田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

裁判員裁判傍聴ドキュメント №1

2010-06-20 18:21:14 | 札幌(圏)探訪
 この度、一般市民が裁判に参加する裁判員裁判が札幌地方裁判所(札幌市中央区大通西11丁目)で行われました。今年度道内では初めての裁判員裁判ということでマスコミも注目し、たくさんの報道陣が駆けつけていました。三日間にわたって行われた裁判のほとんどを傍聴しましたので、その様子をドキュメント風にレポートしたいと思います。
 
 裁判ウォッチャーの知人から「6月15日から札幌地方裁判所で裁判員裁判がある」と教えられていた。
 裁判員裁判とはいかなるものか、興味を抱いた私は当日12時前に裁判所に赴いた。裁判開始は13時10分からと知らされていたが「当日は傍聴人が多数見込まれるので整理券が発行されるかもしれない」とその知人から聞かされていたからだ。
 しかし、裁判所の案内人に聞くと「整理券の発行はない」とのことで、一応当日の裁判スケジュールを掲示板で確認し、出直すことにした。

 掲示板には次のような告知があった。
「805号法廷 13時10分開廷 平成21年(わ)第174号<裁判員裁判> 強制わいせつ致傷被告事件 被告人○○○○ (札幌地方裁判所刑事第3部)」とあった。
(被告人の名前は新聞等で明らかになっているが、本ブログでは被告人を貶めたり、面白がったりすることは本意ではないので伏字とします)

 13時前、再び裁判所に赴いてエレベーターで8階の805号法廷に向かった。
 805号法廷の前の壁には次のような掲示があった。
「裁判員裁判を傍聴される方へ  裁判員の参加する刑事裁判では、評議において裁判員や裁判官が証言内容を確認する際に用いる目的で、証人尋問や被告人質問の様子を録画することになっています。録画の際には、証人や被告人の背景に傍聴人が撮影される可能性がありますので、あらかじめ御了承ください」

 法廷内に入ると、以前傍聴した法廷よりは大きく6~70人くらい座れる傍聴席があった。しかし、その1/3は報道陣用に、1/3は着席禁止に(後に関係者のような方々が座っていた)、傍聴人用としては1/3しか割り当たっていなかった。

 開廷される前の法廷は話をする人もなく、静まり返った独特の雰囲気である。
 裁判員裁判が道内では今年度初めてとあって、開廷前に裁判官3人が着席して報道向けの撮影時間が2分間セットされた。その2分間も異様な静寂に包まれ、2分間がとても長く感じられた。

 裁判官が一度退席した後、被告人○○○○が看守2人に伴われて入廷した。腰紐、手錠を見るとやはり緊張する。
 その後、裁判官が8人の裁判員を伴い入廷した。(8人のうち2人は補助裁判員とのことである)8人が全て女性だったことには驚いた。
 法廷内の全員が起立し、礼をした後、いよいよ開廷である。(以下続きは明日の№2へ)

※ 法廷内はもちろん撮影禁止なので、地味なブログとなりますがお付き合いください。

札幌Cafe紀行 13 pippin(ピピン)

2010-06-19 17:59:46 | 札幌Cafe紀行
 Pippinとは「りんごの種」という意味らしい。我が家から歩いていける距離に家庭料理が美味しいカフェがありました!

 友人夫妻が我が家にやってくるということで、「カフェでランチを」と思いガイド本を開いたところ、意外にも我が家の近くに美味しいランチを提供するカフェがあることを知った。
 以前から何度かそのカフェの前を通っていたのだが、いわゆる「ごはんカフェ」とは思っていなかった。若い人たちが寛ぐカフェかな、と思っていたのだが…。

        

 カフェpippinはどことなく会社の事務所か倉庫を改装したような店内で、今流行り(?)の雑貨店を兼ねたカフェだった。けっしてとびきりおしゃれとはいえない店内だったが、開店と同時に客席が埋まりかなりの人気店のようだった。
 観察眼鋭い友人は、「若い子ばかりでなく、中年婦人が目立つということは、この店はきっと美味しい店に違いない」と睨んだ。

        

