タイトルの最後に?マークを印したのは私である。世界は?社会は?エネルギー問題にどう対処していくのか、は私たちに突きつけられた大きなテーマである。さまざまな主張、実践があるが、その一つに参加してみた。
2月21日(日)午後、北大のCoSTEPが主催する「サイエンス・カフェ札幌」が紀伊國屋書店インナーガーデンで開催され参加した。
CoSTEPとは、Communication in Science & Technology Education & Research Programの頭文字から表したもので、科学技術の専門家と一般市民との間で、科学技術をめぐる社会的諸課題について双方向的なコミュニケーションを確立するための科学技術コミニュケーターを養成する機関だそうだ。
※ 会場の紀伊国屋は戸外から光が入るため写真はいつもイマイチです。
写真はナビゲーターを務めたCoSTEPの葛西奈津子准教授です。
その第87回のサイエンス・カフェのテーマが「未来は自分で変えられる ~ドイツのエネルギー自立に学ぶニセコの挑戦~」というものだった。
カフェはまず、ニセコ町役場で環境の専門職として勤める大野百恵さんから「ニセコの挑戦」と題する現況報告があった。
その中で大野さんは、ニセコ町の特色は何といっても豊かな自然環境であり、それを基盤として農業、観光業という主要産業が成り立っているとした。したがって、現在の自然環境を維持することがニセコ町にとっての命題であるという。
そのため具体的に取り組んでいる例として、ニセコ高校のエアハウスにおける野菜栽培、ニセコ町民センターの先進的な建設事例、王子水力発電所の活用、の三つの事例を紹介してくれた。
一つ一つの事例についての細かな説明は省略するが、ニセコ町が町として高い志をもって環境保全に努めようとしていることが伝わってきた。
※ スピーカーを務めたニセコ町の上野さん(右側)と酒井准教授(左側)のお二人です。
続いて、北大の酒井恭輔准教授(物理学)がドイツのエネルギー事情を視察した結果についての報告があった。
ドイツが近い将来原発を廃止し、国を挙げて再生可能エネルギーへの転換に注力していることは良く知られているところである。私も過去に何度か、ドイツのエネルギー事情についてお話を聞いたことがある。
酒井氏の話は私に新しい知見を与えるものではなかった。氏の話は、ドイツの再生可能エネルギーへの転換がいかに上手く進み、地域を潤しているか、というドイツ礼賛に終始していた点が少し気になった。
私は基本的には再生可能エネルギーで必要電力を賄えるような状況になることが最善だと考えている。
しかし、そのことを実現するには、さまざまなハードルが立ちはだかっている、と理解している。したがって、再生可能エネルギーへの取り組み先進国であるドイツの事情について、礼賛だけではなく、そこにある問題点についても示してほしかったと思うのだ。
そのことについて、私は質問用紙に記して提出したのだが、残念ながら取り上げてもらえなかった。
時間が限られていたせいかもしれなかった。ドイツのエネルギー事情を視察された酒井准教授の話を、もう少し詳しく伺ってみたかった。
※ 会場ではエマージェンシーシートの体験も同時に行われていた。私もためたが、確かに効果を感じた。
タイトルの「未来は自分で変えられる」については、ニセコの実践、ドイツの取組に見られるように、私たちの生活を見直すことによって、国のエネルギー事情にも変化を起こすことができる、という主催者(CoSTEP)の思いが込められたネーミングだと理解した。
2月21日(日)午後、北大のCoSTEPが主催する「サイエンス・カフェ札幌」が紀伊國屋書店インナーガーデンで開催され参加した。
CoSTEPとは、Communication in Science & Technology Education & Research Programの頭文字から表したもので、科学技術の専門家と一般市民との間で、科学技術をめぐる社会的諸課題について双方向的なコミュニケーションを確立するための科学技術コミニュケーターを養成する機関だそうだ。
※ 会場の紀伊国屋は戸外から光が入るため写真はいつもイマイチです。
写真はナビゲーターを務めたCoSTEPの葛西奈津子准教授です。
その第87回のサイエンス・カフェのテーマが「未来は自分で変えられる ~ドイツのエネルギー自立に学ぶニセコの挑戦~」というものだった。
カフェはまず、ニセコ町役場で環境の専門職として勤める大野百恵さんから「ニセコの挑戦」と題する現況報告があった。
その中で大野さんは、ニセコ町の特色は何といっても豊かな自然環境であり、それを基盤として農業、観光業という主要産業が成り立っているとした。したがって、現在の自然環境を維持することがニセコ町にとっての命題であるという。
そのため具体的に取り組んでいる例として、ニセコ高校のエアハウスにおける野菜栽培、ニセコ町民センターの先進的な建設事例、王子水力発電所の活用、の三つの事例を紹介してくれた。
一つ一つの事例についての細かな説明は省略するが、ニセコ町が町として高い志をもって環境保全に努めようとしていることが伝わってきた。
※ スピーカーを務めたニセコ町の上野さん(右側)と酒井准教授(左側)のお二人です。
続いて、北大の酒井恭輔准教授(物理学)がドイツのエネルギー事情を視察した結果についての報告があった。
ドイツが近い将来原発を廃止し、国を挙げて再生可能エネルギーへの転換に注力していることは良く知られているところである。私も過去に何度か、ドイツのエネルギー事情についてお話を聞いたことがある。
酒井氏の話は私に新しい知見を与えるものではなかった。氏の話は、ドイツの再生可能エネルギーへの転換がいかに上手く進み、地域を潤しているか、というドイツ礼賛に終始していた点が少し気になった。
私は基本的には再生可能エネルギーで必要電力を賄えるような状況になることが最善だと考えている。
しかし、そのことを実現するには、さまざまなハードルが立ちはだかっている、と理解している。したがって、再生可能エネルギーへの取り組み先進国であるドイツの事情について、礼賛だけではなく、そこにある問題点についても示してほしかったと思うのだ。
そのことについて、私は質問用紙に記して提出したのだが、残念ながら取り上げてもらえなかった。
時間が限られていたせいかもしれなかった。ドイツのエネルギー事情を視察された酒井准教授の話を、もう少し詳しく伺ってみたかった。
※ 会場ではエマージェンシーシートの体験も同時に行われていた。私もためたが、確かに効果を感じた。
タイトルの「未来は自分で変えられる」については、ニセコの実践、ドイツの取組に見られるように、私たちの生活を見直すことによって、国のエネルギー事情にも変化を起こすことができる、という主催者(CoSTEP)の思いが込められたネーミングだと理解した。