宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

◎参議院自民党、安保法案あす16日(水)強行採決のかまえ

2015年09月15日 20時39分35秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

 参議院わが国および国際社会の平和安全法制に関する特別委員会の鴻池祥肇委員長は、あす、平成27年2015年9月16日(水)に、安保2法案(189閣法72号、73号)のしめくくり質疑を行うことを職権で決めました。

 特別委員会は同日、地方公聴会を開きます。この場所から国会議事堂までは、「ドア・ツー・ドア」でも40分間前後で移動できます。

 しめくくり質疑は「午後6時開議」となる見通し。

 委員会の質疑は短時間。打ち切り動議提出に長けた、自民党の石井準一理事か、その指導を受けた委員が提出する見通し。討論は与党は省略すると思われます。採決。その後の附帯決議ができるかどうかは不詳。

 本会議。

 参議院の本会議は、「月曜日、水曜日、金曜日の午前10時開議」が定例。きょう現在は2つの法案が委員会で可決し、本会議の採決を待つ「上がり」の状態になっています。

 定例日といっても、本会議の設定は与野党の合意が必要。前日までに「参議院公報」に載せなければいけません。ただ、中川雅治議院運営委員長は自民党議員のため、委員長職権あるいは多数決による本会議開催は可能。

 本会議設定をしたうえで、山崎正昭議長(自民党出身)が開議の時間を遅らせたり、一度開いて休憩した場合、同日午後11時50分前後まで法案の採決ができる状態になります。

 設定しておいて、数日待って野党の顔を立てることは歴史的に繰り返されてきました。今回は国会前抗議活動が激しいことから、参議院自民党内で迅速な処理を求める会派内世論が高まる、と私は推測します。

 会期は27日(日)午後11時50分頃まで。延長はできません。ここを過ぎると、廃案になります。衆議院の議決とはまったく関係なく、廃案になります。

 法律が万が一成立した場合は、公布の日から起算して半年以内に施行するため、おそらく来年2月前後に施行します。

 あすから重大局面になります。

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