法の審議」に応じるようにとれます。 

 まあ、小沢さんの発言を細かいところまで突き詰めるのは、やめた方がいい。小沢一郎は政策通ですが、いかんせん口を通すと、違う言葉になっちゃう。「政権交代」と言おうとして、「政界再編」と発音してしまう人です。私は13年前に小沢さんに会ってから、ずいぶん振り回されてきました。先日の辞任発言も「またいつものことだ」と思い、一歩引いて見ましたから、もう振り回されずに済みました。学習したのです。

 防衛利権については

 「政官業の癒着の構造がある。しっかり解明しないと、新テロ法以前の問題だ。参院は多数を持っているのでしっかりとやらなくてはいけない」

 さて、昨日の番組では1時間10分ほどしゃべったのですが、秀逸の発言は次。延長国会の再延長について

「自民党のお家事情で(参院選後の)2カ月を空費し、時間が足りなくなった。単に時間だけ稼げばいいという手法はよろしくない」


「政府・自民党は頭を冷やして出直したらいい」。 

 その通りですね。



小沢代表「道路特定財源は必要ない」(読売新聞) - goo ニュース
「報道2001」抄録 小沢一郎民主党代表(MSN産経ニュース)


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2008年度予算・租税特措法(道路特定財源)に関するエントリ
“道路財源”租税特措法、延長できねば2兆円税収欠陥 来春争点に(10/20)


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