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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の石狩川河岸を遡る 10 後編

2016-02-21 18:36:44 | 冬の石狩川河岸遡行スノーシュートレッキング

美浦大橋 ⇒ 奈井江大橋  トレッキング月日 ’16/02/19
 
 この日のコースの中盤に入りライブレポ№3で「順調」と発信したのだが、この日は気温が上がり水分を含んだ湿雪が徐々に私の体力を奪っていった。そしてとうとう私の左大腿部の付け根が悲鳴を上げた…。 

            
     ※ 前回も石狩川の一部が氷結しているところがあったが、今回も川幅が広く浅くなったところに氷結しているところがあった。

 ライブレポ№3で「掘割が意外に少ない」と発信したが、その直後に掘割が現れた。幸い、そこは迂回することなく、そのままその掘割を渡ることができた。

            
            ※ 石狩川の一部には写真のように二手に分かれて流れているところもあった。

            
            ※ 湿気のある雪が創った雪の造形である。

 それから30分後、この日二つ目の石狩川に流入する「浦臼内川」が現れた。川幅、谷の深さから、とてもそこを渡ることは出来ない規模だった。持参した地形図で確認すると、橋が架かっている堤防まではおよそ1キロ近く迂回しなければならなかった。この間が辛かった。というのも、大腿部の付け根に痛みが走り出し、連続して歩くことができず、休み休みのトレッキングとなったからだ。

            
            ※ 浦臼内川は川面を見せていて、そこを渡るには危険が多すぎた。

 浦臼内川と遭遇してから約30分かかって浦臼内川に架かる浦臼内川橋の袂に着いた。
 時計を見ると11時55分、脚の痛みもあったので、昼食休憩をとることにした。
 立ったままでは脚を休ませることにならないので、適当なところに腰を下ろして、妻の手作りのサンドイッチをポタージュスープで流し込んだ。風は微風程度だったのだが、陽が射していないこともあり、雪の上での休憩は体が冷えてしまった。冬季のトレッキングでの昼食は試行錯誤がこれからも続きそうだ。

            
            ※ ぐるっと迂回して辿り着いた浦臼内川に架かる浦臼内川橋です。

            
            ※ トレッキング中に冷たくなるおにぎりは不適のため、サンドイッチを作ってもらいました。

 20分の休憩で、再スタートを切った。浦臼内川橋を渡り、直ぐ近くに黄臼内川に架かる黄臼内川橋も続いて渡ってから、再び1キロ近く戻って石狩川に近づいた。
 石狩川の対岸には〔奈井江火力発電所〕の大きな建物が見えた。もう〔奈井江大橋〕は近い。しかし、脚の痛みは治まらず、歩くスピードはガクンと落ちた。

            
            ※ 浦臼内川のすぐ近くを流れる黄臼内川架かる

            
            ※ 石狩川に近づくと、対岸に奈井江火力発電所の大きな建物が見えました。

 奈井江大橋が近づいたと思ったら、河岸が下がり低地となり、柳の木の大群落が広がった。そこはおそらく夏は湿地帯ではないかと思われた。柳の木はヤチヤナギという種ではないだろうか?
 細かく密生する柳の間を縫って歩くのは骨が折れた。
 そんな柳の群落の中に、一本の柳の木の皮が剥かれた状態のものが目に入った。冬季に食料が乏しくなると、エゾシカが木の皮を剥がして僅かな栄養分を取ることは知っていたが、エゾシカがいるとは思われない。他の何かがやはり飢えを凌いだのだものと思われる。
 また、他所では気の早い(?)柳が綿毛に包まれた木の芽を付けていたのも見ることができた。春はかなり近くまでやって来ている感じである。

            
            ※ 奈井江大橋に近づいたとき、河岸に大きな柳の木の大群落が目に飛び込んできました。

            
            ※ 傍に寄ると写真のように柳の木が密生してました。この木の間を縫うように進むのはけっこう大変です。

            
            ※ この木の皮を剥いでどれほどの栄養分が摂取できるのでしょう?

            
            ※ カメラのピントが奥の木の芽に合ったようですね。

 密生した柳の木の間を縫いながら歩いていると、いつの間にか石狩川河岸から離れてしまった。あわてて河岸に近づき、この日最後の石狩川の様子を写真に収めた。
 そしてこの日のゴール、奈井江大橋の袂に着いたのは13時40分だった。
 時間的にはもう少し前へ進めそうな時間帯だったが、脚の痛みが取れない。予定どおりこの日はここでスノーシューを脱いだ。

            
            ※ この日最後の石狩川の姿と奈井江大橋です。

            
            ※ 奈井江大橋の袂でスノーシューを脱ぎました。

 スノーシューを脱いでも、この日の行動はそれで終わりではない。浦臼駅までおよそ3キロを歩かねばならない。スノーシューを脱いで、道路を歩き始めると、先ほどまで痛んでいた脚に痛みを感じない。つまり脚の痛みは湿雪からスノーシューを引き上げるための筋肉が疲労して痛み出したのだと思われた。
 雨が降り出した道路を45分かかって浦臼駅には14時25分に着いた。

            
            ※ 駅舎と歯科診療所(右手)を併設した浦臼駅です。

 浦臼駅発、札幌行の列車は16時01分である。時間があったので、私はあの問題のカフェ&食事処でラーメンを頬張ったのだった。

 かくして今シーズン3度目となる「冬の石狩川河岸を遡る」シリーズを終えたのだが、さてこの後をどうするか?雪のコンディション、私のスケジュール、そのあたりを勘案しながら、もう少し先までこのプロジェクトを進めてみたいと考えている。
 
 ところで今回初めて試してみた「my Tracks」だが、確かに私の歩いた軌跡を地図上にトレースしてくれた。ところが、それを私のPCに取り入れることが、私の技術ではいくら試してみても出来ないのだ。私の技術が未熟ということである。
 この後もいろいろ調べたり、教えを乞うたりしたいと思っているのだが、ウェブ上ではこのアプリのサービスが終了するという告知も出ている。さて、どうしたものか??
 ちなみに、my Tracksによると、この日の私のトレッキングの距離は14.4キロとなっていた。(これはスノーシューの距離だけでなく、晩生内駅からスタート地点、ゴール地点から浦臼駅まで歩いた距離も合わせたものである)