寒い日が続きます。 外は曇り、重苦しい。 時折小雨や霧雨も降る。 今朝は長袖のシャツにカーディガンを羽織っています。 いやはやここまで来てしまいましたか。 もうすぐ9月だからなあ。 でも9月は残暑が厳しくあってほしい、なんて勝手に思ったりしています。
今の時期は旧暦では 『処暑 初候』となっています(23日から27日まで)。 この頃から朝夕の涼しさを感じる日が多くなってくるということなのでしょうが、涼しさを通り越して寒さを感じるようでは困ります、大いに困ります。
きょうまで「せんだいメディアテーク 5階ギャラリーC2」で、『今、戦争を知り考える 戦場体験・百人展 IN 仙台』 が開かれています。 もっともきょう最終日は午後1時までとなっていますので、もう終わっています。
(チラシ表面)
(チラシ 裏面)
主催は、公益社団法人マスコミ世論研究所・戦場体験放映保存の会 となっています。
「戦場体験放映保存の会」とは、『もうすぐ消えてしまう戦場体験を、子や孫やその先の世代に遺しておかなければならない その危機感を共有する人たちによって2004年に設立されました。呼びかけの先頭に立つ「元兵士の会」の老兵士・体験者と、記録活動にあたる戦争を知らない世代のボランティアが一体となり、あの未曾有の戦争(日本人戦没者310万人、うち本土以外で240万人。アジアの戦争犠牲者は1700万人以上・諸説)の実態を伝える戦場体験の記録・蓄積に取り組んでいます。「無色・無償・無名」が唯一の原則です。 記録は証言映像を中心に、手記や冊子、絵画、当時の物品などもあり、一昨夏には「戦場体験資料館・電子版を開館(http://www.jvvap.jp/)しました。 』
(三つ折り 両面印刷)
ちょっと字が細かくなってしまいますが、(ルーペを使ってでも)読んでください。
証言パネル一覧ですが、A3版二つ折り、両面印刷となっています。
先のアジア太平洋戦争の兵力等の概略です。
以下の2枚はソ連の捕虜となり、シベリアに抑留された中島 裕さんと木田 繁さんの「捕虜用郵便葉書」です。
中島さんのハガキは(往)と(復)が一緒になっていますが、木田さんのは(往)のみで、(復)はありません。 返事を出したということでしょうか。
これは「現役兵證書」ですが、これがいわゆる赤紙のことになるのでしょうか。 安田さんの場合は海軍(横須賀海兵団)への入営となっています。
「右現役兵ニ徴集シ左ノ通入営団ヲ命ズ」
命令書は昭和18年11月15日の日付で出され、入営団期日は昭和18年12月10日となっています。 意外と長い?25日間の猶予があったことになりますが、昭和18年だからまだよかったのでしょうか。 いままで読んだ本やドラマ、映画等の情報からはもっと短い期間を想定していました。 でも「戸主」ですので、いろいろなことを整理しなければならなかったのでしょうから、期間が長いということはないのでしょう。
この本は会場で販売されていたものです。 全319ページ 2014年8月15日初版発行で、定価は2500円+税となっていますが、税込みで2200円で購入しました。
裏の帯にはこう書かれています。
これまでの「定番」話からは決して見えてこなかった、意外な戦場のすがお。
聞き書きの形でこそ立ち上がってくる 兵士たちの詳細な体験。
背景にある2500人以上もの 証言の集積がもつ説得力。
20~40代の若手が中心になり 自主的に集めた証言。
以下数回に分けて不定期に?紹介していく予定です。 ごきげんよう