田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

裁判員裁判傍聴ドキュメント №1

2010-06-20 18:21:14 | 札幌(圏)探訪
 この度、一般市民が裁判に参加する裁判員裁判が札幌地方裁判所(札幌市中央区大通西11丁目)で行われました。今年度道内では初めての裁判員裁判ということでマスコミも注目し、たくさんの報道陣が駆けつけていました。三日間にわたって行われた裁判のほとんどを傍聴しましたので、その様子をドキュメント風にレポートしたいと思います。
 
 裁判ウォッチャーの知人から「6月15日から札幌地方裁判所で裁判員裁判がある」と教えられていた。
 裁判員裁判とはいかなるものか、興味を抱いた私は当日12時前に裁判所に赴いた。裁判開始は13時10分からと知らされていたが「当日は傍聴人が多数見込まれるので整理券が発行されるかもしれない」とその知人から聞かされていたからだ。
 しかし、裁判所の案内人に聞くと「整理券の発行はない」とのことで、一応当日の裁判スケジュールを掲示板で確認し、出直すことにした。

 掲示板には次のような告知があった。
「805号法廷 13時10分開廷 平成21年(わ)第174号<裁判員裁判> 強制わいせつ致傷被告事件 被告人○○○○ (札幌地方裁判所刑事第3部)」とあった。
(被告人の名前は新聞等で明らかになっているが、本ブログでは被告人を貶めたり、面白がったりすることは本意ではないので伏字とします)

 13時前、再び裁判所に赴いてエレベーターで8階の805号法廷に向かった。
 805号法廷の前の壁には次のような掲示があった。
「裁判員裁判を傍聴される方へ  裁判員の参加する刑事裁判では、評議において裁判員や裁判官が証言内容を確認する際に用いる目的で、証人尋問や被告人質問の様子を録画することになっています。録画の際には、証人や被告人の背景に傍聴人が撮影される可能性がありますので、あらかじめ御了承ください」

 法廷内に入ると、以前傍聴した法廷よりは大きく6~70人くらい座れる傍聴席があった。しかし、その1/3は報道陣用に、1/3は着席禁止に(後に関係者のような方々が座っていた)、傍聴人用としては1/3しか割り当たっていなかった。

 開廷される前の法廷は話をする人もなく、静まり返った独特の雰囲気である。
 裁判員裁判が道内では今年度初めてとあって、開廷前に裁判官3人が着席して報道向けの撮影時間が2分間セットされた。その2分間も異様な静寂に包まれ、2分間がとても長く感じられた。

 裁判官が一度退席した後、被告人○○○○が看守2人に伴われて入廷した。腰紐、手錠を見るとやはり緊張する。
 その後、裁判官が8人の裁判員を伴い入廷した。(8人のうち2人は補助裁判員とのことである)8人が全て女性だったことには驚いた。
 法廷内の全員が起立し、礼をした後、いよいよ開廷である。(以下続きは明日の№2へ)

※ 法廷内はもちろん撮影禁止なので、地味なブログとなりますがお付き合いください。