タイトル争いは(一応)最終戦までもつれこんだ今年のF1だが、アロンソが2年連続のタイトルを獲得し、今シーズンは終了した。それにしても、この表彰台の顔ぶれを見ていると、ホントに世代交代が進んだことを実感させられる。いつの間にか速くなったマッサ。チームメイトのフィジケラやバリケロを寄せ付けなかったアロンソとバトン。この顔ぶれにライコネンを加えた4人で、来期以降のF1のタイトル争いは展開されるのだろう。
それにしても・・・私だけかもしれないが、どうも「フェルナンド・アロンソ」と聞くたびに、なぜか「フランシスコ・ザビエル」を連想してしまうのである。
やはり、昨日のレースのハイライトは、最後尾から怒涛のオーバーテイクショーを披露してくれたマイケル・シューマッハに尽きるだろう。過去何年か、マイケルのマシンにトラブルが起こることはほとんどなかったのだが、それが彼のラストレース2戦に立て続けに起きたことに、なにか、運命の皮肉のようなものを感じてしまう。だが、昨日の彼の追い上げは素晴らしかった。私的には、昨日のレースがマイケルのベストレースだ。いろいろな事情があるのだろうが、今年で彼のような素晴らしいドライバーを失うのは惜しい。
15年前にジョーダンでデビューした当時の彼の顔は、ヤンキー上がりのあんちゃんのようなふてぶてしいものだったが、現在の彼は、ホントに柔和でいい表情に変わった。彼の抜けた穴を、前述の若い4人のドライバーが埋めてくれることを、切に願う。