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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北部方面音楽隊 室内楽演奏会

2018-02-04 16:53:15 | ステージ & エンターテイメント
 さすがに吹奏楽のエリートたちの演奏である。どの曲目も素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれた。室内楽ゆえ個々人の力量がより重視されるが、彼らは自信に溢れた演奏を披露してくれた。 

                    

 2月2日(金)夜、キタラ小ホールにおいて「陸上自衛隊 北部方面音楽隊 第22回室内楽演奏会」が開催され、聴講券を入手できたので参加した。小ホールのキャパは453席ということだから、聴講券を入手できたのは幸運だったのかもしれない。

 私にとって吹奏楽の室内楽演奏会を聴くというのは初めての体験だったが、力量に優れた奏者による吹奏楽は弦楽に劣らぬものだったと思われた。
 演奏された曲は次のとおりである。
 ◇オラトリオ「天地創造」より 「大いなる偉業が成し遂げられた」/フランツ・ジョセフ・ハイドン
 ◇6つのバガテル/ジュルジ・リゲティ
 ◇「協奏的二重奏曲 作品33」より/カール・ベールマン
 ◇フロスト・ファイヤ/エリック・イウェイゼン
        《 休 憩 》
 ◇赤の太陽/クリストファー・ハーディー
 ◇3つのバガデル ~トランペット五重奏曲のための~ /藤代敏弘
 ◇ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 作品16/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン

                    
                    ※ 当日配布されたプログラムです。

 クラシックに疎い私だから、いずれの曲もこれまで聴いた記憶はなかった。前述したようにどの演奏も素晴らしかったが、特に最後のベートーベンの「ピアノと管楽のための五重奏曲」は、しっとりとした曲調が私の耳に優しく聞こえてきて良かった。

 ところで室内楽は初めてだったが、北部方面音楽隊の演奏はこれまで何度か聴かせていただき、そのレベルの高さを実感していたが、今回改めて自衛隊の音楽隊について調べてみて、彼らがいかに音楽的なエリートであるかを知らされる思いだった。
 ウィキペディアで調べたものであるが、音楽隊員となるためには、まず自衛官採用試験に合格したうえで、各音楽隊で実施される実技で適性を判断されるようである。
その後、自衛官として基礎教育を3ヵ月受けた後、中央音楽隊で音楽科教育を受けた修了後、各音楽隊に配属されるということだ。(一般幹部候補生として採用された場合は別コース)
 例年、300人程度の受験者の中から、陸上自衛隊音楽隊全体で30~40人程度が採用されるようだが、採用者のほとんどは音楽大学・音楽短期大学および音楽専門学校の出身者ということだ。
 日々の訓練は演奏訓練が主体だが、自衛隊員としての共通の訓練も行うということだが、いわば音楽のプロ集団ということがいえそうだ。

 北部方面音楽隊の特徴として女性隊員が多いような気がしている。
 事実、この日の演奏会でも全体で24名の音楽隊員が登場したが、そのうち9名が女性隊員だった。そこで思うのだが、女性隊員のユニフォームである。見てみると男性隊員と全く同じなのだ。それが隊規だからどうすることもできないのだろうが、多少は工夫してほしいと思うのは素人の浅はかな思いなのだろうか?