ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

若林農相、“無血開城”申し込みか?

2007年10月11日 19時38分37秒 | 農業

(写真は日本有数のコメ所、庄内平野)

新農政見直しへ緊急検討本部=農家の不満軽減狙う-農水省 (時事通信) - goo ニュース

 若林農相が農林水産省に補助金の交付先を4ヘクタール以上の農家に限る「品目横断的経営安定対策」の見直しを指示しました。

 農家からは、補助金を受けるための手続きの簡素化や、米価下落時の農家への支援策を求める声も上がっていると時事通信は伝えています。

 若林農相の対応は、民主党の農業者戸別所得補償法案に対抗する措置としては「速い対応」です。いまから140年前、江戸城の明け渡しについて西郷隆盛と勝海舟が話し合い、「無血開城」が決まったことを連想しました。

 が、記事の続きを読んだら・・・

 「同省はこれらを踏まえて、8月下旬から既に全国各地に幹部職員を派遣、農業現場の意見を集めており、緊急検討本部で具体策を練る方針」

 「幹部職員を派遣し、農業現場の意見を集めており、・・・」

 遅い!!! 今まで官僚が農業現場に行ってなかった証拠です。

 「昨年の食料自給率が39%に低下」との発表で、「昨年は天候不順で米が不作だったので・・・」と意味不明なコメントをする農水省。災害にそなえてアルファ米備蓄しとこうかなと思ってしまいます。

 そしたら、こんな記事もありました。

<米価>下げ止まらず 農家、対策求める声 政府、直接関与に慎重姿勢
2007年10月9日(火)毎日新聞
 
 食品の値上げが広がる中で、主食のコメは価格下落が続いている。収入が減るコメ農家からは、政府に対策を求める声も出始めた。しかし、政府は「市場重視」の考え方でコメ需給への関与をしだいに弱めており、打てる手は少ない・・・

 というわけで、輸入小麦が高いですから、国内産のお米を食べましょう!若林さんのように餅米(赤福)でもいいかもしれません。パンは控えめにしましょう。小麦の自給率は14%しかないんですから(2005年度)。

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