 オーダーしたのは、私がこの店のお勧めランチの一つ「しっかりごはん」(1,050円)を、妻そして友人夫妻は「季節の野菜ゴロゴロカレー」(950円)をそれぞれオーダーした。

        

 「しっかりごはん」は、一穀ごはんと豆腐のみそ汁、鶏ささことアスパラのチリマヨ炒め、ミニトマト(青物)の煮物、カブの漬物(酢漬)、ひじきの煮物、出汁たまご、アスパラのピクルスといった充実したごはんだった。
 料金もそれなりの料金であるが、どの料理もしっかりしたものだった。

               

 カレー組もそれぞれが「美味しい」と口にしていたことから、間違いのない料理を提供してくれるカフェということが言えそうだ。
 
 併設の雑貨店も家庭用品を中心にかなり本格的な雑貨店といえる品揃えのようだった。

        

【pippin データ】
札幌市中央区大通西17-1-7
電  話 090-643-6638
営業時間 12:00~22:00(日祝 ~21:00)
定休日  月曜日(1~4月は月・火曜日)
座  席 27席
駐車場  2台(無料)
入店日  ‘10/06/16



北海道低山紀行 2 八剣山(南口ルート)

2010-06-18 16:58:17 | 北海道低山紀行 & Other
 八剣山はその特異な山容から「実際に登ったらどのような山なのだろう?」と思っていました。実際の八剣山はその期待に違わず、岩石がむき出しになった山道や山頂は足を踏み外すと奈落の底へ、というスリリングな思いを味わわせてくれました。

        
        ※ 八剣山の特異な山頂部分です。山頂は一番右側の尾根です。
 
 空が晴れ渡っていたので、以前から憧れていた八剣山を登山することにした。近郊の低山登山は、その日になってから登山の決行を決めても十分間に合うのが利点の一つです。
 この日も家を出たのは朝の10時30分、およそ40分をかけて八剣山の南口の登山口に着きました。

        
        ※ 入山記録帳に記帳しているところです。

 南登山口には10数台が駐車することができる広場がありました。広場には入山記録を記すための小屋があり、そこで記帳した後さっそく出発です。
 登山口からいきなりの急な登りにびっくりです。

        
        ※ 登山口付近のいきなりの登りです。

 しばらくそうした登りが続き、ようやく穏やかな山道に出ると中央口との合流点がありました。

        
        ※ 中央口からとの合流点で、この辺りは比較的平坦です。

 合流点からしばらく行くと、本格的な登りが始まります。

        
        ※ ご覧のような本格的な登りが始まりました。

 15分ほどで視界が開ける尾根に出ます。
 ここからが八剣山のスリリングな登りの開始です。

        
        ※ 左側の大きな壁を巻いて尾根に出るのです、真ん中下
         に細い登山道が見えます。        
        
 何せその山容が恐竜のステゴザウルスの尖った背中を思い出させるほどなのですが、さしずめ登山路はその尖った背中の上を歩いていくようなものなのです。
 登山路は人一人が通れるほどの幅しかありません。場所によっては登山路の両側は切り立った崖で、一歩踏み外すと大変なことになってしまいます。

        
        ※ 右も左も一歩踏み外せば崖から転げ落ちます。

        
        ※ この尾根の向こうに頂上が待っていました。

 そうしたスリリングな崖の上を登りを続けること約15分、ようやく山頂に到達しました。山頂は10人も立てば(座ると5~6人?)満杯になるほどの狭さです。

        
        ※ 山頂の標識は杭に板を貼り付けた簡単なものでした…。

 しかし、眺望は抜群です。360度に視界が広がり、眼下に川や畑、人家が箱庭のように広がります。
 吹き渡る風も心地よく、しばし一人幸福感に浸りました。

        
        ※ 眼下に広がる箱庭のような景色です。

 登山にかかる時間は短いものの、岩場が多くスリルに富んだ登山路は登山の醍醐味を味わわせてくれた八剣山でした。

        
        ※ 山頂の隣にあった峰です。そちらにも登った跡が見えました。

※ 八剣山は登山より、むしろ下山が難しい山と見ました。私は二度ほど足を滑らしそうになりヒャッとしました。雨でも降っていたらもっと滑ったかもしれません。

【八剣山(南口ルート)登山データー】
標  高  498m
駐車場   有り(10数台駐車可能)
行  程  登山口→(10分)→中央口合流点→(15分)→尾根→(15分)→山頂
時  間  登山(約40分)、下山(約30分)
登山日   ‘10/06/13

