9月11日に千歳のレラで開催された、「French Blue Picnic 2016」の見聞録。
今夜は「シトローエン編」をお届けします。
まずは、オールドシトローエンから。
40年以上に渡って生産された、「僕はドジ坊」2CV。
当時はきわめて斬新だった「5角形異形ランプ」の、GS。
銀河系まで飛んでいきそうな、そのスタイル!
マセラティ製V6をフロントに積む、宇宙船のようなクーペ、SM。
低い位置のテールランプと、左右に突き出たデュアルエキゾースト。
それらが、このクルマの高性能を、地味に物語る。
続きましては、’80~’90年代のシトロたち。
着ざらしのデニムのような、「パリのあたりき」AX。
そして、「日本で最も多く輸入されたシトローエン」である、BX。
友人の尾車氏がかつてコレに乗っていたというのは、一部の人のみしか知らない、意外な事実である。
その時代のフラッグシップ。ビッグ5ドアハッチのXM。
キックアップしたウエストラインに、グラッシーな後姿が、ココロ躍らせる。
小林彰太郎氏や徳大寺有恒氏が愛した、エグザンティア。
今回お逢いできたのは、ブレークである。
この絶妙なグリーンのカラーは、日本車では、まずお目にかかれないものだ。
そして、ここからは、21世紀のシトローエンたち。
まさに「カボチャの馬車」のような愛くるしさの、クサラピカソ。
そのエッセンスを今受け継いでいるのが、このC3でありましょう。
スタイリッシュで、エッジが効いて、なおかつスペーシーな、C4クーペ。
2代目C4も、しっかりと参戦してくださっていた。素晴らしい。
今回華やかで存在感があったのが、DS3たちだった。
そのスタイルは、カラーで思いきった冒険が出来る、素晴らしいカタチなのだ。
、
忘れちゃいけないのが、こ~ちゃんの駆る、DS3。
「ブラン バンキーズ」のボディに、「ブルー ボッティチェリ」のルーフの組み合わせが、恋は水色でヤングブラッズだ。
トリコロールに塗られた、助手席ダッシュボード。
イエローに塗られた、フロントブレーキキャリパー。
フューエルリッドに貼られた、FBPステッカー。
リヤに貼られたDS3ステッカーは、「西の聖地」を巡礼した時に、特注したのだそうだ。
乗っているふたりが、ドロンパというか、メトロン星人のようで、愛くるしい。
「最後のハイドロ・シトローエン」と言われている、C5。
シトローエン・ジャポンの公式HPにも、すでに、その姿は、無い。
その「セダン」と「ツアラー」両方にお目にかかることが出来たのは、シアワセだったかもしれない。
そして、これまた最後のビッグ・シトローエン。C6。
この、リヤウインドウの湾曲は、他にはあり得ないカタチである。
しかも、この個体。
搭載するエンジンは、V6ディーゼルである。
ありがたいことに、オーナー氏のご厚意により、同乗体験をさせていただくことができた(実は2度目)。
サッシュレスドアを開けて、リヤシートに佇む。
室内は非常に静かで、振動もほぼ皆無。
本当にこのクルマはディーゼルエンジンなのだろうか?と疑いたくなってしまうほどだ。
そのゆったりとしなやかな乗り味は、まさに巡洋艦!
後席住人へのおもてなしの、空調ダクト。
ドアアームレストにビルトインされた、灰皿。
凹型のリヤウインドウからは景色が遠ざかり、リヤエンドからはスポイラーがむっくりと起き上がる。
その車窓から眺める景色は、いつもと違って、なにか別世界を旅しているかのよう!
いやあ、フランス車って、本当にイイものですネ!
→(来年に、続く)