田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

深秋の木曽路を往く 10

2011-10-25 19:57:07 | ロングトレイルフットパス

 本日の投宿先福島宿の「さらしなや」に着いたのは15時30分でした。ちょっとしたハプニングがあったりして、本日の踏破予定距離20キロを大きく上回り30キロを超えてしまうことになりました。

 今日は二つの話題に絞ってレポートすることにします。少し長くなりますがお付き合いを!
 一つはもちろんハプニングのことについてです。

 鳥居峠です。
 鳥居峠はガイドブックなどで「難所、難所」と喧伝されていました。そのため私も今回の木曽路行では一番のハイライトになると刷り込まれていました。
 ガイドブックにはこうありました。奈良井宿から向かうとピーク前に「茶屋跡があり、休憩所になっている」と…。そしてピークの峠には「三軒の茶屋がある」と私はガイドブックを読んでいました。
 昨日夕食のことです。同宿した男性は私と反対方向から歩を進め、鳥居峠を越えてきたというのです。その彼が「いや~。峠で飲んだビールが美味しかったですよ!」と言いました。私はウォーキング中のビールは避けたいが、難所を克服した暁には「コーヒーでも飲みながら峠でゆっくりしたいなぁ」と考えました。

          
        ※ 奈良井宿の昨日のリベンジです。少しは暗い部分も見えるのではないでしょうか?

 そして本日です。
 鳥居峠自体はまあ登山をやっている身からしたら、そこそこの難易度という感じでした。
それでも汗をけっこうかき、ザックの重さが肩に堪えました。
 ピーク前の休憩所ではちょっと休んだだけで、コーヒーを飲みながらゆっくり休もうと考えていた鳥居峠のピークを目ざしました。同宿した男性がビールを飲んだ茶屋で、コーヒーを飲もうと…。確か「峠まで390m」という標識を見たはずなのですがいくら進んでも峠らしきものが見えてきません。
 不安に感じながら進んでいると「丸山公園」という表示が見えてきました。私が見ている頁に「丸山公園」などという表記はありません。おかしいと思いながらもさらに進みました。
 念のためにと思い、ガイドブックの次の頁を繰ってみました。
 するとそこに「丸山公園」の文字が見えたのです。そこは鳥居峠からはるかに下ったところだったのです。つまり私は峠のところをショートカットするコースを進んでしまったようなのでした。

          
        ※ 鳥居峠の峠道が全てこうした石畳になっているわけではありません。ほんの一部ですね。

 引き返すかどうか一瞬迷いましたが、この旅のハイライトのところをパスするわけにはいかない、と私は引き返すことを決断しました。あゝ、そのむなしいことったらありません。今来た道を引き返すのですから…。
 慎重にガイドブックとにらめっこしながら引き返し、鳥居峠のピークを目ざしました。鳥居峠のピークらしいところに辿り着きました。しかし、な~んにもありません。
 そこでガイドブックの方をもう一度しっかり見直してみました。するとそこにはこう書かれてありました。「峠の茶屋跡の小さな平地。ここが峠の頂上です。ここに三軒の茶屋があった」…。ガ~ン。私の完全な思い込みだったのです。
 それにしても件の彼の話はどういうことなのでしょうか??
 私が想像するには、ビールをあらかじめ購入していって休憩所で飲んだ、ということを私が勝手に峠の茶屋で飲んだというように思いこんでしまったのかもしれません。
 私はどっと疲れてしまいました。
 ここで私は距離的にも、時間的にもかなりのロスをしてしまったというわけです。

          
        ご覧のようにな~んにもない鳥居峠です。せめて標識くらい整備しても、と思ったのですが…。
        
 長くなってしまいましたが、エピソードをもう一つ。
 それはコースの途中にあった「巴渕」のことについてです。「巴渕」はかの有名な巴御前がこの渕に住む龍神の化身だったという言い伝えがある渕なのだそうです。巴渕はその深さゆえに神秘的な青い色を湛えていました。

          
        ※ 稀にみる美人と誉れの高い巴御前のイメージに相応しい巴渕です。

 その巴渕の展望台のところに「一句いかがですか?」などという表記が目に入りました。 本日も芭蕉のいくつかの歌碑に接して、影響されていたのでしょうか。柄にもなく一句捻ってしまったのです。まあ、単純に影響されやすい人間ですからね。
 巴渕のところを落ち葉が静かに流れている様を見ながら一句創ってみました。さあ、笑ってやってください。

          
        ※ 目を凝らしてみてください。渕のところを木の葉が流れています。

  碧き渕
  色の葉流れ
  深き秋

 素人とは恐ろしいものです。何の恐れもなく創っちゃいますからねぇ…。
 雨も恐れをなしたのか(?)どこかへ行っちゃいました。明日以降も大丈夫そうですね。 

 ということで楽しい旅を続けています。
 《今日の歩数 44,995歩 約33.5キロ》


深秋の木曽路を往く 8

2011-10-25 11:23:44 | ロングトレイルフットパス

 鳥居峠を越え、峠の下の藪原宿を過ぎ、宮ノ越宿を目指してウォーキング中です。
 実は鳥居峠から投稿したつもりが妻へのメールになってしまいました。
 鳥居峠ではとんだハプニングに慌てましたが、詳しい顛末は後ほどに。
木曽路は紅葉真っ盛りなのですが、あまり美しく見えません。鉄サビ色(あまり表現が良くありませんね)の葉が多いせいかもしれません。
 雨が降ってきそうです。