映画 17 アイガー北壁 後編

2010-06-17 17:34:04 | 映画観賞・感想

 「アイガー北壁」は私にとって特別な思いを抱かせる壁である。遠い昔、私はアイガー北壁の麓の村グリンデルワルドに一週間滞在し、毎日アイガー北壁を仰ぎ見ていたのであった。

              
           ※ 映画「アイガー北壁」のパンフレット表面です。
 
 映画「アイガー北壁」の悲劇的な事故があってから32年後の1968年(昭和43年)、私は大学を一年間休学し一人ヨーロッパへ貧乏旅行に旅立った。
 ヨーロッパの国々を彷徨し、12月初旬私はアイガーの麓の村グリンデルワルドのユースホステルに着いたのだった。
 日本を発って7カ月、私は一人旅に疲れていた。
 疲れた私を素晴らしいグリンデルワルドの景色が迎えてくれた。
 シーズンオフということもありユースホステルは閑散としていたので、私は少し歩みを止めてゆっくりとすることにした。

 グリンデルワルドというと、今でも思い出す光景が二つある。
 一つは、スイスの高地の12月であるから当然グリンデルワルドの街の中は氷と雪の世界だった。
 ところが、北壁と反対側の南の斜面は太陽の光が注ぎ、青々とした牧草がまだまだ茂っていた。その斜面を首にカウベルをつけた牛たちがのんびりと丘を歩み、草を食んでいるのである。その草地に横たわり、カウベルの音色を聞いていると心身が真底から癒されてきたことを鮮明に憶えている。

 今一つの思い出はアイガー北壁である。
 何せ1800mの巨大な壁がグリンデルワルドの村にのしかかるようにして屹立しているのである。
 冬で太陽の高度が低かったせいもあるのか、好天の日であっても10時くらいから15時くらいまで太陽が北壁の陰に隠れてしまうのである。その間、グリンデルワルドの村はぐ~んと冷え込み、太陽が顔を出すと気温が上がり始めるというなんとも不思議な体験をした。

 そんなアイガー北壁は、映画「アイガー北壁」の中でもその特徴が良く出ていた。
 それは登山隊が登頂を目ざしたのは7月18日という真夏だったのに北壁は雪や氷が貼り付く冬同然の状況だった。無理もない。あの北向きの巨大な壁にはけっして太陽の光などが当たることはなく、巨大な壁ゆえに一年中冬を演出してしまうことになるのだろう。

              
              ※ こちらはパンフレットの裏面です。

 1936年、まだまだ登山用具は貧弱であり、困難な登山を要求される時代だった。
 今でもアイガー北壁は登山家にとって憧れの壁のようである。しかし、登山技術や登山用具の発達が遭難死などという悲劇から登山家たちを遠ざけているようである。
 当時、現在のような技術や用具があったら彼らの悲劇は防げたかも、などと考えるのは叶わぬ夢である…。


映画 17 アイガー北壁 前編

2010-06-16 10:39:20 | 映画観賞・感想

 久しぶりの映画鑑賞だった。シアターキネで映画「アイガー北壁」を私は特別な思いを抱きながら魅(観)入ったのだった。
 
 過日、独自の視点で上映映画を選定することで知られる「シアターキノ」(中央区南3西6)のそばを通りかかったとき、入り口にあった「アイガー北壁」のポスターが目に入った。

              
        ※ シアターキノの入り口のところで私の目に入ったポスターです。

 気になったのでポスターを詳細に見てみると、映画はもちろんアイガー北壁の登攀ものなのだが、悲劇の物語らしい。映画のポスターに記されていた次のような惹句が私の目に飛び込んできた。

