田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

深秋の木曽路を往く 6

2011-10-24 17:30:09 | ロングトレイルフットパス

 いよいよ木曽路行ウォークがスタートしました。今日のところは贄川宿から奈良井宿までの8キロ弱ですから、その序曲といった程度です。しかも行程のほとんどが国道沿いだったのでその趣もイマイチという感じです。ただ、平沢地区や奈良井宿の町並は「よくぞこれほど保存したもの!」と唸らされました。

 本シリーズ№5で贄川宿をスタートしたことを伝えましたが、けっこうな重量の荷物を背負っていることもあって、ゆっくりゆっくりと歩を進めました。
 贄川宿を出てまもなく樹齢千年といわれる「贄川の栃の大木」に出会いました。なるほど大木です。以前訪れた屋久島の縄文杉には及びませんが、その根元の太い幹のところは千年の風格が漂っているような感じを受けました。

 ブログでも触れましたが、「信州木曽路 中山道を歩く」の小冊子を片手にウォークを進めているのですが、詳細に説明してくれていると思っていましたが、実際に現地に立ってみるとそれだけでは十分ではないことを知らされました。短い今日のコースの中でも私は2度ほど説明とは違う道を歩いていたようです。
 大きく外れるわけではないので問題はありませんが、初めての道なので注意深く歩を進めることが肝心と教えられた思いです。

 さて、今日訪れた贄川宿は現在宿を営業しているところもなく、街並みも特別保存はされてはいませんでした。
 奈良井宿へ向かう途中で通過した平沢地区は「漆器の町 木曽平沢」として有名なところのようです。町に入る前から漆器店の看板が目立ち始め、町中に入るといたるところが漆器店といった感じでした。
 街角には「町並保存会」などという看板が目につきましたから、きっと地区全体で古い町並みを保存する努力を続けていると思われました。

          
        ※ この写真が平沢地区の町並みを最もよく表した写真とはいえません。もっと良いのがあったはず…。

 その平沢地区からそれほど離れた距離ではないところに奈良井宿が目に入ってきました。
 平沢地区の町並でも驚いていた私ですが、その規模といい、建物の本格さといい、平沢地区のそれを大きく上回るものでした。資料によると昭和53年に国から「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されたとのこと。街中には大型バスでやってきたたくさんの観光客がかっ歩していました。
 宿はもちろんのこと、土産物屋、飲食店、その他もろもろの家が全て往時の造りを保っている町並はなるほど観光的価値が十分と思えました。

          
        ※ 奈良井宿では太陽光が強すぎて影になった部分が暗くなってよく見えません。明日の朝、もう一度チャレンジします。

 おーっと、忘れるところでした。平沢地区の街並みに入る前に「文化財修復工房」なる立派な建物の前に松尾芭蕉の句碑が立っていました。碑の文字は薄くて読めませんでしたが、資料によると「送られつ をくりつ果ては 木曽の秋」。う~ん、さすが芭蕉ですなぁ。私には詩心も俳句の素養も全くない木偶の坊ですので、ただ唸るだけがせいぜいです。

              
            ※ かすかに「芭蕉翁」という文字が読み取れると思うのですが…。

 ところで私はこちらに来る前まで、私のような物好きがけっこういるのではと予想していたのですが…。案に相違して、私が出会ったのはたった一人でした。4軒の宿を予約した時に2軒の宿から「歩いて来られるのですか?」と聞かれたので、けっこうな人が歩いていると予想したのですが…。シーズンが違うということでしょうか?
 出会った一人は私と反対方向に進んでいたのですが、ちょっと言葉を交わしたとき、彼は「江戸まで行きますよ!」と言っていましたが、その道の達人はどの世界にもいるものなんですねぇ…。

 さあて、明日は難所と言われている鳥居峠越えです。
 今日と同じように、あちこちキョロキョロしながら、ゆっくりゆっくり歩みながら大いに楽しみますわ~。
《今日の歩数 24,073歩 約17.4キロ》

※ 相当数の写真を撮っていますが、旅の途中では十分に整理できませんので代表的なものだけ載せることにします。残りは帰宅して落ち着いてから、と思っています。


深秋の木曽路を往く 4

2011-10-24 08:03:03 | ロングトレイルフットパス

 特急スーパーあずさ5号の車内からです。木曽路の始発点贄川宿に向かっています。
 東京は昨日ほどではありませんが北海道人には暑く感じられ、今朝もホテルからザックを背負い駅に来るまでで汗をかいてしまいました。
 はたして木曽路はどうでしょう?
 列車は一路木曽路に向かっています。