田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

宮島沼 マガンのねぐら入り

2011-10-05 21:25:40 | 環境 & 自然 & 観察会
 2万羽、いや3万羽を超すといわれるマガンの「ねぐら入り」の様子に私たちは歓声を上げながら魅入った。念願だった宮島沼のマガンを見たいとやってきたが、自然の中でマガンが乱舞する様子は見応えのあるものだった。


          
        ※ 私が撮った中では最もきれいな編隊を組んでいた集団です。

 美唄市の宮島沼に来ています。
 というより正確には、石狩川を挟んで宮島沼の対岸にある月形温泉ホテルに来ています。というのも、月形温泉ホテルが主催する「宮島沼のマガン観察宿泊プラン」に応募してやってきました。
 この宿泊プランは、通常の宿泊料金でマガンの「ねぐら入り」、「ねぐら立ち」の両方を観察できるようにホテルが宮島沼まで送迎してくれた上、宮島沼水鳥センターのスタッフが観察の際の説明とホテルまでやって来て講習会を開催してくれるというお得なプランなのです。

          
        ※ 大砲のようなレンズを備えたカメラガンの群れを狙うカメラマンもいました。
           
 マガンは昼の間に周辺の田んぼで落ち穂などを啄み、日の入り前後にねぐらである宮島沼に還ってくるのです。
 今日の日の入り時刻は17時10分でした。そこで16時に宮島沼に着き、スタッフの説明を聞きながらマガンの「ねぐら入り」を待ちました。
 観察ポイントには大きな望遠レンズを備えたアマチュアカメラマンがたくさん陣取っています。
 日の入りの時刻が近くなり、あたりが少し薄暗くなってくると徐々にマガンの姿が見え始めました。カメラのシャッターの音がパシャバシャと響き出しました。私のデジカメではどうにもならないと知りつつ、一応シャッターを押してみました。

          
        ※ 雲間から茜色の空が覗き、それをパックにしたマガンの群れです。

 17時10分を過ぎ、太陽が完全に隠れるとマガンの群れがどんどんと沼に還ってき始めました。多い集団では一度に100羽以上が集団を組んで還ってきます。
 沼に着水するために高度を下げるときにマガンは羽ばたきを止め、きりもみ状態で下りるときがあります。そのこと落雁(らくがん)というそうです。
 時には頭上を通って沼に還るマガンもいて、次から次と大集団を組んで還ってきます。
 17時30分過ぎ、あたりがかなり暗くなって気付いた時にでさえありました。

          
        ※ 「ねぐら入り」が本格化するとこのような集団が次から次と還ってきました。

 明朝は夜明け前に沼に着いて「ねぐら立ち」の観察です。
 「ねぐら立ち」は「ねぐら入り」と違い、条件さえ良ければ沼に滞在するマガンが一斉に飛び立つところを見られそうです。その壮観な様子を伝えることができたらと期待しながら早寝することにします。