  ナチス政権下
  若き登山家が挑んだ
  前人未到の絶壁―――
  アルプス登攀史上、
  最大の事件と呼ばれた
  衝撃の実話。

 「観たい!」そう思うと堪え性のない私である。映画を観ることにした。
 上映最終日である6月11日、シアターキノの小さなスクリーン(定員3~40人?)で私は映画「アイガー北壁」を観た。
 1936年、当時まだ未登頂だったアイガー北壁にドイツ隊の2人とオーストリア隊の2人が同時に登頂を目ざすのだが、悪天候やアクシデントに見舞われて4人全員が遭難死するという壮絶な登山映画であった。特に最後まで生き残ったドイツ隊の一人は残り数メートルで救出されるという状況の中もかなわず凍死してしまうという悲劇的な最期を遂げる。

 このような衝撃の実話を、ドイツ映画らしくよりリアルに表現しようと様々な工夫を凝らしたことが観る者をぐいぐいと映画に惹きこんだ。
 久しぶりに映画の面白さ、楽しさを堪能した思いだった。

        
        ※ シアターキノではこの映画に力を入れていたようです。館 
         内には詳しい映画の紹介が掲示されていました。    

 ところで、私は冒頭「特別な思いを抱きながら」映画を観たと書いた。
 それは、私とアイガー北壁に関わることについてである。
 書き始めると長くなりそうなので、明日に続きをレポートすることにします。


札幌麺紀行 特別編 ビャンビャン麺

2010-06-15 12:02:15 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 インパクトのある名前に俄然興味が湧いた。期待に違わずビャンビャン麺は麺そのものもインパクトの強い麺だった。

 
 久しぶり麺関連の投稿です。麺は好物ですから相変わらず食することは多いのですが、「札幌麺紀行」を完成して以来ブログへの投稿は控えていたのですが、話題になりそうな麺に出会ったので特別編として投稿することにしました。

テレビの情報番組で「ビャンビャン麺」なる麺が札幌に登場したことを報じていました。
 場所は大通公園に面した「札幌後楽園ホテル」の一階に入居する中国料理「緑花(ルファ)」です。「緑花」では「初夏の麺フェア」のメニューの一つとして登場させたようですが、テレビではその幅広の麺を強調して伝えていました。

        
        ※ 札幌後楽園ホテル内1Fにある「緑花」のエントランスです。

 調べたところ、ビャンビャン麺は中国の麺料理の一つとしてれっきとして存在しているそうで、陝西省では一般的な麺として食されているようです。
 緑花では「濃厚肉みそビャンビャン麺」(1,100円)としてメニューに載っていました。

        
        ※ 「緑花」の店内です。中国料理店風ですが、それほどエ
         キゾチックではありません。

 出されたビャンビャン麺は表面がひき肉を使った肉みそと、細切りにされたキュウリと髭ネギに覆われて麺が見えません。
 ところが隠されていた麺を目にしてビックリです。麺の幅は15~20ミリくらいもありそうな幅広の麺が顔を出しました。
 さっそく肉みそと麺を絡めて口に運びました。肉みそも麺も冷やしてはおらず温かかったですが、肉みそと麺のバランスが良くとても美味しく感じられました。辛さはまったく感じられませんでした。
 添えられていたキュウリやネギが口直しに絶妙のパリパリ感を演出してくれます。

        
        ※ テーブルに出されたばかりの「濃厚肉みそビャンビャン麺」です。

        
        ※ 肉みそと麺を絡めた様子です。ビャンビャン麺の太さ(幅
         広さ)がお分かりいただけると思います。

 幅広麺というと、生パスタの幅広麺が思い出されますが、パスタよりは麺にこしがあり噛み応えを感じさせてくれるところがビャンビャン麺の特徴の一つかもしれません。

 何度も食したいと思うほどでもなかったですが、話のタネに一度は食してみるのもいいかもしれませんね。
 なお、フェアは6月25日までで、緑花でビャンビャン麺を食することができるのはこの期間内だけかもしれません。

        
        ※ 参考までに妻がオーダーした「五目タンメン」(1,100円)です。

《入店日 ‘10/06/10》


【余話】
 連夜のWCテレビ観戦で寝不足気味です。
 しかし、昨夜のような歓喜の瞬間が訪れると眠気も吹っ飛んでしまいます。
 弱者(と言ったら怒られるかな?)が強者を喰う典型的な試合運びをやってくれて、見事岡田ジャパンが初戦勝利を飾りました。
 予選突破にはまだまだ厳しい状況ですが、昨夜のような戦略、そしてメンタリティーで残り2戦を戦ってほしいものです。

