へぇ~、インドやマレーシアの現地まで出かけてイメージを膨らませているとは知らなかった…。たくさんの発見があったわけではなかったけれど、自衛隊の人たちが制作する大雪像の制作過程を興味深く見学させもらいました!
※ 今年の第65回さっぽろ雪まつりのポスターです。
札幌市が企画した「雪まつり大雪像制作見学会」に応募したところ、運良く当選したため、妻と一緒に見学会に参加しました。
これまで何度か応募していたのですが、人気が高いらしくなかなか当選の通知が舞い込みませんでしたが、応募ウン回目にしてようやく当選通知が舞い込みました。
1月24日(金)午前、分厚く防寒具を纏い見学会に参加しました。見学会には約50人の市民が参加していたようです。
※ 見学会には市民約50人が参加していました。
見学会は自衛隊が制作担当している3基の大雪像を巡りながら説明を伺うというものでした。
それは、5丁目の「ウィンタースポーツ王国!北海道」、7丁目の「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」、8丁目の「イティマド・ウッダウラ(インド)」の3基です。
各所では制作活動を指揮する方や、広報担当者が制作過程や工夫のポイントなどを丁寧に説明してくれました。
※ それぞれの制作会場ではこのように担当者が丁寧に説明してくれました。
リード文で「たくさんの発見があったわけではない…」と記しましたが、実は以前に私は2年間にわたって大雪像の制作をするボランティアに加わっていた体験があったため、おおよそはその過程や制作方法について知識としてあったからでした。
しかし、私が参加していたのはいわば寄せ集め団体の大雪像制作団です。今回見学したのはその制作技術のノウハウを蓄積し、高い技術を誇る自衛隊の制作チームです。統率のとれた中で制作スケジュールどおりに着々と進行しているといった感じでした。
※ 5丁目会場の「ウィンタースポーツ王国!北海道」の女子アイスホッケー選手はかなり出来上がっていました。
※ 7丁目の「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」の制作に取り組む自衛隊員の人たちです。
※ その「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」の完成模型です。
※ 8丁目の「イティマド・ウッダウラ」の制作に取り組む第18普通科連隊の皆さんです。
私にとってあらたな発見は、制作の担当者は単に雪像の制作だけではなく、その下絵、そして模型づくり、と約半年前から準備にかかっているとの説明に「なるほど」と思わされました。さらに、マレーシアのスルタン・アブドゥル・サマド・ビルやインドのイティマド・ウッダウラなどの施設(建物)の制作にあたっては、担当者の代表を現地まで派遣して、イメージを膨らませているとお聞きしたことでした。「そこまでやるのか!自衛隊さん」思ったものでした。まあ、それだけ真剣に、責任をもって制作にあたっているということなのでしょう。
※ 大雪像を制作している傍らではこのような小さな部品を作っている人もいました。
一つ残念なニュースは、そのようないわば大雪像づくりのプロのような集団が、来年からは制作する雪像を一基少なくするというニュースです。内部事情から止むを得ない措置とは思いますが、高い技術を持つ自衛隊の雪像が一基減るのは残念な気がします。
第65回目となる「さっぽろ雪まつり」は2月5日~11日の間、7日間開催されます。