ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【週刊文春】総選挙大予測 福田VS小沢 ともに過半数届かず

2007年10月11日 09時32分29秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 きょう発売の「週刊文春」10月18日号に「総選挙大予測」という記事が出ていました。私が選挙予測でもっとも信頼している宮川隆義さん(政治広報センター社長)の記事です。

 これによると、自民党は現有307議席から197議席へと110議席減。公明党は23議席で8議席減らします。民主党は現有の113議席から224議席へと倍増しますが、過半数(241)には遠く及びません。日本共産党は9議席のまま。国民新党は5議席(1増)。社民党も1つ増やして8議席。新党大地は1議席のまま、新党日本が1議席を新しく取り、無所属は8人から12人に増えます。

 これは第21回参院選の得票率に直近の世論調査のトレンドの変数(パラメータ)を換算したもので、候補者の資質(タマ)などは考慮されていません。宮川さんも「与野党の候補が出揃っていない現状なので、本紙恒例のものとは別の予測と考えていただきたい」としています。

 私は新人が多い民主党がこれだけ議席を増やすということは現状では考えられないと思います。「あり得ない」と断定します。

 小沢一郎代表は「県庁所在地は全部取る」と語ったそうです。47ある「1区」では全勝をめざすということですが、例えば鳥取1区は石破防衛相ですから民主党新人の当選はかなり厳しいでしょう。もちろん「1区」で民主党が25勝(22敗)ぐらいになってくると、「1区」はたいてい平野部ですし、隣接する「2区」「3区」などにも情報が伝播していきます。比例も連動して票が上積みされるでしょう。
 週刊誌ですから「瀕死自民が下野する日」と見出しは踊っていますが、自民党も民主党も単独過半数はムリという予測は現実的なところでしょう。

 今後は、国会での論戦は言うまでもなく、新顔の候補予定者がどれだけ選挙区でミニ集会を開くか、そこで年金などの質問にていねいに答えられるか、説明できないなら分からないなりの対応ができるか、というところで第45回総選挙の帰趨が決まるのではないでしょうか?

 言ってみれば、国会論戦は「空軍」のようなもので、本当の「戦場」は各地方のそれぞれの選挙区なのかもしれないなあ、と「週刊文春」を読みながら感じました。

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