その日私は、ある資格試験を受けた。
だがしかし。正直言って、なんといいましょうか、「玉砕感」が、半端なかった。
そんな時、ココロの隙間を埋めるのは、やはり「ラーメン」しかない。
試験会場ほど近くの「札幌らーめん共和国」を訪れたのは、12時07分であった。
私のチョイスしたお店は、昨年10月に訪れて好印象だった「らーめん炙亭ぼたん」。
オーダーしたのは、前回訪れた時から気になる存在だった、「濃厚かまくら味噌チーズらーめん」(税込980円)である。
なんとそれは、中札内村花畑牧場の「十勝ゴールデンゴーダーチーズ使用」だというではありませんか!
12時11分に、カウンター席に着席。
由美かおるおねいさんの肢体に目を配ばせつつ、ラーメンの到着を待つ。
そして12時12分に、きわめてスムーズに、それは目前に供された。
粉チーズの山をかき分けると、そこにはゴロチャーシューやもやしが、鎮座ましましていた。
黄色味あふれる麺は、ピチピチと元気よく、なんともグラマラスな食感で、私を歓ばせる。
味噌とチーズの相性がイイのは、20世紀末に「茂ラーメン」が、すでに証明している。
それはまさに、まろやかかつ濃厚で、クリーミィかつエクセレント!
ゴロチャーも、そのたまらなくテイスティなスープの情愛を受け、輝きを放つウマさ!
沈殿したそれら旨み食材を救出するため、健康と美容のことは忘れて、スープは完飲する必然性に迫られる。
12時23分。試験に失敗したと思われる私は、涙とともに、このラーメンを飲み干した。
税込980円という単価に納得の、至高の一杯でありました。
この素晴らしいラーメンが札幌でいただけるのは、この3月末までだ。
帯広まで行く交通費を考えると、喰うなら今しかないと、長渕剛氏も同意してくれるハズだ。きっと・・・