さまざまだった11宿の現況
木曽路11宿を巡る今回の旅でしたが、11宿の現在の様子は宿場によってさまざまでした。それは現在の日本社会が抱える現況を反映したものでもありました。
帰宅して早々、予約していた講演会に参加するなど忙しい一日を過ごしてしまいました。体の方は緊張感から解放されたせいでしょうか、全身が筋肉痛に襲われています。
さて、ブログの方ではこれからしばらく今回の旅を振り返ってみよう思います。
今回私は木曽路の11宿を巡り歩いたのですが、リード文で書いたようにその現況はさまざまでした。11宿のうちで往時の宿場町を再現してたくさんの観光客を呼んでいるのは、奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿の三つの宿場町でした。
私が今回宿泊したのは奈良井宿、木曽福島宿、須原宿、妻籠宿の四つの宿場町でしたが、そのうち木曽福島宿は街中に往時の雰囲気は残しつつも、街自体が周辺一帯の中心地的役割を担っているため地域の経済活動の中心地として宿場町としての雰囲気は薄らいでいました。
また、須原宿は民宿そのものが私が宿泊したところしかなく、宿場町としての姿はすでに崩壊してしまったところといえるかもしれません。
その他の宿場町も須原宿同様で、すでに宿場町としての機能は失われごく普通の集落が点在しているといった感じでした。
しかし、それはある意味当然なことであって、現在に往時の姿を再現している奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿の方が特殊な存在と言えるのでしょう。
時代の変遷によって街の様子が移り変わってきたのは、どこでも同様なことなのですから…。
その視点から11宿を見たとき、私が挙げた三つの宿場町は別にして、他のところは一様にして建物などを見るかぎり古い建物が多いなぁという印象を持ちました。
このことは地域の新陳代謝が少ないためなのではないかと私は想像しました。(私が通り過ぎただけの印象から考えたことなのですが…)私がこれらの街を通り過ぎた時に出会った人は例外なくお年寄りばかりだったことがそう想像させられたのです。
今日のところはここまでにします。
※ 掲載した写真はいずれも集落は特定できません(申し訳ありません)が、観光用の建物ではなくごく一般に生活していらっしゃる方の住宅であり、街並みです。