田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 10 前編

2016-02-20 21:18:36 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

美浦大橋 ⇒ 奈井江大橋 トレッキング月日 ’16/02/19

 前回が1月28日だったから、約3週間ぶりの石狩川河岸遡行だった。雪の状態が良くなるのを待っていたのだが…。思いのほか春の到来が進んでいる感じだった。深雪は解消されたが、今度は湿雪が私を悩ました…。 

 前回の深雪に悩まされた私はじっと機会をうかがっていた。
 2月も下旬、気温の高い日もあったのでそろそろ雪面が固くなっているのでは、との読みから私のスケジュールが空いた昨日2月19日に今シーズン3度目の石狩川河岸遡行を敢行することにした。

 朝6時23分桑園駅発のJR学園都市線に乗った。久しぶりスノーシュートレッキングとあって前夜なかなか寝付けなかったのだが、列車内で眠気はなかったこともあり、車内からライブレポ№1を発した。
 乗客は石狩当別駅でほとんどが下車し、石狩月形駅では私以外の全員が下車してしまい、月形からは私一人の貸切列車状態だった。これではJR北海道も大変である。新年度からは減便されるとのニュースも聞こえるが、いたしかたないことか?

            
            ※ 学園都市線浦臼行き一番列車の月形以降はご覧の状態でした。

 7時55分、晩生内駅で下車した。ここでGPSロガー機能のアプリ「マイトラック」の記録開始ボタンを押した。
 本日のスタート地点は駅から歩いて約3キロ先の〔美浦大橋〕である。
 約45分間かけて美浦大橋の袂に着いた。スノーシューを付け、石狩川の河岸に向かった。

            
            ※ 黄色の塗装が鮮やかな〔美浦大橋〕です。対岸の茶志内に通ずるようです。

 雪の状態は、スノーシューは踏み込むごとに沈むものの、踝が隠れる程度で前回のように深く沈むことはなく、「これならそれほど苦労しなくても良さそう」と思った。
 石狩川はいつものとおり静かに流れていた。川幅の方はいくらか狭くなったかな?とも思われたが、対岸まではやはり相当な距離があるように見えた。ここからライブレポ№2を発信し、いよいよこの日のスノーシュートレッキングをスタートした。

            
            ※ これはスタート直後の踏み跡ではないですが、ほぼ同じような状態でした。

            
            ※ この日、初めて目にした石狩川の流れです。

 スタートして間もなく、対岸に大きな構造物が見えた。形状から見て取水機場ではないかと思われる。
 心配していた掘割に遭遇することもあまりなく、河岸の状態も灌木が生えてはいるもののそれほど酷い状態ではなく、順調に距離を稼ぐことができた。

            
            ※ 石狩川の対岸に見えた取水機場でしょうか?

 天候も雲が厚く覆っているものの、時おり雲間から陽が射すこともあり、また風もそれほどなく良いコンディションと云えた。
 そうするうちに、この日の第一の関門と考えていた〔札的内川〕が現れた。大きく谷を作り、時おり水面も見えていた。「これは迂回せねばならない」と考え、堤防の方へ進行方向を変えた。すると間もなく、川面が雪に覆われ、しかも谷の浅いところを見つけた。「大丈夫そう」と判断し、慎重に川を渡った。

            
            ※ 札的内川は写真のように谷をつくり、時折り水面が顔を見せてました。

            
            ※ 札的内川を少し遡ったところに絶好の渡りのポイントを見つけ、通過しました。

 札的内川を無事渡りホッとした時、雪原の向こうにキタキツネが見えた。
キタキツネは用心深く、カメラを構える暇を与えてくれない。この日は確か4度ほど遭遇したが、これまでにはなかったことだ。きっと気温が上がり、彼らも積極的に巣穴から出て獲物を物色しているのかもしれない。

            
            ※ 写真はキタキツネが通過した直後の湯気が出るような足跡です。

 以前にも記したが、私は石狩川の右岸を遡行している。だから絶えず右手に石狩川を見ながらトレッキングをしているのだが、石狩川の川中にちょっと不思議なものが目に入った。大きな鳥が川に半身を静め休んでいるように見えるのだが、動く気配がない。それはきっと川に取り残された岩だと思われるのだが、上部が黒く、下部が雪を被って白く見えるのだ。目を凝らして何度も見たのだが、疑問は解けなかった。

            
            ※ 川中に見えた鳥の親子のようにも見える岩?です。あなたは何に見えますか?

            
            ※ 望遠で近づいてみると、このとおりなのですが???

 ここまでの私は快調だった。その心地良さもあって、このあたりで一休みしながらライブレポ№3を発信した。ところが、この直後から快調だったトレッキングは反転してしまったのだ。
(以降は後編で綴ります)

            
            ※ これくらいの灌木ですと、歩を進めるのにそれほと苦労はないのですが…。

            
            ※ 石狩川は変わらず滔々と流れていました。

※ ライブレポで私の失態をレポしてしまったので、その顛末を記しておくことにします。
 私が紛失、というよりは置き忘れてしまったところは、トレッキングを終えてからラーメンを食した浦臼の街中のカフェ&食事処ではないかと思っていた。
 というのも、この店で椅子に腰かけホッとしたところでスマホを取り出した。そしてロガー機能が働いていることを確認していたところ、バッテリーが途絶えて消えてしまい、それ以降、スマホを一度も見ることなく帰宅していたのだ。
 そこで帰宅後、直ちに店に電話を入れて確認したところ、電話に出た方(店の主人?)が、私の座った席を確認して「見当たらない」と回答された。その際、「明日、また確認の電話を入れてほしい」と先方からいわれて承諾して電話を切った。
 それ以降、あちこちと可能性のあるところにも連絡を入れたが、反応はどこも芳しくなかった。
 今朝、再び店に電話を入れた。ママさんいう方が電話に出た。再度たずねると、「携帯などが見つかったとは聞いていない」との回答だった。残念ながら、これで出てくる可能性はかなり低くなったと観念した。
 すると、その直後、5分も経っていなかった。電話の着信音が鳴った。電話に出ると、先の店のママさんから「電話があった!」というではないか!ママさんは電話を切った後、気になって私が座った席を確認したらしい。すると、テーブルの下から電話を発見したということだった。
 すっかり観念した私だったが、嬉しさは倍増である。往復4時間強をかけて浦臼町まで往復した私だった。いやいやいや、私の迂闊さを反省することしきりの一件だった…。


石狩川河岸遡行 10 ライブレポ⑤

2016-02-20 11:12:34 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

 レポしなくてもいいような私の失態を告白し、あるいは心配していただいた方もいらっしやったかと思います。
 先ほど、私が立ち寄った店から「発見した!」との連絡を受けました。
 これから受け取りに浦臼まで走ります。
 とりあえず、ホッとしました。