田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌Cafe紀行 12 caffe di fronte allarte

2010-06-12 22:36:36 | 札幌Cafe紀行
 「札幌芸術の森」の正面に位置するカフェはオーナーの品の良い趣味が店内に行き渡っているような素敵なカフェでした。また、提供されたランチも洗練された美味しさでした。
 
 店名のcaffe di fronte allarte (カフェ ディ フロンテ アッラルテ)とは、「芸術を前にして」というイタリア語だそうですが、お店はまさに「札幌芸術の森」を前にしたところに立地しています。
 滝野公園に向かう道路沿いにあるのですが、その一角だけは木が生い茂り緑に囲まれています。

        

 店内に入ると、まず目立つのが人の背丈ほどもあるような大きなスピーカーです。その近くにはターンテーブルが、そして真空管がむき出しになったアンプが鎮座しています。店内はLPレコードの深い音色が静かに流れています。

        

 壁を見ると、写真なのか油彩なのか判然としない絵がたくさんかかっています。私はママさんに「これは写真なのですか、それとも油彩画なのですか」と聞きました。すると「コンピューターを駆使して描いたデジタルアートです」ということでした。なんとも不思議な印象を与える絵ですが、調べたところ北海道出身の松山敏というアーティストが何百枚もの画像を重ね合わせて一枚の絵に仕上げたものだそうです。

        

 深い音色に包まれて、新感覚の絵に囲まれて、店はとても落ち着いた雰囲気です。

        

 そこで私たちがオーダーしたのは、私が「シェーパーズパイ+コーヒー」(950円)、
妻が「キッシュ+紅茶」(850円)です。
 私のシェーパーズパイとは、ひき肉をマッシュポテトで挟んで焼いたものです。オーナー自ら焼いてくれましたが、「はたしてどのように評価されるか心配です」と言いながら出してくれました。
 私は一口食べて「あゝ、ドイツで食べたポテトを思い出しますねぇ」と遥か昔にドイツで食べたポテトを思い出していました。(私のドイツ体験は学生時代ですから本当に遥か昔なんですよ。)すると、オーナーもドイツ体験があるらしく、しばしドイツ談義に花が咲きました。

        

 妻のキッシュも彼女に言わせると「今まで食したキッシュの中では最も美味しかった」と評していました。

        

 店の雰囲気も、料理の味も、そしてフレンドリーなオーナーとママさん、と三拍子揃った素敵なカフェでした。

【caffe di fronte allarte データ】
札幌市南区常盤4-2-17-13
電  話 090-8899-7950
営業時間 11:30~21:00(冬期 ~20:00)
定休日  月曜日(1~4月は月・火曜日)
座  席 21席(夏期テラス席2席)
駐車場  4台(無料)
入店日  ‘10/06/06