スバルのシンメトリカルAWDは、実はトランスミッションごとに仕様が異なっている。レガシィでは3種類のAWDシステムがあり、5AT車は「VTD-AWD」・4AT車は「アクティブトルクスプリットAWD」・MT車は「ビスカスLSD付センターデフ方式AWD」となっている。
そのうち、「アクティブトルクスプリットAWD」(つまり4AT車)の場合は、テンパータイヤを装着する際は全輪駆動を強制解除する必要があるらしい。
私の2.0iは5MTなので、そうする必要は無いのだが、なかなか興味深かったので、ちょっと取り上げてみた。
ボンネットを開けると、向かって右側のバッテリーの後方にヒューズボックスがある。
ヒューズボックスのフタの裏には、それぞれのヒューズの位置と役割が示されており、スペアヒューズが6本付いている。
スペアヒューズの中から任意で選んだヒューズを上の写真の「FWDヒューズホルダー」に差し込むと、4AT車の場合は、強制的にAWDを解除してFFに出来るそうなのだ。
ただし、MT車や5AT車はこの限りではなく、強制的にFFにして走ることは出来ない。
不思議なのは、なぜ「アクティブトルクスプリットAWD」に限っては、テンパータイヤ装着時にAWD解除をする必要があるのかということである。センターデフを持たないコンピューター制御のAWDシステムであるがゆえに、外径の異なるタイヤを履かせると、コンピューターが暴走する可能性とかがあるのだろうか・・・調べてみたが、真相は、正直なところ、よく分からない。
また、燃費を良くする目的で、あえてAWDを解除してFFで走っているユーザーは、果たしているのだろうか?この辺も、ちょっと興味深いところではある。
なお説明書によれば、どのAWDシステムにおいても、万一のパンクの際は、テンパータイヤは後輪に装着し、前輪には標準タイヤを履かせなければならないとのことである。気をつけましょう。
さて、9月16日~29日の間のレガシィ2.0i(5MT)の燃費です。通勤・買物等の通常走行が主でしたが、エアコンをほとんど使用しなかったこともあってか、燃費計数値は12.0km/Lと良好。
350.7km走行で、32.05Lの給油=満タン法燃費は10.9km/Lでした。やっぱ、AWDを強制解除するまでもなく、レガシィ2.0iは燃費イイですね。