旅に出る前の心境とはこういうことか、ということを今味わっています。「準備は万端だろうか」、「忘れているものはないだろうか」、「どんな出会いがあるのだろうか」…。わくわくする気持ちと、無事に旅を終えられるだろうかという気持ちが交錯してします。
先ほどようやく旅に出るためのパッキングを終えました。
旅の装具すべてを背負いながら移動する今回の旅においては、必要最小限のものに絞りに絞り、しかし必要なものは欠かさないように、という作業は悩ましいことであり、楽しいことでもありました。
きっと、旅に出てから「あー、しまった!」と思うこともあるのかもしれません。
そんなこんなで、ドキドキしながら最後のパッキングを終えました。
これもまた旅の醍醐味なのかもしれません。
明日は東京泊まりで、木曽路に入るのは24日になるのですが、私自身の中では明日から木曽路への旅は始まります。
明日からの私のブログのタイトルは「深秋の木曽路を往く」と決めています。「深秋」は「信州」と掛けたりしましてね…。
一年半ぶりの本格的な旅を前にして、いささか興奮している私です。
それでは一眠りして、行ってきま~す。
木曽路の紅葉情報を得ようと木曽観光連盟に問い合わせたところ、木曽観光連盟から木曽路を歩くための恰好の小冊子が送られてきました。それは私が買い求めたガイドブックよりはるかに詳しく、私にとって心強い味方になりそうな小冊子でした。
「信州木曽路 中山道を歩く」という小冊子の表紙裏には次のような言葉が添えられていました。
贄川宿からいよいよ険しい道が始まる。
上洛の木曽路。
急坂な峠道を越え、深い谷を歩き、
谷の底を縫うだけに、
それぞれの宿場町にたどり着いた時の安堵、
旅籠で身体を休める有り難さは、
さぞかし深かったことでしょう。
華やかさはありませんが、
ひしひしと旅人の思いが伝わってくる、
人間味のある道がいまも延々と伸びています。
はたしてどのような急坂なのか、どれほど深い谷なのか、その険しさはいかほどか、何も分からぬままの旅立ちですが、小冊子「信州木曽路 中山道を歩く」は私の今回の木曽路行の心強い味方になりそうです。というのも、この小冊子は私と同じように贄川宿から馬篭宿までを歩く人向けの案内本になっているのです。
道の曲がり角のしるし、旧道の歩けないところ、道中で見逃せない名所旧跡などなど実に細やかに案内してくれています。
この小冊子一冊あれば、道に迷うこともあり得ないと思えるほど親切丁寧な記述です。
急坂な峠道を越え、深い谷を歩きながら4泊5日の間、古の旅人の思いを追体験してこようと思っています。
小冊子「信州木曽路 中山道を歩く」を片手にしながら…。