道民カレッジの単位取得にあたって、大学インターネット講座のレポート提出は必須の課題である。このレポート作成には毎年骨を折っている。そこで今回はカレッジ事務局が主催しているレポート学習会に顔を出してみた。
1月31日(水)午後、かでる2・7で「大学インターネット講座 レポート作成学習会」があり参加した。
大学インターネット講座とは、札幌にある各大学の教員の方が専門分野の講義を30分にわたって講義するのを視聴し、その講義についてレポートを作成し、事務局に提出し単位を得るというものである。
これまで私は自宅で視聴して提出していたのだが、今年はどうしたものかなかなか取り組めないでいた。これでは作成の機会を逸してしまうと考え、レポート作成学習会に参加しキッカケを掴もうと考えた。
今年度の参加大学は、北翔大学、北海学園大学、北星学園大学、北海道情報大学、北海道教育大学、札幌学院大学の6大学である。
この中から、第1回目の1月31日には、北翔大学の菊池教授による「産業・企業立地の優位性~地理学習で北海道を考える~」と、北海学園大学の官田准教授による「政治家としての浅羽靖~20世紀初頭に描いた北の未来図~」の二つの講座を視聴し、レポートを作成するというものだった。
講座では、レポート作成の留意点についてお話があった後、早速レポート作成に移った。作成時間が30分と少ないために完成とはいかなかったが、書き始めることができたことによってキッカケを掴むことができ帰宅してから完成することができた。怠惰な私にとっては、ようやく重い腰を上げる良い機会になった。残り2回の作成学習会にも参加してみようかな?と考えている。
次のレポートは、北翔大学の菊池教授の講義を受けて作成したレポートである。
産業・企業立地の優位性
~地理学習で北海道を考える~
講師の菊池教授の専門である地理学の立場から見た北海道は、産業・企業の立地の上で今や大きなポテンシャルを秘めているという。私は期待をもって講義を聴いた。
戦前、そして戦後においても北海道は産炭地であったにも関わらず、工業地域が形成されることはなかった。その原因には原料の入手が困難だったり、消費地から遠隔であったり、ということが大きなハードルとなっていたようだ。
しかし東日本大震災を体験したことにより日本の事情は大きく変わってきたという。いわゆるリスク分散という考え方である。産業や企業が集積することによって自然災害などに遭遇した場合、国全体が大きな危機に瀕してしまう。そのことを回避するために、国は積極的に地方の産業立地政策を進めているという。
その対象地域として、北海道では苫小牧東部地域と、石狩湾新港地域が注目される存在となっている。特に、石狩湾新港地域は国の分散エネルギーインフラ整備構想の工業団地中心モデルとして、北海道で唯一の対象地として選定され、その展開に期待が持たれているそうだ。
北海道が産業・企業の立地の上で地理的に優位だとする点について、講師の菊池氏は次の3点を挙げた。
第1に道央圏にある二つの地域は、苫小牧東部地域は太平洋に、石狩湾新港地域は日本海に面し、前者は「苫小牧港」、「室蘭港」、後者は「石狩湾新港」、「小樽港」を有し、リスク分散の利点があるとともに、道央圏としての工業団地も集積している点があるという。
第2には、日本全域としてみた場合、日本の工業の大半が集積している太平洋ベルト地帯は、首都直下型地震や南海トラフ地震など自然災害が発生する可能性が高いと言われている。この点でもリスク分散の観点から北海道が注目されるという。
第3には、世界全体をみたとき、北海道はヨーロッパやロシア、そして北アメリカと近接した地域にあるという優位性だという。
講義を聴いて「なるほど」と思わせてくれるところが多々あった。
菊池氏が指摘する北海道のアドバンテージを生かして、北海道が発展することを願いたい。
1月31日(水)午後、かでる2・7で「大学インターネット講座 レポート作成学習会」があり参加した。
大学インターネット講座とは、札幌にある各大学の教員の方が専門分野の講義を30分にわたって講義するのを視聴し、その講義についてレポートを作成し、事務局に提出し単位を得るというものである。
これまで私は自宅で視聴して提出していたのだが、今年はどうしたものかなかなか取り組めないでいた。これでは作成の機会を逸してしまうと考え、レポート作成学習会に参加しキッカケを掴もうと考えた。
今年度の参加大学は、北翔大学、北海学園大学、北星学園大学、北海道情報大学、北海道教育大学、札幌学院大学の6大学である。
この中から、第1回目の1月31日には、北翔大学の菊池教授による「産業・企業立地の優位性~地理学習で北海道を考える~」と、北海学園大学の官田准教授による「政治家としての浅羽靖~20世紀初頭に描いた北の未来図~」の二つの講座を視聴し、レポートを作成するというものだった。
講座では、レポート作成の留意点についてお話があった後、早速レポート作成に移った。作成時間が30分と少ないために完成とはいかなかったが、書き始めることができたことによってキッカケを掴むことができ帰宅してから完成することができた。怠惰な私にとっては、ようやく重い腰を上げる良い機会になった。残り2回の作成学習会にも参加してみようかな?と考えている。
次のレポートは、北翔大学の菊池教授の講義を受けて作成したレポートである。
産業・企業立地の優位性
~地理学習で北海道を考える~
講師の菊池教授の専門である地理学の立場から見た北海道は、産業・企業の立地の上で今や大きなポテンシャルを秘めているという。私は期待をもって講義を聴いた。
戦前、そして戦後においても北海道は産炭地であったにも関わらず、工業地域が形成されることはなかった。その原因には原料の入手が困難だったり、消費地から遠隔であったり、ということが大きなハードルとなっていたようだ。
しかし東日本大震災を体験したことにより日本の事情は大きく変わってきたという。いわゆるリスク分散という考え方である。産業や企業が集積することによって自然災害などに遭遇した場合、国全体が大きな危機に瀕してしまう。そのことを回避するために、国は積極的に地方の産業立地政策を進めているという。
その対象地域として、北海道では苫小牧東部地域と、石狩湾新港地域が注目される存在となっている。特に、石狩湾新港地域は国の分散エネルギーインフラ整備構想の工業団地中心モデルとして、北海道で唯一の対象地として選定され、その展開に期待が持たれているそうだ。
北海道が産業・企業の立地の上で地理的に優位だとする点について、講師の菊池氏は次の3点を挙げた。
第1に道央圏にある二つの地域は、苫小牧東部地域は太平洋に、石狩湾新港地域は日本海に面し、前者は「苫小牧港」、「室蘭港」、後者は「石狩湾新港」、「小樽港」を有し、リスク分散の利点があるとともに、道央圏としての工業団地も集積している点があるという。
第2には、日本全域としてみた場合、日本の工業の大半が集積している太平洋ベルト地帯は、首都直下型地震や南海トラフ地震など自然災害が発生する可能性が高いと言われている。この点でもリスク分散の観点から北海道が注目されるという。
第3には、世界全体をみたとき、北海道はヨーロッパやロシア、そして北アメリカと近接した地域にあるという優位性だという。
講義を聴いて「なるほど」と思わせてくれるところが多々あった。
菊池氏が指摘する北海道のアドバンテージを生かして、北海道が発展することを願いたい。