友人の尾車氏と「札幌トヨペット」に行ってきた。
日本国内ベストセラーカーの「4代目プリウス」に、試乗させていただくためである。
グレードは、道産子待望の4WDモデルの「A"ツーリングセレクション"」(北海道地区メーカー希望小売価格:税込294万5160円)だった。
小径の合成皮革巻きステアリングが、スポーツ心を昂ぶらせる。
シートは座り心地固めで大ぶりの、スポーティかつしっかりとした出来。
これまで私がプリウスに抱いていたイメージとは、180度異なっており、実に好印象。
走らせてみると、これまた印象通りのスポーティーさ!
これまでのプリウスは、「遊園地のアトラクションを公道で走らせている」かのような、フィールに乏しいクルマだという印象を、私は個人的に持っていた。
だがしかし、この4代目プリウスは、ステアリングの据わり感やインフォメーションがしっかりしており、走らせて愉しいクルマである。
生活道路の積雪路面も試してみたが、E-Fourという名の電気式4WD システムにより、モーターが後輪の駆動を適切にアシストしてくれて、なかなか心強い。
A’ピラーを廃して、前方視界がスッキリとしたのも、大きな福音。
そして、EV走行時の静けさは、言わずもがなである。
ただし、この試乗車は17インチのスタッドレスを履いていたせいもあるかもしれないが、相対的にロードノイズが耳につくような気がした。
また、ボディのデザインについては、あんまりイイとは思えない。
要素が多すぎというか、ディテールがビジーで、普遍的な美しさに欠けると思う。
さらに、疑似ガラスっぽくブラックアウトされたDピラーが、なにかギミック的で、どうも納得いかない。
このようなデザインのクルマが、ベストセラーになる日本。
それならば、「シトローエンがもっと売れてもいいのではないか」と、私は考えてしまうのであった。
とはいえ。もらって嬉しいお土産は、きのとや製造販売の「北海道ミルククッキー 札幌農学校」。
札幌トヨペットさん、どうもありがとうございました!