鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

めげません。

2007-10-22 23:16:36 | お知らせ

 写真は今日夕方近くの広瀬川です。

 水量は徐々に減り続けています。

 川底には藻が発生しています。 

 

 いやあ、参りました。昨日のブログのアクセス件数が75件と、ここ4ヶ月で最低を記録。8月、9月の一日平均の半分にも満たない。6月9日の「心中」を扱ったブログのアクセスが57件でしたが、それ以来の少ない件数となります。でも、もうめげません。

 

 広河隆一責任編集の『DAYS JAPAN』(2007 NOV)の記事の紹介となります。このフォトジャーナリズム月刊誌は「一枚の写真が国家を動かすこともある」という信念で編集発行しているものです。

 

 米国ルイジアナ州ジーナという町(人口3000人)でのことです。去年の8月、公立高校の新学期の集会で、アフリカ系米国人(黒人)の新入生が、校内にある白人学生の溜まり場となっているホワイト・ツリーと呼ばれる木の下に座ってもいいかと教頭に尋ねたところ、教頭はどこに座っても構わないと答えたそうです。

 ところが、翌日その木の枝に、首吊り用の縄が2本ぶら下げられていました。

 木から下げられた首吊り用の縄は、KKKに代表される白人の人種差別主義者が、見せしめのためにアフリカ系米国人を木に吊るして殺害したことから、リンチ殺人の象徴となっています。

 それだけ悪質極まりない仕業であるのに、学校はただの「幼稚ないたずら」として、3人の白人学生には厳しい対応はしなかった。

 そのため、人種間の緊張が高まった去年の12月、6人のアフリカ系米国人が一人の白人学生に重傷を負わせる事件が発生した。

 

 主犯格の学生は16歳だけど、成人同様の裁判を受け、白人だけの陪審員に裁かれ、有罪となり、犯罪歴があるということで禁固15年の判決を言い渡されたというものです。

 

 今年の9月にはジーナで2万人のデモがあり、ワシントンやシカゴにも飛び火し、ジーナ高校事件は現在のアメリカの人種差別の現実を映し出しているという記事となっています。いまだにこういうことが現実にあるのですね。

 デモに参加した17歳の少女のコメント、「白人が黒人に対して間違いを犯しても全く問題にしないのに、黒人が白人に何かをすれば大変なことになる」

 

 今思い返せば、キング牧師等による公民権運動は非暴力主義でしたが、中には暴力で対抗しようとしたりもして、凄まじいものでした。いたるところで暴動が起き、略奪が起きました。沢山の人が殺されました。それはたかだか40年位前のことではないですか。第二次大戦後のことです。

 バスにも一緒に乗れない、食堂でも一緒に食べられないという差別、それを「分離」と言い表して、『分離すれども平等』という思想に基づき差別をしていたわけです。ほんのつい最近まで。

 

 そんな国が、自分の国さえまともな民主主義の国ではないのに、アフガニスタンやイラクに民主主義国家をつくるというお題目で侵略戦争を平気でする。世界の警察気取りでさえいる。何がここまで増長させてしまったのでしょうか。過去の大きな大戦で負けなかったということがアングロサクソンを思い上がらせているのでしょう。日本の外交官の中にさえ、アングロサクソンのいうとおりにしていれば間違いない、戦争に負けなかったのだからという輩がいるのですから、呆れてしまいます。

 

 日本も日露戦争で勝った、勝ったと戦勝気分に浸ったことがその後の日本人と陸軍に、実体の伴わない大国意識を抱かせて道を大きく誤ってしまったことと似ていなくもないように感じます。

 沖縄と岩国での事件が逆だったらどうなったのでしょうか。つまり、日本人が女性の在日米軍兵士に乱暴狼藉を働いたとしたら、日本政府やアメリカ政府・アメリカ軍はどのような行動にでるのでしょうか。日本政府はアメリカ政府にはひたすら低姿勢で謝罪し続け、犯人には普通以上に厳しく対処しようとするのでしょうか。


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