「猫に小判」とはまさに今回のような様を言うのだろう。芥川賞作家が二人に、伊藤整文学賞など数多くの文学賞を受賞している米人作家、と錚々たる作家のシンポジウムを聴く機会を得たが、私がどの程度理解できたかといえばまことに心もとないものである。

※ イベントの開催を知らせるパンフレットです。
6月19日(土)、読売新聞社の主催で表題のようなシンポジウムが札幌市教育文化会館(中央区北1条西13丁目)で開催され、友人の紹介で参加することができました。
登壇された方は、
◇中西 進 氏 ~ 奈良県立万葉文化会館々長 コーディネーターを務めた。
◇リービ英夫 氏 ~ 作家、西洋出身(米国)で初めての日本文学作家
◇柳 美里 氏 ~ 作家、「家族シネマ」で芥川賞受賞、在日韓国人
◇楊 逸 氏 ~ 作家、「時が滲む朝」で芥川賞受賞、中国人
◇さとう宗幸 氏 ~ 歌手、パーソナリティ、「青葉城恋唄」が大ヒット
このシンポジウムは古代から日本人の心の源流となってきた「万葉集」の心を多くの方々に伝えるために「万葉のこころを未来へ」と題して2008年から全国で7回にわたって開催し、今回札幌では初めての開催になるとのことでした。
登壇者のほとんどが外国人、あるいは外国に関わりのある方になったのは今回のテーマが「万葉集を世界に開く」というテーマだったからのようです。
「猫に小判」状態の私には登壇者の思いを十分に吸収することはできなかったので、一言ずつ彼らの言葉を紹介することにします。
◆ 中西氏「万葉集は日本の古典であるが、全世界へ向けての古典でありたい。それは万葉の歌には世界性が内蔵されているからである」
◆ リービ氏「万葉集には新鮮さ、新しさという魅力がある。もっと見直しても良いのではないか。万葉集に触発されて日本語の小説を歌うように書いていきたい」
◆ 柳氏「万葉集はさまざまな階層が歌を詠んでいる幅広い文学であり、裸の人間性が表れている文学だ。韓国詩とも通ずるところがあり韓国と日本の間に立って万葉集を広めていきたい」
◆ 楊氏「中国の漢詩と日本の和歌は対極にある。漢詩は過剰な表現、和歌は素朴な表現、そこに中国と日本の文化の違いを見る思いがする」
もっとたくさんの発言があったのだが、特にリービ英夫氏が万葉集に非常に精通しているのが印象深く感じました。
そして最後に、さとう宗幸氏が透明感のある素晴らしい歌声を披露してくれました。
さとう氏は「万葉の季節」という歌を作詞・作曲した縁で招請されたということでした。
披露した曲は、「青葉城恋唄」、「岩尾別旅情」、「万葉の季節」、「うたたかの恋」、「あなたに会いたい」の5曲です。

※ 入場する際配布された登壇者の略歴などが記されたパンフレットです。
小・中・高の授業を通していくつかの万葉の歌には触れていますが、恥ずかしながらそれ以上の素養はない私です。これを機会に少しは味わって万葉のこころを理解したいものと思った6月19日のシンポジウムでした。

※ イベントの開催を知らせるパンフレットです。
6月19日(土)、読売新聞社の主催で表題のようなシンポジウムが札幌市教育文化会館(中央区北1条西13丁目)で開催され、友人の紹介で参加することができました。
登壇された方は、
◇中西 進 氏 ~ 奈良県立万葉文化会館々長 コーディネーターを務めた。
◇リービ英夫 氏 ~ 作家、西洋出身(米国)で初めての日本文学作家
◇柳 美里 氏 ~ 作家、「家族シネマ」で芥川賞受賞、在日韓国人
◇楊 逸 氏 ~ 作家、「時が滲む朝」で芥川賞受賞、中国人
◇さとう宗幸 氏 ~ 歌手、パーソナリティ、「青葉城恋唄」が大ヒット
このシンポジウムは古代から日本人の心の源流となってきた「万葉集」の心を多くの方々に伝えるために「万葉のこころを未来へ」と題して2008年から全国で7回にわたって開催し、今回札幌では初めての開催になるとのことでした。
登壇者のほとんどが外国人、あるいは外国に関わりのある方になったのは今回のテーマが「万葉集を世界に開く」というテーマだったからのようです。
「猫に小判」状態の私には登壇者の思いを十分に吸収することはできなかったので、一言ずつ彼らの言葉を紹介することにします。
◆ 中西氏「万葉集は日本の古典であるが、全世界へ向けての古典でありたい。それは万葉の歌には世界性が内蔵されているからである」
◆ リービ氏「万葉集には新鮮さ、新しさという魅力がある。もっと見直しても良いのではないか。万葉集に触発されて日本語の小説を歌うように書いていきたい」
◆ 柳氏「万葉集はさまざまな階層が歌を詠んでいる幅広い文学であり、裸の人間性が表れている文学だ。韓国詩とも通ずるところがあり韓国と日本の間に立って万葉集を広めていきたい」
◆ 楊氏「中国の漢詩と日本の和歌は対極にある。漢詩は過剰な表現、和歌は素朴な表現、そこに中国と日本の文化の違いを見る思いがする」
もっとたくさんの発言があったのだが、特にリービ英夫氏が万葉集に非常に精通しているのが印象深く感じました。
そして最後に、さとう宗幸氏が透明感のある素晴らしい歌声を披露してくれました。
さとう氏は「万葉の季節」という歌を作詞・作曲した縁で招請されたということでした。
披露した曲は、「青葉城恋唄」、「岩尾別旅情」、「万葉の季節」、「うたたかの恋」、「あなたに会いたい」の5曲です。

※ 入場する際配布された登壇者の略歴などが記されたパンフレットです。
小・中・高の授業を通していくつかの万葉の歌には触れていますが、恥ずかしながらそれ以上の素養はない私です。これを機会に少しは味わって万葉のこころを理解したいものと思った6月19日のシンポジウムでした。