北海道低山紀行 1 藻岩山(旭山記念公園ルート)

2010-06-14 15:09:05 | 北海道低山紀行 & Other
【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m未満の山としてその山々を巡ろうとするものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。
 
 ※「札幌ウォーク」を完成させて、その総集編を綴ろうと考えていましたが季節は夏です。この活動期を逃す手はありません。総集編は時期をしばらくおいてじっくりと振り返ることにして、今は屋外でのさまざまな活動を優先させることにしました。

 実に久しぶりの登山だった。市内から最も近くにある手軽な山という印象だが、あなどることはできない。体いっぱいに汗をかき、登山の楽しさを味わわせてくれた。
 
 登山には全く素人である私としては慎重にコトを進めねばならない。
 そこでまず最初に選んだ山は、以前に一度登山会でガイドと一緒に登った藻岩山を最初の山に選んだ。
 後で知ったことだが、藻岩山には五つの登山口があるそうだ。今回はその中から「旭山記念公園口」から登るコースを選んだ。なにせこの登山口は我が家から車で7~8分。大通公園からでも10分程度で行けるのではないだろうか。
 ここが札幌の魅力である。大都会の都心から自然いっぱいの登山口まで車で10分である。こんなところは全国的にみてもそうないのではないだろうか。

 旭山記念公園口には駐車場があり、よほどのことがないかぎり駐車の心配はいらない。
 駐車場のところには案内図が掲示してあり、初めての人でも安心してスタートできるのではないだろうか。

         
        ※ 「旭山記念公園」の登山口です。案内の看板があります。            

 コースは初め整備された旭山記念公園内を行くが、やがて林間コースへと入っていく。

        
        ※ 上り口は穏やかな林間コースが続きますが…

 初めはそれほど高度も上がらず快適だが、やがて徐々に高度を上げる登山的な登りが始まる。大して無理はしていないつもりだが、やはり登山である。汗がどっと噴き出してきた。

        
        ※ やがて徐々に高度をかせぐ登山道に入っていきます。

 スタートして30分、「T6分岐点」という「小林峠口」からの合流点にぶつかる。
 ここからは尾根コースとなり、上がり下がりを続けながら「慈恵会病院口」からの合流点を通過すると、やがて「馬の背」に到達する。

        
        ※ このように標識が完備しています。写真は北の沢口との合流点。

 馬の背から少し行くと、市街地が望める所を通過し、前面には藻岩山の頂上が顔を出す。

        
        ※ 樹間からは札幌の街並みが見えてきます。

        
        ※ この地点から一度下り、前方に見える藻岩山山頂を目ざします。

 そこから一度下がって、再び上り始めるのだが岩場が多く、階段を上がるようにしてようやく山頂に到達した。

        
        ※ 山頂近くはご覧のような岩場が続きます。

        
        ※ 無事に山頂に到達です。とても気持ちの良い天候でした。

【藻岩山(旭山記念公園ルート)登山データー】
標  高  531m
駐車場   有り(かなりの台数駐車可能)
行  程  登山口→(2.4k)→T6分岐点→(0.5k)→馬の背→(1.1k)→山頂
時  間  登山(約70分)、下山(約60分)
登山日   ’10/06/09

        
        ※ おまけの写真です。本年度藻岩山ロープウェイ、および
         山頂のレストハウスはリニューアルのため休業中です。写
         真はレストハウスの解体が始まった様子です。

滝川 菜の花畑

2010-06-13 20:45:32 | 道内の旅

 友人からのメールに刺激されて、昨日急遽日本一といわれる滝川の菜の花畑を見てきました。想像以上のスケールに大満足の滝川行でした。
 
 「昨日、妻と一緒に滝川の菜の花を見に行って参りました。
 子供の頃から菜の花が好きで、(田舎育ちで、子供の頃は我が家でも僅かですが栽培していました。)転勤族の利点を生かして各地の菜の花を見てきましたが、北の大地で見る菜の花畑のスケールとその鮮やかな黄色は、他を圧倒しており、比べようもありませんでした。感動の一言に尽きます。」

 以前から一度見てみたいと思っていた滝川の菜の花でしたが、上記のようなメールを受けて俄然見てみたくなりました。
 妻も「行ってみたい」ということで、急遽昨日車を走らせました。
 好天の中のドライブも快適で、菜の花畑には多くの観光客が菜の花見物を楽しんでいました。何はともあれ、スケールの大きな菜の花畑をご覧あれ!

