田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 2 前編

2014-01-31 21:47:26 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

石狩河口橋 ⇒ 札幌大橋 トレッキング月日 ’14/01/30

  身体がうずく? いや身体ではない、身体はもう十分に老化している。心がうずくのだ。心がうずいた私は懲りもせず、また石狩川河口に立っていた…。

          
          ※ 今回、私が歩いたのは石狩河口橋から札幌大橋の間の右岸沿いを歩きました。

 しばしばコメントをいただく出ちゃっ太氏からは「ニュースで事故に遭った私の名前を見るのはイヤ」とやんわり注意されたり、妻からは「いい歳をしたおじいちゃんが…」とあきれられたりしながらも、1月30日(木)朝、私は再び石狩川河口に立っていた。

 前回、計画どおりに歩けなかった。そして何よりスノーシューをもっと楽しみたい。そんな思いが再び私を駆りたてた。
 30日朝、前回と同じように中央バス札幌ターミナル発6時45分発の厚田行のバスに乗り込んだ。途中、ちょっとしたアクシデントがあり、石狩の街でバスを降車する事態に遭ってしまった。石狩からバスを乗り換え、前回スノーシューを脱いだ場所に最も近い「矢臼場」というバス停に降り立った。(8時45分)

          
          ※ 私が降り立った〔矢臼場〕というバス停です。

 そこから徒歩で前回スノーシューを脱いだ〔石狩河口橋〕の右岸の袂に向かった。天候は雪交じりの強風。
 全長1,412mの石狩河口橋は長い! 橋の途中で眼のところだけ出し、あとは全身を覆った同年代(?)の婦人と出会った。「よし!元気よく、こちらから挨拶しよう!」と思って近づいたら、彼女の方から大きな声で「お早うございます!」と先を越されてしまった。彼女は何のために歩いていたのだろう?健康のためか、まさか石狩川左岸を歩こうというわけではあるまい。

          
          ※ 長い、長い、そして長~い〔石狩河口橋〕です。

 35分をかけて石狩河口橋の右岸の袂に着いた。「さてスノーシューを付けよう」と思ったのだが、よく見ると堤防上が除雪されている。これはラッキー、と思い9時15分、スノーシューを付けずにウォークを開始した。
 しかし、200mも行かぬうちに除雪された堤防は終わっていた。よく観察してみると、そこは石狩川の河原に設置された雪捨て場に至る道路だったのだ。

          
          ※ 石狩河口橋の右岸の袂です。写真左側の道(堤防)が除雪されていたのですが…。

 いよいよスノーシューウォークの開始である。
 雪交じりの天候は回復したが、強風は相変わらずである。私はメモに「天気晴朗なれど風強し」と記した。
 前回の徹を踏まないためにと、初めは堤防上を歩いた。雪は適度に締り、踏み込んでも足首程度しか埋まらない。快適なスノーシューウォークが始まった。

          
          ※ 除雪区間が終了し、いよいよスノーシューの出番です。

 しかし歩き続けているうちに、堤防上を歩くなら何も冬でなくともできるではないか。冬だからこそスノーシューを使い、河岸近くを歩く醍醐味が楽しめるのではないかと思い直した。ということで、あまり危険と思われるところまでは近づかずに河岸沿いを歩くことにした。
 河岸に近づき石狩川を眺めたのだが、石狩川は全面結氷していて、その表情を見せてくれることはなかった。辺りは白一色、人一人見当たらぬ雪原を一人黙々と進む。私にはこの時間が何ともいえず心地良い時間なのだ。
 時に灌木の間を抜け、ブッシュを踏んで進むところもある。聞こえてくるのは風の音だけ…。
 豊平川を遡ったときには辺りに建物や構造物が見えたりしたのだが、ここでは何も見えない。

          
          ※ 私の行く手はご覧のように何もない白い雪原です。

          
          ※ 雪原にはときどきこうした野生動物の足跡が見られます。

          
          ※ 石狩川に近づいてみましたが、写真のよう全面結氷していました。

          
          ※ 時にはこうした灌木地帯の中を往きました。

 1時間ほど歩いたとき、石狩川に注ぐ小さな流れがあり水門があった。近づいてみると〔北生振七合ひ門〕と書かれた表示があった。時計は10時15分を指していた。
 ここで一休みと思ったのだが、風が強くて適当な休み場所がない。それでもひ門のところで多少は風を避けた形で、温かい紅茶と持参したきびだんごを口にした。(ちなみに、きびだんごはかちんかちんに固かったが、ちぎって口の中に入れ、温めてから飲み込んだ。)

          
          ※ 雪原の中に唯一見えた建造物〔北生振七合ひ門〕です。

(※ 続きは明日へ)