田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

サッポロおもてなし講座は東国原氏の独壇場!?

2018-02-03 17:43:50 | 講演・講義・フォーラム等
 さすがに芸人・東国原英夫氏である。パネル形式のトークセッションだったが、東国原氏のトークは他を寄せ付けぬほど冴えわたった。彼の実績云々はひとまず置いたとしても、その話術は聴衆を魅了した。

                  

 2月1日(木)夜、ワクワクホリデーホール(札幌市民ホール)において「SAPPOROおもてなし講座」が開催された。昨年もその趣旨をイマイチ理解しないまま参加したのだが、今回も元宮崎県知事の東国原英夫氏が登場と知って応募したのだった。

 講座の趣旨は、外国人観光客をはじめとして札幌を訪れる観光客が増加する中、そうした観光客を快く迎えるための心得を札幌市民に会得してもらうことをねらいとしているようだった。
 講座は、第1部「『札幌魅力』マスター診断」と、第2部「サッポロスマイルおもてなしトークセッション」の2部からなっていた。

 第1部の「『札幌魅力』マスター診断」は、その前に「石井ちゃんと」と冠が付いていたように、フリーアナウンサーの石井雅子さんの司会によって、クイズ形式によって札幌の魅力を再発見するようなコーナーだった。
 問題のレベルはさまざまだったが、私は20問中、正解は13問とまだまだ札幌市民としては修行が足りないな、という思いだった。

 第2部の「サッポロスマイルおもてなしトークセッション」は3人の登壇者によって「おもてなし」についてあれこれと語るものだった。
 その登壇者は元宮崎県知事の東国原英夫氏、NEXTWEEKEND代表の村上萌氏、そして秋元克広札幌市長の三人で、コーディネーターを石井雅子氏が務めた。

                    

 ここではもう東国原氏の独壇場だった。早口でまくし立てる彼の話は、笑いのツボを心得ていて、聴衆を沸かしながら持論を展開した。
 彼の話から主なものだけ紹介すると、宮崎県知事となった際、彼は宮崎県を「おもてなし日本一の県」にしようと奮闘したということだ。
 彼の手法は、宮崎県を売り出すためには手段を択ばす、既成の概念を取っ払ったことだという。例えば、知事自身をゆるキャラ化したり、宮崎県庁庁舎を観光地化させたり、話題性を重視したということだ。彼の言葉を借りると「ギリギリを突いた」ということだ。その結果、彼が胸を張る通り宮崎県はかなりの認知度を獲得したことは周知のとおりである。

                     

 続いて、NEXTWEEKEND代表の村上萌氏であるが、「次の土日に取り入れたくなる1.5歩先の理想」をテーマにウェブマガジンNEXTWEEKENDを発行している方で、若い女性から圧倒的な支持を得ている方と聞いている。彼女はまた夫のサッカー選手である都倉選手の札幌入団とともに札幌に移住し、活動を続けているということだ。
 村上氏が言うには、札幌に移住し札幌の、北海道の良さに気づく毎日だという。そこに住み続けると当たり前と思っていることが、実は外から見るととても価値があるものが多いことに気づくべきだという。
 村上氏はまた、SNS全盛の今、個人が情報を発信する時代だが、自分を発信するというよりは、自分の視点を発信するということを心がけるとよい、とも語った。

 秋元札幌市長は、行政の首長として二人の話を参考にするという姿勢とともに、私たち聴衆に対して札幌の魅力の再発見を促したいという思いがあったようだ。

 ゲストの二人が期せずして同じようなことを口にした。
 その同じようなこととは、札幌は、そして北海道は素材としては一流である、ということだ。その素材を生かすも生かさないのも人次第ということだ。
 また、訪れた人たちに対して、さりげない対応こそが「おもてなし」の極意ではないかと語った。