私の夏休み初日は、快晴でかつ気温30度の、好天であった。
当初は、庭仕事をしようかと考えていたのだが、この暑さでは、熱中症になるリスクがある。
なので、方針転換し、ラーメンを喰いに行くことにしたのだった。
向かったのは、あいの里の「貴州屋」である。
11時43分にそこに到着した。
11時44分、カウンターに着席。
暑い日には、やはり辛いモノを、汗をかきながらスポーツ気分でいただきたい。
なので、オーダーは迷わず「辛みそらーめん」(税込800円)とした。
11時53分。それは3種の「お好み香辛料」とともに、適性な待ち時間で供された。
スープのレッドと、白髪ネギのホワイトとのコントラストが、美しい。
「小ライス」と「半熟玉子半分」は、ランチタイムサービスである。
ありがたや、ありがたや。
スープの絡みついた麺を啜ると、まず唇と舌で感じるのが、山椒のシビれる刺激である。
「森住製麺の中太ちぢれ麺」それ自体は、ぷりぷりもちもちで、人魚のようにぴっちぴち!
その鮮やかな黄色は、視覚的にも、心のドアをノックする。
沈む夕陽のような色彩の辛みそスープは、まろやか系の「白みそ」がベース。
唐辛子よりも山椒の方が強く感じられ、辛さは「ちょい辛」な感じだが、山椒由来の「痺れ」が尾を引くタイプである。
シャキッとした白髪ネギは、辛みそスープの、箸休めの役割を果たす。
河埜和正のように、地味ながら着実な、バイプレイヤー。
まるで麺のようにカットされた、ぷりりとした食感の、キクラゲ。
底に沈んで、スープをイイあんばいで吸っていた、モヤシ。
恥ずかしそうに頬を染めた「半熟玉子半分」は、ぷるんと素晴らしい、お昼のプレゼント!
ふくよかさとしなやかさを併せ持つ女性の脚のような、柔らかメンマ。
もっちりとした噛みごたえのモモチャーシューは、これまた嬉しい2枚入り!
12時10分。爽やかに完食。
顔面から吹き出す汗が心地良く、1杯のお水が、キリリと五臓六腑に染み渡る。
夏の辛みそラーメンは、とても素晴らしい、極上のスポーツだ。