フォードが日本市場から完全撤退するというニュースには、真底驚いた。
先日の札幌モーターショーで、参考出品のマスタングの右ハンドルモデルを見て、フォードが日本市場開拓に本腰を入れ始めた・・・という印象を持っていただけに、まさに青天の霹靂の出来事であった。
フォーカス・フィエスタ等、「欧州フォード」のクルマは、秀作だったのだが・・・
やはり、「米国フォード」のクルマとのブランド混同というか、棲み分けがうまくいかなかったため、このようなことになってしまったのかもしれない。
「現在絶好調のマツダ」との提携解消は、今回の撤退劇の伏線だったのだなぁ・・・(涙)
フォードブランドといえば、私が最も好きだったクルマは、1986年登場の「初代フェスティバ」である。
全長×全幅×全高は3570mm×1605mm×1460mm。
当時としては高めの全高と、張りのあるブリスターフェンダーと、キャンバストップ!
非常にお洒落かつ、実用性も高そうな、魅惑のコンパクトカーであった。
このクルマはマツダの開発で、欧州では「マツダ121」として販売されていたそうだ。
経営難にあえいでいたマツダを、救ってくれたフォード。
そして、現在は絶好調のマツダと縁を切り、日本市場を撤退するフォード。
「盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」とは、まさに、このことか。
私がフォード車を実際に買ったかどうかは別として、クルマ好きとしては、実に、感傷的になってしまうニュースであった。