その店は、札幌の中でも比較的ディープな街とされている創成川の東、二条市場の片隅にあった。店内はというといかにもパリの下町にある居酒屋風。月に一度の蛇腹夜会はいろんな人が次々と演奏し、賑々しく夜が更けるまで続けられた。
※ 客が入る前のガンゲット・ダイマの店内です。
拙ブログの11月26日付で「パリ・ミュゼット 素敵な音に出会った!」という一文を投稿したが、その際「いつか彼女たち(バル・ミュゼット楽団 LA ZONE)の本拠地ガンゲット・ダイマを訪れたい」と記していた。
1月31日(日)、ガンゲット・ガイマで彼女たちが演奏する「蛇腹夜会」があることを知った。
単独で未知の店に入るほどの度胸は持ち合わせていなかったので、音楽好きのH氏に同行を打診すると快諾してくれたので、二人で訪れた。
※ 私たちはこの入口を探すのにかなり苦労しました。
※ 店は階段を上がった二階にあります。いかにもディープな雰囲気が漂います。
私たちは開演(開店?)前の午後6時半過ぎに訪れたので、先客は一人だけだった。
事前に電話をしていたこともあり、店のスタッフ(楽団メンバー)は親切に対応してくれ、パリの下町で好まれる料理、飲み物を紹介してくれたので、そのお勧めをオーダーした。
※ フランスのビール Kronenboarg(750円)だそうです。濃厚な感じでした。
※ 「貧民街のクスクス」という、じっくり煮込んだラムシチューを粒パスタと一緒に食す料理(900円)
午後7時、なんとなく「蛇腹夜会」が始まった。なんとなくと記したが、隣で食事を楽しんでいた人が、アコーディオンを手にステージ(といってもただ前へ出ていくだけなのだが)に出ていって演奏するのだ。そのレベルがお世辞にも上手いとは言えない腕前なのだ。登場する人たちがアコーディオン好きなのは分かるのだが、まだ発展途上といった感じの人たちが次々と登場した。そのうち、アコーディオンばかりでなく、ウクレレやリコーダーの人まで登場するといった有様だった。
それでも、シャンソンを歌った赤間蘭奢さん(彼女はLA ZONEのサポートメンバー)や三本のハーモニカを操った方は聴き応え、見応えがあった。
※ 本格的になり切って登場した赤間蘭奢さんのステージです。
店のHPによると、「蛇腹夜会」のコンセプトは「蛇腹夜会は、ガンゲット・ダイマで毎月最終日曜日に開催されるプチ演奏パーティーです。アマチュアのアコーディオン奏者の方でも気楽に腕だめしができます。アコーディオン以外の楽器の方も、聴くだけの方もご参加いただけます。ご予約は不要、飛び入り演奏大歓迎です」となっていた。納得である。
そして、待ちに待ったご本尊たち(LA ZONE)が登場したのは、午後9時半ころだった。
登場したのはボタンアコーディオン奏者で、リーダーの長嶺久美子さん、ピアノの三重野直美さん(ガンゲット・ダイマの店長)、バンジョーの小林朋子さんの三人のコアメンバーに、サポートメンバーのパーカッションの佐藤いずみさんの4人だった。もう一人のクラリネットの長崎亜希子さんは都合で参加していなかった。
※ LA ZONEのコアメンバーの3人です。右から小林、三重野、長嶺です。
長嶺のボタンアコーディオンが奏でられ始めると雰囲気は一変した。そこはもう完全なパリ・ミュゼットの世界である。それくらい長嶺のアコーディオンの腕は卓越しているように私には聴こえてくる。彼女のボタンアコーディオンを中心に他のメンバーの演奏も非常にしっかりしているグループだと思った。
※ この日はコアメンバーの3人+パーカッションの佐藤が加わった演奏でした。
ちなみに「パリ・ミュゼット」についてもう少し説明しよう。
「パリ・ミュゼット」とは、20世紀初頭のパリで大流行した、アコーディオン中心のアンサンブルによって演奏される大衆音楽です。当時のパリ庶民は、軽快でありながら哀愁を帯びたこの音楽が流れるガンゲットやバル(ダンス酒場)で、踊り、語らい、そして酒を酌み交わしました。これらの酒場は「バル・ミュゼット」と呼ばれ、週末には何処も超満員だったという。
その「パリ・ミュゼット」の曲を一曲だけユーチューブから拝借して貼り付けておくので、よかったら聴いてみてください。「ミュゼットの女王」という曲です。
※ 最後はこの日入店していたアコーデオン奏者も交えての大合奏となりました。
LA ZONEの演奏は、彼女らだけではなく、赤間蘭奢さんの歌を交えたり、客の中のアコーディオン奏者を交えたりして、いつ果てるともなく続くのではと思われた。
そんな中、10時半頃だったろうか、長嶺が「中締めとしましょう」と云って演奏を終えた。ここからは仲間同士の時間と思えたので、私たちは退散することにした。
