次々と繰り出される超一流アスリートによるエクストリームスポーツの数々は手に汗握るものだった。エンターテイメント映画としては間違いなく1級品である。ノーCG撮影という謳い文句もあって、久しぶりに映画の面白さを堪能した。
このところ、何故か映画試写会に当たりまくりである。どうしたことか?宝くじでも勝ってみようかな?(宝くじを買ったことがない田舎オヤジである)
昨夜(9日)、STV主催の映画試写会「X-ミッション」の上映がプラザ2・5で行われた。
「X-ミッション」のXは、エクストリームスポーツをXスポーツと略されること、そして主人公ユタに出された指令(ミッション)が究極の指令といった意味があると理解した。
どのようなXスポーツが画面に登場したか?思い出してみたい。まず冒頭に登場するクロスバイクである。このシーンで度肝を抜かれてしまった。
そして、サーフィン、ウィングスーツ、スノーボード、ロッククライミング、などなど、まだまだあったように思う。
それらのほとんどが本物の世界トップクラスの超一流のアスリートによるスタント撮影だという。映画であるから多少誇張されてはいると思われるものの、私から見たら命知らず技の数々である。
例えば、映画の後半にギニア高原に聳えるテーブルマウンテンから流れ落ちるエンジェルフォールの脇の岸壁を主人公ユタと敵役がロッククライミングするシーンがある。滝の落差979メートルといわれる大岸壁をよじ登るというシーンである。どこまで実写なのか分からないが、一瞬一瞬がハラハラの連続であった。
ようやく難関を突破し、滝の最上部に達したかと思ったら、そこから滝壺めがけて二人ともダイビングである。その展開には思わず声を出しそうになった。
映画は主人公ユタに托された指令を縦糸に、そこへX-スポーツを巧みに横糸として絡ませ、観ている者を一瞬も飽きさせることなく、最後まで引っ張っていってくれた。
試写会を観た多くの観客はかなり満足したようだった。長い、長いエンドロールが始まった。(私には10分近くもあったように感じたが)数人の人が立ち上がったが、ほとんどの観客が余韻を楽しむように長い、長い、エンドロールの間も席に座ったままだった。
アクション好きなら、スポーツ好きなら、間違いなく興奮できる映画である。
年甲斐もなく、興奮冷めやらぬ思いで劇場を後にした田舎オヤジだった。