        

        

        


        

        
        
 私が住んでいたオホーツク地方でも、同じように黄色の花が畑全面を覆っている光景を見たことがあります。それはキガラシという植物を土壌改良剤の代わりに栽培していたのです。しかしそのスケールはそれほど大きなものではありませんでした。
 その違いは、菜の花が油を採るなどの栽培植物なのに対して、キガラシはあくまで土壌改良剤としての役目だったために大きな面積にはなりえなかったということかもしれません。

 最後の写真は菜の花畑が広がるさらに奥に位置する「丸加高原」から撮った一枚です。かなり高く上がったのですが、市街地を見下ろすような光景ではなかったところがちょっと残念でした。

        
 
 一つの思いがあります。それはあのような素晴らしい光景が無料で開放されていることについてです。
 菜の花畑が有名になるにつれて多くの観光客が押しかけ、ビジネスとなっている方々もたくさんいるように思われます。
 しかし、菜の花を栽培している農家は畑に観光客が入り込まれ、何の利益も受けてないとしたら、それはどうなのでしょう?あるいは行政的な支援を受けているのでしょうか?
 私は受益者負担として、いくばくかの観覧料を徴収してもいいのではと、と思ったのですが…。


札幌Cafe紀行 12 caffe di fronte allarte

2010-06-12 22:36:36 | 札幌Cafe紀行
 「札幌芸術の森」の正面に位置するカフェはオーナーの品の良い趣味が店内に行き渡っているような素敵なカフェでした。また、提供されたランチも洗練された美味しさでした。
 
 店名のcaffe di fronte allarte (カフェ ディ フロンテ アッラルテ)とは、「芸術を前にして」というイタリア語だそうですが、お店はまさに「札幌芸術の森」を前にしたところに立地しています。
 滝野公園に向かう道路沿いにあるのですが、その一角だけは木が生い茂り緑に囲まれています。

        

 店内に入ると、まず目立つのが人の背丈ほどもあるような大きなスピーカーです。その近くにはターンテーブルが、そして真空管がむき出しになったアンプが鎮座しています。店内はLPレコードの深い音色が静かに流れています。

        

 壁を見ると、写真なのか油彩なのか判然としない絵がたくさんかかっています。私はママさんに「これは写真なのですか、それとも油彩画なのですか」と聞きました。すると「コンピューターを駆使して描いたデジタルアートです」ということでした。なんとも不思議な印象を与える絵ですが、調べたところ北海道出身の松山敏というアーティストが何百枚もの画像を重ね合わせて一枚の絵に仕上げたものだそうです。

        

 深い音色に包まれて、新感覚の絵に囲まれて、店はとても落ち着いた雰囲気です。

        

 そこで私たちがオーダーしたのは、私が「シェーパーズパイ+コーヒー」(950円)、
妻が「キッシュ+紅茶」(850円)です。
 私のシェーパーズパイとは、ひき肉をマッシュポテトで挟んで焼いたものです。オーナー自ら焼いてくれましたが、「はたしてどのように評価されるか心配です」と言いながら出してくれました。
 私は一口食べて「あゝ、ドイツで食べたポテトを思い出しますねぇ」と遥か昔にドイツで食べたポテトを思い出していました。(私のドイツ体験は学生時代ですから本当に遥か昔なんですよ。)すると、オーナーもドイツ体験があるらしく、しばしドイツ談義に花が咲きました。

        

 妻のキッシュも彼女に言わせると「今まで食したキッシュの中では最も美味しかった」と評していました。

        