LA ZONE…、これからも彼女らの音を聴いてみたいと思った。
※ 客が入る前のガンゲット・ダイマの店内です。
拙ブログの11月26日付で「パリ・ミュゼット 素敵な音に出会った!」という一文を投稿したが、その際「いつか彼女たち(バル・ミュゼット楽団 LA ZONE)の本拠地ガンゲット・ダイマを訪れたい」と記していた。
1月31日(日)、ガンゲット・ガイマで彼女たちが演奏する「蛇腹夜会」があることを知った。
単独で未知の店に入るほどの度胸は持ち合わせていなかったので、音楽好きのH氏に同行を打診すると快諾してくれたので、二人で訪れた。
※ 私たちはこの入口を探すのにかなり苦労しました。
※ 店は階段を上がった二階にあります。いかにもディープな雰囲気が漂います。
私たちは開演(開店?)前の午後6時半過ぎに訪れたので、先客は一人だけだった。
事前に電話をしていたこともあり、店のスタッフ(楽団メンバー)は親切に対応してくれ、パリの下町で好まれる料理、飲み物を紹介してくれたので、そのお勧めをオーダーした。
※ フランスのビール Kronenboarg(750円)だそうです。濃厚な感じでした。
※ 「貧民街のクスクス」という、じっくり煮込んだラムシチューを粒パスタと一緒に食す料理(900円)
午後7時、なんとなく「蛇腹夜会」が始まった。なんとなくと記したが、隣で食事を楽しんでいた人が、アコーディオンを手にステージ(といってもただ前へ出ていくだけなのだが)に出ていって演奏するのだ。そのレベルがお世辞にも上手いとは言えない腕前なのだ。登場する人たちがアコーディオン好きなのは分かるのだが、まだ発展途上といった感じの人たちが次々と登場した。そのうち、アコーディオンばかりでなく、ウクレレやリコーダーの人まで登場するといった有様だった。
それでも、シャンソンを歌った赤間蘭奢さん(彼女はLA ZONEのサポートメンバー)や三本のハーモニカを操った方は聴き応え、見応えがあった。
※ 本格的になり切って登場した赤間蘭奢さんのステージです。
店のHPによると、「蛇腹夜会」のコンセプトは「蛇腹夜会は、ガンゲット・ダイマで毎月最終日曜日に開催されるプチ演奏パーティーです。アマチュアのアコーディオン奏者の方でも気楽に腕だめしができます。アコーディオン以外の楽器の方も、聴くだけの方もご参加いただけます。ご予約は不要、飛び入り演奏大歓迎です」となっていた。納得である。
そして、待ちに待ったご本尊たち(LA ZONE)が登場したのは、午後9時半ころだった。
登場したのはボタンアコーディオン奏者で、リーダーの長嶺久美子さん、ピアノの三重野直美さん(ガンゲット・ダイマの店長)、バンジョーの小林朋子さんの三人のコアメンバーに、サポートメンバーのパーカッションの佐藤いずみさんの4人だった。もう一人のクラリネットの長崎亜希子さんは都合で参加していなかった。
※ LA ZONEのコアメンバーの3人です。右から小林、三重野、長嶺です。
長嶺のボタンアコーディオンが奏でられ始めると雰囲気は一変した。そこはもう完全なパリ・ミュゼットの世界である。それくらい長嶺のアコーディオンの腕は卓越しているように私には聴こえてくる。彼女のボタンアコーディオンを中心に他のメンバーの演奏も非常にしっかりしているグループだと思った。
※ この日はコアメンバーの3人+パーカッションの佐藤が加わった演奏でした。
ちなみに「パリ・ミュゼット」についてもう少し説明しよう。
「パリ・ミュゼット」とは、20世紀初頭のパリで大流行した、アコーディオン中心のアンサンブルによって演奏される大衆音楽です。当時のパリ庶民は、軽快でありながら哀愁を帯びたこの音楽が流れるガンゲットやバル(ダンス酒場)で、踊り、語らい、そして酒を酌み交わしました。これらの酒場は「バル・ミュゼット」と呼ばれ、週末には何処も超満員だったという。
その「パリ・ミュゼット」の曲を一曲だけユーチューブから拝借して貼り付けておくので、よかったら聴いてみてください。「ミュゼットの女王」という曲です。
※ 最後はこの日入店していたアコーデオン奏者も交えての大合奏となりました。
LA ZONEの演奏は、彼女らだけではなく、赤間蘭奢さんの歌を交えたり、客の中のアコーディオン奏者を交えたりして、いつ果てるともなく続くのではと思われた。
そんな中、10時半頃だったろうか、長嶺が「中締めとしましょう」と云って演奏を終えた。ここからは仲間同士の時間と思えたので、私たちは退散することにした。
LA ZONE…、これからも彼女らの音を聴いてみたいと思った。