[写真]国税庁に向かって演説する野党6党の議員、東京都千代田区霞が関で、きょう平成30年2018年2月16日(金)、筆者・宮崎信行撮影。
【追記 午後9時】
動画にまとめました。
【追記終わり】
衆議院予算委員会は地方公聴会のため出張。例年通り、衆・財金委で所信への一般質疑があり、税制改正法案(196閣法1号及び2号)が審議入り。野党分裂で思った以上に足並みが乱れており、与党から見て最速ペースで進んでいます。とはいえ、森友国有地問題は、国会で取り上げられてから、いまだにくすぶり続けています。所得税の確定申告が全国一斉にスタートしたこの日、「佐川国税庁長官に合わせろ」と野党6党が直談判しましたが、財務省大臣官房地方課長にあしらわれました。その後、午後1時40分からの有志団体が断続的に開催している演説会で、マイクを使って、国税庁に演説。さながら右翼の街宣のようですが、さにあらず。なんと、最大野党も含めた野党6党の国会議員ですから、世も末というところです。庁舎内からは、国税庁長官室がある5階や、財務省理財局などがある4階から演説を聞いている職員も見受けられました。
[写真]国税庁に向かう、自由党の森裕子さん、民進党の杉尾秀哉さん、社民党の福島みずほさん、希望の党の今今井雅人さん、立憲民主党の川内博史さん、立憲民主党の山花郁夫さん、きょう平成30年2018年2月16日(金)午後1時前、東京都千代田区霞が関の国税庁前の路上で、筆者・宮崎信行撮影。
[写真]国税庁に向かって演説する、野党6党議員、同日午後1時40分過ぎ、同地、筆者・宮崎信行撮影。
[写真]野党6党議員の演説を聞く、国税庁長官室がある、5階の職員、同日、同地、筆者・宮崎信行撮影。
[写真]財務省・国税庁の日の丸、同日、同地、筆者・宮崎信行撮影。
【衆議院予算委員会 地方公聴会 平成30年2018年2月16日(金)】
岡山県と静岡県の2班に分かれて地方公聴会。知事や商工会議所会頭ら各党推薦の参考人から意見を聞き、質疑。
【衆議院議院運営委員会理事会 同日】
【参議院議院運営委員会理事会 同日】
日本銀行総裁に黒田東彦さん(続投)、副総裁に若田部昌澄さん、雨宮正佳さんを充てる国会同意人事案が内示されました。
ところで、両院同意された杉本和行・公正取引委員長にういて、私は「2期10年」と書きましたが、その前に70歳定年が来るので、それより前に交代するようです。
【衆議院財務金融委員会 同日】
「平成30年度所得税法改正法案」(196閣法1号)と「出国税改め国際観光旅客税法案」(196閣法2号)が趣旨説明され、審議入りしました。
これに先立ち、大臣初所信に対する一般質疑がありました。
●自民党志公会の井林辰憲さん「麻生大臣の紙幣出せ」
自民党志公会(麻生派)の3期生静岡2区の井林辰憲さんがトップバッター。経済状況について問い、金融庁は「地域金融は非常に厳しいが、貸し出しの規模を拡大するのではなく、経営の助言アドバイスなどをして、共通価値の創造をする金融が必要だ」としました。
井林さんは質問の最後に、「こういうことを言うと観光葬祭の際に包むものが増えるからやめておけと(自民党内では)言われるが、麻生大臣の肖像が入った高額貨幣を出して欲しい」と語りました。これはてっきり最後にオチがつくのかと思いきや、この言いっぱなしで質問が終わりました。こういうおごりに為す術が無い野党。
自民党平成研究会(額賀派)の2期生、鈴木隼人さんは「プライマリーバランスの黒字化が後ずれしてがっかりした」「認知症対策のNPO立ち上げに私も部分的に参画した」と骨のある質疑を展開。どうしても、ギャンブル王サミーの里見治さんの娘婿という目で見ていましたが、里見さんも前から小沢一郎さん率いる政治改革派を応援していた時期もあるようですし、平成研の意地をみた気がしました。
立憲民主党は佐川国税庁長官を呼ぶよう求めました。国税庁は「例年この時期は、確定申告会場を巡回して(職員を)激励している。どこに行くかはセキュリティの問題もあり、言えない」としました。野党の質問が続くと、麻生太郎副総理・財務大臣は「同じ党から同じ質問があっても同じ答えしかない」と野党分裂で余裕の構え。午後3時過ぎに質疑が終わり、上述の税制改正法案が審議入りしました。次回は予算委が公聴会となる21日(水)に開くことを発表して、散会しました。
【衆議院災害対策特別委員会 同日】
福井などの豪雪についての審議がありました。まず、亡くなった方に全員で黙とう。続いて小此木八郎防災担当大臣が報告しました。福井県内で19名以上が亡くなっています。ただ、報告そのものは5分前後で終わり、この委員会の政府報告としては、短めで、局地的な豪雪災害だったのかもしれません。とはいえ、生活道路が数日以上閉鎖せれる恐怖は大変なものだし、人災もあるといわれています。
質疑には、新潟県の菊田真紀子さん、石川県の近藤和也さんらが立ちました。
【参議院改革協議会 同日】
非公開で開かれました。報道では、同日、自民党本部内で、参議院選挙の合区解消を書き込む憲法改正発議案の自民党案が了承されたようです。信じられない思いです。
【参議院政府開発援助等に関する特別委員会 同日】
例年のように、参議院独自のODA調査団4班の議員による報告があり、質疑がありました。
平成29年ODA調査団の派遣先は、第1班がカザフスタン、モンゴル、第2班がパプアニューギニア、ソロモン諸島、第3班がナイジェリア、コートジボワール、ベナン、フランス、第4班がキューバ、ジャマイカ。
このうち、第2班は初めてパプアニューギニアとソロモンへ。戦争の爪痕を感じる名称の「新ラバウル空港」に到着。投資環境の改善への支援が必要だとしながら、治安への懸念があるとしました。地震、津波、サイクロンへの対応で日本は指導的な役割を求められているとの調査結果を報告。ODAとは関係ありませんが、先の大戦で日本人13万5000柱が未収集だと強調しました。
第1班はきょねん9月11日から19日までの9日間派遣。カザフスタンでは、日本製の医療機器を使いたいが、安いドイツ製、米国製を使っている病院が多く、聞き取りしたところ「アフターサービスが充実していれば、日本製に戻したい」との声があったとしました。
このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2018年、宮崎信行。
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