快晴、全く文句なしの晴天です。如何にも憲法記念日に相応しい天気で、お天道様も憲法記念日を心から祝ってくれているかのようです。
『みなさん、新しい憲法ができました。そうして昭和二十二年五月三日から、私たち日本国民は、この憲法を守ってゆくことになりました。』 という出だしから始まるのは”新しい”憲法のはなし”です。
『みなさんは日本国民のうちのひとりです。・・・。国の力のもとは、ひとりひとりの国民にあります。そこで国は、この国民のひとりひとりの力をはっきりとみとめて、しっかりと守ってゆくのです。そのために、国民のひとりひとりに、いろいろ大事な権利があることを、憲法できめているのです。この国民の大事な権利のことを「基本的人権」というのです。』
『こんどのあたらしい憲法は、日本国民がじぶんでつくったもので、日本国民ぜんたいの意見で、自由につくられたものであります。この国民ぜんたいの意見を知るために、昭和二十一年四月十日に総選挙が行われ、あたらしい国民の代表がえらばれて、その人々がこの憲法をつくったのです。それで、あたらしい憲法は、国民全体でつくったということにのるのです。』
『みんさんも日本国民のひとりです。そうすれば、この憲法は、みなさんのつくったものです。・・・。こんどの憲法は、みなさんをふくめた国民ぜんたいのつくったものであり、、国で一番大事な規則であるとするならば、みなさんは、国民のひとりとして、しっかりとこの憲法を守ってゆかなければなりません。』
『この前文には、だれがこの憲法をつくったかということや、どんな考えでこの憲法の規則ができているかということなどが記されています。この前文というものは、二つのはたらきをするのです。』
『こんどの憲法は、・・・、前文にある考えと、ちがったふうに考えてはならないとうことです。もう一つのはたらきは、これからさき、この憲法をかえるときは、この前文に記された考え方と、ちがうようなかえかたをしてはならないということです。』
『この前文の考え方というのはなんでしょう。・・・。それは、「民主主義」と「国際平和主義」と「主権在民主義」です。・・・。主義というのは、正しいと思う、もののやりかたのことです。』
「あたらしい憲法のはなし」は、一九四七年(昭和二十二年)八月二日文部省が発行した中学校一年生用の社会科の教科書です。一九五二年三月まで使われたそうです。
出典は、童話屋編集部 二〇〇一年二月二六日初版発行 からの引用です。
悲しいかな、今はすっかり長州の独裁者に骨抜きにされ、まるっきり反対のことが大手を振って闊歩している状況です。そして日本の向かおうとしているところは、勇ましいことばかりが前面に出て、まさに戦前体制への回帰です。
しかも、鬼畜米英と宣伝し死闘を繰り広げたアメリカ(ヒロシマ、ナガサキの原爆投下、東京大空襲、・・・・)に魂まで売り飛ばし、アメリカに隷従し、属国なのに独立国みたいに空しい掛け声だけ(「日米同盟」の強化、日米同盟の強化、日米同盟の強化、・・・・)は馬鹿の一つ覚えのように言い続け、あろうことか合同して戦線に立向おうとさえしているのですからどうかしています。
憂国者として、愛国者として心から憂いています。国内にこれだけの米軍基地があっても独立国ですか。