 店の雰囲気も、料理の味も、そしてフレンドリーなオーナーとママさん、と三拍子揃った素敵なカフェでした。

【caffe di fronte allarte データ】
札幌市南区常盤4-2-17-13
電  話 090-8899-7950
営業時間 11:30~21:00(冬期 ~20:00)
定休日  月曜日(1~4月は月・火曜日)
座  席 21席(夏期テラス席2席)
駐車場  4台(無料)
入店日  ‘10/06/06

札幌ウォーク 118 南区・滝野すずらん丘陵公園コース 後編

2010-06-11 19:24:28 | 札幌ウォーク & Other Walk
 本当の「札幌ウォーク」の最終コースとなったのは滝野すずらん丘陵公園コースのBコース「鱒見の滝」コースです。こちらも自然いっぱい、花いっぱいのコースでした。

 「鱒見の滝」コース(コースマップはこちら  青色のコース往復約4.0km)もスタート & ゴールは渓流口駐車場です。
 「アシリベツの滝」コースを終え、直ぐにスタートしました。

        
        ※ ブリッジ下には橋下を利用して登り綱のようなものもありましたよ。

 公園で遊ぶ人たちは芝生の上ばかりでなく、公園内を流れる小川の中にも入って遊んでいます。

        
        ※ 川遊びも涼しいそうで楽しんでいるようでした。

 スタートして直ぐにミズバショウの群生地があります。残念ながら花の時期は過ぎていましたが、その葉の大きさには驚きました。これまで見たどのミズバショウの葉よりも大きく感じました。

        
        ※ こ~んな大きなミズバショウの葉を見たのは初めてでした!

 遊歩道が舗装されているばかりでなく、良く見ると水際の草地もきれいに刈り込まれています。人が楽しむ、憩うために徹底的に手を入れている感じがします。

        
        ※ このように川べりまできれいに刈り込んであります。
        
 ところどころにスズランが群生していましたが、どこからか移植したのではと思えてしまいます。そのスズランは花が付き始めた時期とみえ、これからが本番のようです。

        
        ※ このようなスズランの群落もたくさん見ました。

 川沿いにきれいに整地された中を遊歩道が淡々と続きます。

        
        ※ 車の通らない広々とした遊歩道です。

 すると前方に人々の集団が見えてきました。
 近づくとそれは鱒見口駐車場に車を駐車した人たちがディキャンプを楽しんでいるのでした。
 鱒見口の駐車場には売店もあり、こちらもディキャンプには絶好のポイントのようです。

        
        ※ この写真は帰りに撮ったため少し寂しいですね。

 駐車場から右折したところに、公園とは直接関係がない宗教施設が隣り合って建っていました。近づいてみると「弘法寺奥の院」と表記があり、どうやら市内にある寺院が人里離れたところに何か意味をもたせた別院を建てたものと思われます。

        
        ※ ちょっと異質な雰囲気を漂わせる寺院です。

 さて遊歩道は右折した後、細い小川沿いに山側に向かって進みます。
 こちらは遊歩道そのものは相変わらず整備されていますが、周りの風景は自然がわりあいそのまま残っているような様相を呈しています。

 時刻も午後4時近くになっていたせいか遊歩道を行き交う人もまばらとなってきたなぁ、と思っていたら目的地の「鱒見の滝」に到着しました。
 マップの説明によると「川を遡上する鱒が滝を見上げたという伝説から名が付いた」と言われているそうです。
 私には公園内で見た三つの滝の中では最も見事な滝と映りましたが、実際の評価は「アシリベツの滝」の方が上ということなのでしょうか?

        
       ※ ご覧のようになかなかの迫力を感じさせる「鱒見の滝」です。

 午後4時を過ぎてもまだまだ陽は高く、帰り道でもまだ遊歩道脇では昼寝を続けている人、小川では水遊びをしている人がいて、待ちに待った清々しい初夏を心から謳歌しているようでした。私たちもまた、快適なウォーキングを心から楽しみました。
《ウォーク実施日 ‘10/06/06》

※ 記録を振り返ってみると、「札幌ウォーク」に取り組み始めたのは2008年1月6日
とあります。それから土日などの休みを利用しながらおよそ2年6カ月をかけて全118コースを完歩したことになります。
 全てのコースのことを思い出すのは難しい作業ですが、これから少し時間をかけながら118コースを振り返ってみようかな、と考えています。